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―広間―
[ 人気の無い広間に響くのは矢張り薪の爆ぜる音ばかり。入る間際に通り掛った使用人に声を掛け、軽食と飲み物をと頼む。暖炉の傍に置かれた大きなソファは、小柄な少年を寝かすには充分な大きさのようだった。]
……其れにしても、此れ程大勢の方々が集まるのは珍しいですね。
[ 記憶を探ってみてもニ、三人が精々だったように思えて、ぽつり呟く。]
―→広間―
[牧師様のお言葉は神様のお言葉なのかしら。
案外苺神さまとかいるのかもしれない。……一瞬考えて、恐ろしくなってしまった。]
え、え。そうですね。
何にしても苺はおいしいと思います
[ナサニエルの言葉に、やっぱり怖いですよね、なんて視線を送ってみる。]
[ハーヴェイの呟きに、わたしもそうねと、頷いた。
そういえば、こんなにたくさんの人は……
少なくとも、わたしがいるときは、多くて一人だったのに。]
今度、温室の苺が熟したらまた一緒に食べましょう。
次は生だけではなく、タルトやジュースにしてもいいかもしれません。
[ナサニエルとローズマリーに微笑を向ける。]
[広間に人が揃うのを見て、ハーヴェイの呟きに頷く]
確かに、な。
昨日より人も増えたし、そのせいもあるかもな。
[そういって。
ローズの視線に気付くと其方を見て]
牧師さんは苺の事となると人が変わる様だな。
[と小声で呟き、次に苺が出たら気をつけよう、と誓う]
[ソファに寝かせられたトビーにぱさりと毛布をかける。場では苺の話題になっているらしいが、何となく入り難い気がするのは先ほどの牧師を見たからだろうか。
掃除がまだ途中だったことをふと思い出し]
どうぞごゆっくり。
[頭を下げて、広間を*後にした*]
……え、ぇ。有難うございます
[食べて良いのだろうか。何かあるんじゃないだろうか。
さっきのを見れば、やっぱり思ってしまう。
牧師様を疑うなんてと思うけれど、わたしの耳にナサニエルさんの呟きが届いた。]
……そうですね。とても、お好きでいらっしゃるみたい。
[彼を見て、なんだか乾いた笑みで呟いてしまった。]
[使用人に命じて、酒だのつまみだのいちごだの用意させつつ…]
…確かに。
何を考えているんでしょうね…義兄は。
[思案しつつ広間へ。]
苺のタルトか…あれも旨いが、牛乳掛けて食うのもシンプルでいいよな。
[当たり障りのない同意をルーサーに返しつつ、笑みを浮かべて呟くローズに]
ま、何に気をつければいいか分かっただけでも良かったかもな。
[ルーサーには苺を与えれば何とかなるんじゃないかと想像して]
[ 不思議には思えど、思い当たる所は無い。単なる偶然や気紛れで、意味等有りはしないのかもしれないが。傍に書籍を置き口許に手を添え思考していたが、ごゆっくりと言葉を残して立ち去ったネリーを視線で追って、]
彼女も、使用人なんでしょうか。
[誰にともなく呟く。]
……そう云えば、御二人は如何して?
[ ふと思い出した様にローズマリーとコーネリアスとを順に見遣って問うも、遅れて少し気まずそうに女の方からは些か視線を逸らす。其の素性が自分の思った通りならば、目的を訊ねるのは野暮だったかもしれない。]
シンプルなのもおいしいわね。
でもわたしは遠慮します。だって、……牧師様、とても食べたそうですし。
[こっそりと、ナサニエルに囁いておいた。
本人に聞こえたら、何か言われかねないと思ったから。
ハーヴェイの続いた問いには、彼は答えを見つけたようだったから、わたしは、右の手の人差し指を、そっと口唇に当てた。
内緒よ、というように。]
[ローズの囁きに頷き、暖炉に手をかざしているルーサーを見遣る。
幸い聞こえてはいない様だったが。
その後のハーヴェイの問いに対する反応には少し訝しげな表情を見せて]
何か事情が……いいか、訊かない方が良い事もあるし。
[彼女が何者かを無理に知らなくとも話は出来る、と。
そして訊いてしまう事がよくない事を招くようで]
女に秘密はつきものよ?
[そんなことを言うけれど、実際の仕事を知ったら、彼は何を言うだろう。]
それとも、気になるかしら?
[ 紅い唇に白い指を当てる女に返す表情は微笑の心算だったが、些か歪なものになったろうか。視線は女の瞳には向けられず、ちらと緩やかなウェーブのかかった髪を見るのみに終わり、軽く組んだ両の手を卓上に乗せ僅か口角を上げた唇を隠す。]
……ええ。
[ 小さな呟き。
やがて使用人が運んで来たのは冷えたワインの瓶と小皿に置かれたチーズ――が、其方には余り造詣の深くない彼には、其の種類までは判らない。]
…気にならない、といったら嘘になるかな。
でも、言いたくないのなら言わなくていいさ。
[秘密があるのは自分とて同じ事。
そしてそれを言えといわれたら躊躇う事は分かっているから]
[ハーヴェイに、気を使わせてしまったかしら。
そんな風に思うけれど、それを今、言うことはできなくて、わたしは申し訳なく思った。
使用人が運んできたワインは、とても綺麗な色をしている。
だけれど、ナサニエルの言葉は、その色よりもやさしくて。]
有難う。
きっとすぐに、わかってしまうけれど、あなたの言葉が嬉しいわ。
[ 暫し視線だけを窓の外へと逸らしていたが、ふっとローズマリーの緑の双眸へと戻す。一度緩やかに瞬きをして手を外せば、口許には普段通りの柔らかな笑み。]
嗚呼。御気になさらずに。
[ 微かに首を傾けて云い、逡巡の後透明なグラスを手に取り深い紅を注ぎ入れる。]
[運ばれてきたワインとチーズにほう、と感心のため息]
白いのはカマンベールだろうけど、こっちのはなんだろうなぁ…
[高級品など縁がない自分にはそれ以上はわからずに。
ローズの礼を言う言葉には少し不思議そうな顔で]
礼を言われる事はしてないぜ?
分かったとしても、それであんた自身が変わるわけじゃない。
言えない事の一つや二つは俺にもあるしさ。
[注がれる赤をそっと見る。
と、ちり、と鈴の音。振り返れば使用人の姿。
いつものことねと、少し思って]
さて、わたしはそろそろ失礼するわ。
……そうね、秘密ごとはいくつか、あるものね。
それでも、ありがとう。二人とも。
おやすみなさい。良い眠りを
[微笑を作る。そしてわたしは使用人と共に*部屋へと行く*]
[目の前に置かれたグラスにワインを注ぐ。
漂う香りがそれだけで高価なものと主張して]
俺なんかが飲んで良いのかね…。
[ぽつりと呟きながらも一口含んで、その味わいに笑みを浮かべる。
あまり詳しくない自分にもこれがどれだけの物かが分かる。
それをじっくりと味わうように飲み干していく]
…あぁ、おやすみ。
良い夢を。
[ローズが何処に向かうかなど知らずにそう声を掛けて。
もう一杯ワインを注いで、それを飲み干して]
俺もそろそろ部屋に行くかな…
でも、トビーはどうしたもんかなぁ…。
[相変わらず眠ったままのトビーを見て考える]
さあ。俺も詳しくないですから。
相当上質なのは、確かでしょうが。
[ 濃紫がかった柘榴石の色に、熟成した果実の香り。グラスを傾け口内を浸せば濃厚な舌触りが感じられた。然し其れは寧ろ何処か、肉の様な味わいをも思わせるか。
使用人と共に去っていく女性の揺れる緑を見送り小さく息を吐く――嘆息。]
……好いんじゃないですか? 御好意には甘えた方が。
[ 然しナサニエルの声に視線を上げれば、薄い唇は微かな笑みの形に変わる。]
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