人狼物語 ─幻夢─


4 赤き雨降る崖の上で

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流れ者 ギルバート

[青年を抱えた儘][扉を閉め、内鍵を掛ける。]

[部屋の中へと歩み寄り]
[死した恋人の隣に、]
[瀕死の青年を横たえる、]

[婚姻の褥の如くに。]

(21) 2007/02/15(Thu) 10:43:58

流れ者 ギルバート

[然うして}

[青年の刺さった儘のナイフの柄に手を掛け]
[一息に抜き取る。]
[丁度、出血を止める栓の役割をしていたそれを。]


[開いた傷より][勢い良く溢れ出す血液]
[赤く赫い][生命の泉]

(22) 2007/02/15(Thu) 11:05:45

流れ者 ギルバート

[甘い馨りに酔った男は]
[青年の着衣の前を乱暴に開く]
[釦が飛び][布地が裂け]
[滑らかな膚を露わにし]

[湧き出づる泉の源][ぱっくりと開いた傷口に]
[口唇を寄せ]
[ごくごくと喉を鳴らし]
[鮮紅の美酒を飲み干す。]

(23) 2007/02/15(Thu) 11:09:17

流れ者 ギルバート

[蜂蜜の様に蕩けた][琥珀色の眸は]
[淡い黄金の光を][其の底に宿し]
[恍惚と揺蕩う。]

[剥き出しの平らかな胸に指を這わせ]
[愛撫に似た手付きで弄る。]

(24) 2007/02/15(Thu) 11:14:34

流れ者 ギルバート

[やがて]
[泉が枯れ][緋の奔流も途絶え]
[何時の間にか息絶えて]
[冷えてゆく青年の躯、]

[美しい恋人の骸と並ぶ其の隣に]
[共寝するかの如く][添い伏して、]

[恍惚と眸閉じ][緋色に染まった唇を嘗め]
[赫い闇の眠りに]

[*堕ちてゆく。*]

(25) 2007/02/15(Thu) 11:20:48

流れ者 ギルバート、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 11:23:42

学生 メイ、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 11:37:02

双子 ウェンディ

――二階 廊下――
[思い当たる人を探し、彷徨う少女の耳を掠めた男の声に――]

[こつり――]

[少女は歩みを進めて、階下を覗き込むように顔を出す。
そして目に飛び込んできた情景に――]

あっ――……

[その言葉だけを落とすと――
緩く崩れ落ちる蒼髪の青年の姿を――
少女はただ、見守っていた――]

(26) 2007/02/15(Thu) 11:59:36

双子 ウェンディ

[崩れ行く蒼髪の青年。ルーサーが自分が亡き後の少女の身を託していた――]

[しかし今の少女には駆け寄ることも出来ず、ただ――
刻一刻と蒼褪めていく表情を遠くから見つめることしか出来ず…]

[かつん――]

[聞きなれない音に視線を上げれば、加害の男が毛布に包まった何かを部屋に運んでいて――
それが何かとは、少女には簡単に理解出来ず、ただ視線の先を通り過ぎていくのを見遣り――]

(27) 2007/02/15(Thu) 12:06:02

双子 ウェンディ

[再び通り過ぎていく加害の男の手に委ねられた、蒼髪の青年の蒼白しきった顔を間近で見れば、もう既に手遅れだということを理解して――]

[ぱさり――]

[その場に崩れ落ちるように少女は座り込んで、加害の青年の行方を、ただぼんやりと見つめながら、しばしの時を過ごして――]

[ゆるり――]

[立ち上がると、少女はルーサーの亡き姿が横たわる部屋へと歩みを進めた――]

――廊下→アーヴァインの部屋へ――

(28) 2007/02/15(Thu) 12:12:01

双子 ウェンディ

――アーヴァインの部屋――
[部屋に入ると、やはり変わらず横たわっているルーサーの亡骸に、寄り添うように近付き少女は一時の眠りに就く。
内鍵が壊れた部屋。無防備に眠る姿を神父が見たら、何と言うだろうか?
少女は苦笑交じりに微笑んで――そっと瞼を閉じていた]

(29) 2007/02/15(Thu) 12:27:30

双子 ウェンディ

――夜明け アーヴァインの部屋――
[そして差し込む日差しの眩しさに瞳を開ける――]
[目に映る物は昨晩と何ら変わらず。勿論自身の体も生を受けたもの特有の温かさを携えており――]

あ…私まだ…生きていたんだ――

[呟く言葉に感情の色彩は込められておらず――]

[そして疼きだす背中の感触に、薄く笑みを零すと――]

手向けの花…探す前にまずは身を清めないとね…。だから少し待ってて?神父様――

[ルーサーの額に…軽く唇を落として――]

[ふわり――]

[柔らかく立ち上がると、少女は部屋を後にした]

――アーヴァインの部屋→浴室へ――

(30) 2007/02/15(Thu) 12:28:19

お嬢様 ヘンリエッタ、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 12:48:10

流れ者 ギルバート、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 12:52:43

双子 ウェンディ

――浴室――
[少女は熱いお湯に浸かりながら、ルーサーの言い残して言った言葉を反芻していた。]

人狼の餌食に、または人々の疑いの矛先が向かう先。私達がその両方の対象になったとしても――
一人残る――

神父様は人狼の餌食に…。そしてナサニエルさんは…怪我をしていた青年によって…。
――ねぇ、神父様…。あなたは初めから…こうなることを予想していたの?
予想していたから私に……?

[ぱしゃり――]

[水音が跳ねて、少女の顔を濡らす――]

(31) 2007/02/15(Thu) 13:30:18

書生 ハーヴェイ、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 13:41:24

双子 ウェンディ

[跳ねた水滴を右手で拭いながら]

あなたから授かった『聖書』は…、やはり私には重すぎて――でも誰を頼ればいいか判らなくて…。結局私は無力だって――思い知らされる…。

[ぱしゃり――]

[再び水音を立てて左手を水面から差し出し、じっと見つめて――]

せめて成長が止まっていなければ…
今よりはもう少し楽に――あの『聖書』を扱えたはずなのに……

[少女は薄紅色の唇を強く噛みしめ――]

[滲み出た血液をそっと舌で掬い舐める――]

(32) 2007/02/15(Thu) 13:53:08

双子 ウェンディ

美味しくない…血なんて…。
こんなの…食事じゃないっ…
だから人狼の事なんて――解らなくていい…。
だから…答えなんて…要らない――

[交差するのは過去の記憶――
一命を取り留める代わりに与えられた問いかけに――
少女は…解き明かすことを拒絶して]

探さなきゃ…人狼を――

[弱さを流し落とすように勢いよく立ち上がり、少女は浴室を後にした――]

――浴室→*客室へ*――

(33) 2007/02/15(Thu) 13:53:27

双子 ウェンディ、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 13:59:22

双子 ウェンディ、メモをはがした。

2007/02/15(Thu) 14:00:03

双子 ウェンディ、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 14:01:28

見習いメイド ネリー、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 14:05:51

流れ者 ギルバート、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 15:12:54

双子 ウェンディ、メモを貼った。

2007/02/15(Thu) 15:21:04

双子 ウェンディ

――客室――
[一日振りに戻る自分宛に差し出された部屋はもう、既に少女のものでは無いような気がして。]

[さらり――]

[頬を掠める金糸を耳に掛けて――]

[少女は手際よく着替えをし、荷物から小さな何かを手に取り、『聖書』を抱えて――]

さよなら――

[離別の言葉は何に対してか――]

――客室→温室へ――

(34) 2007/02/15(Thu) 15:27:08

流れ者 ギルバート

[久方振りの][夢の無い睡りから目醒めて]
[血と死の匂いで満ちた部屋で]
[ゆっくりと目を開ける。]

[茫漠とした眸は未だ夢の中に在る様で]

(35) 2007/02/15(Thu) 15:27:21

流れ者 ギルバート

[暫く然うしてゆったりと]
[死した恋人達の居る寝台の上で]
[茫と視線を漂わせていたが]

[やがて、]
[其処から下り立ち。]
[引き裂いてしまった青年の服の襟を掻き合わせ]
[傷口を隠して][毛布を掛けた。]

[思い付いた様に]
[部屋に掛けられた鏡の前に立つと]
[血に染んだ口元を舐め取り][其処に在った布切れで丁寧に拭い]
[吸血の痕跡を消し去る。]

(36) 2007/02/15(Thu) 15:39:06

流れ者 ギルバート

[部屋の中を捜して][見付けた青年の荷物の中から衣服を取り出すと]
[切り裂かれた服を脱ぎ捨て][其れを身に着ける。]


[然うして]
[すっかり身支度を整えると]
[ふらりと]
[部屋の外に出て行く]

(37) 2007/02/15(Thu) 15:45:05

流れ者 ギルバート、ゆっくりと館を巡って行く。

2007/02/15(Thu) 15:46:02

双子 ウェンディ

――温室――
[以前訪れた時と同じように少女は花籠を携え、室内をゆっくりと歩く――]

[細く小さな指が選ぶのはフリージア。神を捨てた少女に、献花に選ばれる花など目に映らない。

やがて籠いっぱいに摘み取られた花びらに、黄スイセンが入り混じったのは、花言葉に込められた少女の願いか、今は誰も知る由も無く――]

[さらり――]

[揺れる金糸は、誘われるように舞い――]

さぁ、神父様の器にお別れをしなくてはね…

[少女は花籠の中に閉じ込めた『聖書』に一度だけ視線を落として――]

[ふわり――]

[花の匂いを漂わせて――]

――温室→屋敷内へ――

(38) 2007/02/15(Thu) 15:52:35

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