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[苛立ちを何処かへ逃がすように、ばさばさと翼を振る。
出て行く二人には目もくれず。
ティルの苦笑には、割り切れないといった表情で]
あんな――おばさんを必要とするんだから。
きっと趣味が悪いのよ、あのお方って人は。
そんなのに、必要となんてされたくもないわ。
[ぷんすか]
[ユーディットの横を擦り抜け、廊下へと歩みだす。
すぐ傍の個室の前で立ち止まり、紅に、眼差しのみで、「来い」というように促した。近くではあれど、防音はしっかりとしている。]
<Ich hore die Antwort nicht.>
それが全てよ。
[イレーネへの返答はそれだけ。
それはこの『遊戯』の開始が告げられた時の言葉。
尤も、彼女は見ていないかもしれないが]
[消炭の瞳は、まっすぐに壁を見る。
口調は、割とはっきりしていた]
…悔しい。悲しい。
そんなの、当たり前だろうが。
でも、さぁ。
[膝を抱え込む腕の先、握った手に僅かに力がこもる]
───それ以上に、頭にきてんの。
一発殴ってやんなきゃ、気がすまねぇ。
[ぎゅう、と手のひらの皮革が軋む。
消炭の瞳に、強い強い、光。
ひょいと治療台から降りるそれは、猫が尻尾揺らして地に降り立つにも似て]
趣味が悪い…。
[イレーネの言葉にプッと吹き出す。
壁伝いに移動して、その頭にポムと手を乗せて]
たしかに、あまりいい趣味はしていないかもね。
そこはユーディットも同意してくれるのではないかな。
[わざと名前を呼んだ。こちらへと注意を引くように]
/*
いやはやすみませんねぇ、皆さん。
悪役は悪役らしく、と動いたらこんなことに(笑)。
キャラが元々悪役としてのキャラであるのも相まって、とても動かしやすいです(爆
*/
…ユーディット。
[嗜めるようにもう一度名前を呼ぶ]
あれはSchwarzes・Meteorの人間だ。
[複数形では言わなかった]
[名を呼ばれ、ティルを振り返る。
趣味が悪い、との言葉には深く頷いて]
そうだよね。
ボクのご主人様とは、雲泥だよ、本当。
[肩を落としたまま、首を傾げるようにきょとりと見た。]
/中/
ただいも。風邪は一晩寝たら7割方治ったじぇ。
さて、RPだけど適当な部屋に放り込まれてたってことでいいか。
んー、fって周り空き部屋だからちょうど良さげ?
[閉ざされる扉。
声が外に洩れる事は無い。
――されど、鈴は揺れる。卓上には置かれずに。]
"Schatten".
影は影のままに、
偽者であることに甘んじるか。
[振り向かず、声を投げる。]
/*
……おうふ。殴られるれ?
とぼんやり思いながらコンバンハ。
ナタリーは大丈夫か! 3割ってけっこう風邪残ってんじゃねーか!
と思わず裏手突っ込みしながら、無理はすんなよー?
*/
[つづくティルの言葉には、そのまま固まって目をぱちぱちと瞬き。]
…でも、殺されたくないから逃げるの、賛同してくれたよ。
だから…ボク、仲良く出来ると思ったんだけど…。
[語尾は小さくなってくる。]
答えを聞かないというなら、問う必要はないわ。
問ったなら答えを聞くものよ。
問いじゃないなら、最初から問わないで。
[文字は、読めない。
だから、そう、彼女は知らない]
/*
ナターリエさんおかえりなさい。
良くなられたのは何よりです!
fは確かに両隣も正面もまだ使われた形跡なしですね。
…そことは本当にどうしよう。まだ何も決めて無いです(苦笑)
*/
やりたい事がわかってんなら、動けよ。
[さらりと言って。
立ち上がる様子に、くく、と低く笑む]
少なくとも、俺の知ってる黒猫は、後ろ向きにへこむのが似合うヤツじゃねぇ。
[そう言って、す、と扉の側を離れる。
右手の糸、その下の朱の紋様。
蒼は一瞬、それを見て、そして、前に向けられ。
ゆっくりと、歩き出す]
[自分よりも小さいティルにぽむ、と撫でられれば
少しは落ち着きを取り戻しただろうか]
/*
ナタリーはあと3割治るまでお大事にね。
油断するとまた悪化しちゃうから。
偽者?
アタシは影。
影であることが事実。
甘んじるわけではないわ。
[振り向かぬブリジットへ返答しながら首を傾げる]
影であることが、アタシの役目。
役目であり──存在意義。
/中/
プロの説明ネタ以降、モニタールームを全く使わない男が通ります(待。
……なんだろうねえ、野生の勘で処理してるよな、人を探すときとかって。
[いつになく弱々しい様子のユーディットの頭上に、翼を伸ばす]
殺されたくないって言ったなら。
殺されない方法を、考えてるはずだよ。
ブリジットは、ブリジットが殺されない方法を。
[そして、それは悪い事ではない。
たとえ、反目する事になったとしても。
反目する事になるか否かまでは、分からないけれど]
[チ、と内心で舌打ちを一つ]
撹乱も立派な戦術だ。
それは分かっているだろう、天使。
[気をつけろ、とユーディットに暗に告げて。
先刻自分とて迂闊なところを見せたのだけれど。
これ以上ここで話すのは拙いだろう]
イラつかされたままでも仕方ない。
こちらも少し落ち着こう、何か飲むかでもして。
僕の部屋はまだ大して使っていない。来るかい?
[イレーネの翼が頭を撫でれば、驚いてイレーネを大きく見開いた目で見た。
それでも少し、嬉しそうに目細めてイレーネを見た。]
/中/
あ、そりゃそうか。少年の12歳じゃイレーネよりずっと低いよね(笑)
一瞬背伸びして叩いたみたいなイメージでお願いします(苦笑)
あ、
[思わず声を上げた。
ティルの言葉に、そうだった、と思い出して]
ここは、ダメだね。
移動しよっか。
[頭上のイレーネの翼に手を伸ばし、嫌がられなければそっと撫でる。]
…うっさい、おっさん。
[べー、と舌を出して、それからにやりと笑う]
銀翼の孤狼は相変わらず面倒見がよろしいようで。
[リノリウムの上で足が動けばぺたりと足音が響く。
そろえられていた自分のブーツを引っつかんで、その姿は狼を追い抜いて、階段を上へと上がってゆく]
/*
は、3割残ってるってそういうことになるのか!
うん無理は禁物です。治すのを優先に。
そしてエリりんもおかえりなさい。
そちらも無理はせずに頑張ってくださいなのですよー!
*/
[ティルの問いには、目で問う。
『私も行っても良い?』かと。
大方、釣られたのは飲み物になのだけれど。
ユーディットが目を見開く様子には小首を傾げたが、
すぐに表情の変化を見てとるとにっこりと笑った]
与えられた役目――ね。
影は何処にでも存在するが故に、唯一には成り得ない。
組織において、個は不要。
そういう意味では、最高の「駒」か。
[半ば独り言のように、呟かれる台詞。]
何か、飲むか。
此処に来てから碌に飲食をしていない。
/なか/
独り言でもそもそ反応[笑]
>>+4 イレーネ
←庇いをアイデンティティにしようとしてた人。
ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ
ついでにユリアンに庇われないように、
距離をとるため、PCにはかわいそうな状態に!
……だぁれがおっさんだ、このガキ。
[俺はまだ二十三だ、と。
駆けて行く背に、どこか子供っぽい主張をして。
ふ、と掠める笑みはどこか楽しげ]
……さて、行くか。
[笑みは一瞬で消え、孤狼は外へ。
踏み出した大気はひやり、と冷たく包み込んでくる]
そう、アタシは駒。
あのお方の、駒。
忠犬キャラも悪く無いと思わなぁい?
[最後の言葉は極軽いもので。
本気で言っているのか分からないような口調でクスクスと笑っている]
んー、そうねぇ。
紅茶でも貰おうかしら。
[ある?と確認するように訊ねて]
で、話はそれだけ?
そのためだけに呼んだんじゃないんでしょ?
―北部―
[一際高い岩の上へ腰掛けて、空を仰ぎ見る。
服にも、掌へ巻かれた白に滲んだ紅は
とうの昔に赤黒く色を変えて。
――どれぐらい経ったか。
ゆるりと上る、僅かに欠けた月が岩場へ短い陰を落とす。
チリ、と。
端末に括られた小さな鈴が、存在を証明するかの様に
風に揺れて微かに響いた。]
じゃあ、行こうか。
[二人に軽く頷いて廊下をゆっくりと戻る。
部屋に入れば、他に場所もなく寝台を指して]
何か持ってこよう。
希望はある?
[落ち着くのが必要なのも本当だったから]
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