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あ、コーンスープ?美味しそうね。
[なんとか微笑むことに成功はしたものの、赤い顔はごまかしがきかない…髪も瞳も赤かったから、そりゃもう、全身真っ赤だった]
…ん、そう言う話、聞いたら…教えてね。
[小さく笑んで…]
…だよね。
出店やってても…毎年、見に来てくれる人もいるし…
そう言う意味では、役得、かも。
[…言葉を詰まらせるユリアンにはくす、と笑い]
…渡す人、居るんなら…
早めに、渡さないと…チャンス、逃すよ?
…ぁ、それとも、もう、渡した?
[女の子にスープを差し出され、少女は軽く、首を傾げる]
私が貰ってもいいの?ベアトリーチェが、買ったんでしょう?
[そういえば、いつも、この子は、屋台で買ったものをみんなに配って歩いている気がする、と思い出す]
本当に、ベアトリーチェは優しいのね。
[少女自身も優しい気持ちになって、そっと金色の頭をなぜる。ランプを買いに、と言われると、少しだけ困ったような顔]
ランプ…え、ええ、いいわ。一緒に行きましょう。
[余計なことを考える頭を励まして、頷く]
ああ、その時は、な……。
[ほんの一瞬、瞳が陰り、言葉が澱む。
でも、それは一瞬の事で]
ああ、お馴染みさんも結構いるし、役得ってのはあるかも。
[早口に言った後、追い討ちにはため息一つ]
まだ、ウチに置いてあっけど……。
べ、別にいいじゃん、いつ、どうしようと、さ……。
[それまでとは一転、ぼそぼそとした口調で答え。
青の瞳を遠くに彷徨わせる]
僕は、ミリィさんがあったかいほうがいいのです。
[でも今はあついかもしれないと、
思ったとかおもわなかったとか…。
頭を撫でられて、にこにこ、
嬉しそうにした。]
一緒に、嬉しいです。
[近くにいったら、きっとミリィは
もっと嬉しい顔をするだろう。
そう思って、子供は、
てこてこと、そちらに向かおうとする。
当然、ミリィと一緒に。]
[少し、ハッキリしない口調に軽く首を傾げるが…その後の言葉には頷いて、フランクフルトを囓る]
…ん、置いてあるの?
[飲み込むと、ユリアンの様子に小さく笑い]
でも、折角、お祭で…花輪、投げ入れたんだしさ。
好きな人、居るなら…ね。
[花輪を投げ入れた者…その話はユリアンも知っているハズだし…
そう思いつつ…ね、とヴィントに首を傾げ]
ありがとう、それじゃ頂くわね?
[女の子の言葉に笑みを深めて、その気持ちを無にしないようにと、スープを一口]
あつっ…!
[猫舌なのを忘れていたとか]
あ、待って、ヘアトリーシェ…
[はふはふしているので発音もおかしい。というか、それ以前に向かう先におろおろしているのだが]
だって、持ち歩く訳にもいかねーし……。
[視線を彷徨わせつつ、ぼそぼそと呟き]
いやま、それは……そうだろうけど、さ……。
[ため息混じりに、こんな言葉を。
肩の相棒は首を傾げられ、きゅ、と鳴きつつこくこく頷いた]
[あつっという声をきいて、
子供は心配そうな目をする。
だがしかし、当然、
ゆっくり進む足を、止めるつもりもない。]
大丈夫ですか?
ええと、少しさましてから飲むと良いのです。
[といいながらも、
すでに二人の屋台はしっかりと見える。
子供はにこにこ笑いながら、
当然、ついたら、ミリィを放置して、
イレーナのところで、ランプを*眺める予定だ*。]
…まぁ、ソレは分かるけどさ…
持ち歩いていたら、皆に話をせっつかれるだろうし。
[昨年の様子を思い出しながら、小さく苦笑し]
…?
[溜め息混じりに言うユリアンに一つ瞬きをし…ヴィントが頷くのを見て微笑んだ]
…ヴィントが、もどかしいって。
はいはい、並んで並んで〜。一人一個だよー。
[本日は温泉蒸しケーキの無料配布。
ふんわりまぁるいスポンジ状の生地の中に、カスタードたっぷり。
プレーン、チョコ味、イチゴ味。
ちゃっかり隣でお茶も売られているとかなんとか。]
わかってんなら、言うなよっ!
[さすがにちょっと、拗ねた口調になったかも知れない。
去年の様子は、しっかりと見ているだけに]
……う……うるせえな、あっちもこっちも……。
[笑いながらの言葉に、相棒を横目で睨み。
それからまた、視線を夜空へ彷徨わせる]
…んー。
まぁ…ね。昨年は投げ入れてすぐに告白してたし…
工房とかに呼び出せば?
[人に聞かれたくないなら、と軽く空を見て…
ヴィントに睨むユリアンに]
…ずっと、一緒にいるからね…ヴィント。
分かっちゃうんじゃない?
うん、大丈夫。ごめんなさいね、心配させて。
[心配そうな子供に、にっこり笑って…それから、やっぱり少し困った顔で、彼女の向かう方向を見る。と、そこで、何やら子供達の行列を発見した]
あ!ベアトリーチェ!蒸しケーキですって、美味しそうよ?
ほら、イレーナさん、まだランプを並べていないみたいだし、先にこっちを貰って行かない?
ね、そうしましょう。
[いつもの少女には似合わない強引さで、並ぶ子供達の列の後ろにベアトリーチェの手を引いていく]
Moi j'ai pas de dieux
J'vivrai pas vieux ma vie c'est la fete
Si je t'ouvre les yeux
on va s'envole dans les cieux
[青年は唄いながらトテトテと広場への道を行く。
広場への道を辿りながら、昨日のことを思い出す。]
[些細な出来事だったのだが…目に見えて凹んでいたミハエル。
痛々しい様子に”内密に”と言う言葉に深く頷いた。]
……なにか…元気が出るもの……
[そう思案しながら思い浮かぶのは甘いもので。
良さそうなものを探しつつ屋台を物色。]
[オカリナの音が流れてきた場所をはっきり知っているらしい主と入れ替わり、いつもどおりの位置に戻って。
ぱたぱた、と、その背を見つめながら歩く。
――その途中で、なんだかいい匂いと聞き覚えのある声に、小首を傾げて。
主もそちらを見て、なんだか微妙な顔をしているような
してないような気配。]
……あれは、凄まじかったな。
[ふと、去年の盛り上がりを思い出しつつ、ぽつりと呟き]
呼び出しとかって、もう、ヒトゴトだからって気楽に言うなよなぁ、もぅ……。
[それから、情けない声でこんな事を言って。
相棒に対する言葉には、そうかもな、とため息一つ]
[そんなことを考えていたら、温泉蒸しケーキの無料配布]
…………………
[丁度良さそうだ…と、青年も列に並べば、
すぐ目の前に、赤い髪をおさげにした頭と、それに引っ張られる金髪]
………え〜と…ミリィ…?と、ベアトリーチェ…
…うん。
まぁ…元々小さい村だし、二人とも顔なじみだったしね…
[小さく頷くと…くすり、と笑って]
…あたしも、これでも女なんだから…
そう言うのは、気になるの。
[後ろから、声をかけられて振り向くと、青年と目が合って、少女は、にこりと微笑んだ]
あ、こんばんは。アーベル。あなたも蒸しケーキを貰いに来たの?
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