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……Gute Nacht
[囁く。睦言を紡ぐかのような、優しい声で。
だが、そこにあるのは甘い響きではなく、冷徹な宣告]
[しゅ、と。
短い音と共に。
糸が締め上げられて]
……Beendigung des Antrags
[短い言葉と共に銀糸がふわりと夜の闇に舞い。
そして、男はずるり、とその場に倒れ伏す。
それを見下ろす蒼い瞳には、なんら感慨の浮かぶ様子もなく。
艶然たる笑みも、既に消えている。
最早一片の興味もない──そう、言わんばかりに、銀糸をくるり、と手首に巻きつける。
そして、彼は一度、静かな月を見上げ。
ゆっくりと、『狩場』を立ち去った]
[それはいつもの事。
いつもやっている、『仕事』。
路地裏の『狩場』で、指名された『獲物』を『狩って』。
それで日々の糧を得るのが彼の『日常』。
だからこそ、特別な感情はない。
……勿論。疑問も]
[依頼主の代理人から報酬を受け取り、それで簡単な食事を済ませ、ねぐらへと戻る。
下街の片隅、闇に埋もれそうな小さな家へ。
雨風を凌いで寝る以外の用途を求められていないそこは酷く簡素で。
そして、空虚。
そこに棲む彼の、虚ろな蒼い瞳のように。
その虚ろな蒼い闇に抱かれ。
胎児のように身体を丸めた彼は、すぐさま眠りへと堕ちる。
いつもの事。
だが。
次の目覚めは、『いつも』とは違った]
[目覚めた時に感じたのは、柔らかさと暖かさ。
それは、『あり得ない』感触]
……?
[そのあり得なさに違和感を感じつつ、目を開けて周囲を見回せば、そこは]
……どこだ、ここ……?
[掠れた呟きがもれる。
そこへの移動は、一体いつの間になされたのか。
巨大な窓──否、硝子張りの壁を持つ、豪奢な部屋。
一目で高級品とわかる家具が設えられたそこは、眠りについた棲家とは余りにもかけ離れていて。
……未だ、夢の中にいるのかと。
普段の彼であれば、考えもしないような事が、脳裏に浮かぶ]
……なにが、あったんだよ……。
[困惑した呟きと共に柔らかなベッドから降りて、硝子張りの壁へ寄る。
その向こうに広がる景色。花の咲き乱れる庭は、これまでは無縁だった世界と思わせた]
訳、わかんねぇな……。
[苛立ちを込めて言いつつ、こちらは、普通の壁についたドアに目を止めて。
右の手首に愛用の銀糸が収まっているのを確かめてから。
音もなく、廊下へ出る]
……ん?
[その時、目に入ったのは、扉の横の表札]
Name:アーベル=ゲシュペンスト Abel=Gespenst
Sex:male
Age:22
部屋割:C
その他:
糸を操る暗殺者『銀糸の幻魔』として裏通りにその名を知られる青年。
幼い頃、唯一の肉親だった母を亡くした後、持って生まれたその身体能力を暗殺者ギルドの幹部に見込まれ、生きるために暗殺者となる。
右の手首には仕事道具である銀糸を、首には古びた銀のロザリオを、常に身につけている。
……なんだ、コレ?
なんでこんなもんが……。
[それを確かめるためにも、行かなくてはならないか、と思い。
しん……と静まり返った空間を、足音一つ立てずに移動する。
気配を隠すのは、『仕事』上慣れていた。
少し歩くと、階段が目に入り、それを降りた先は、やはり豪奢な雰囲気の広間で。
そこには、見知らぬ男が一人]
……あんたは?
ここは……一体、どこだ?
[低く投げた、問い。
それに対し、男は、自分は君たち……つまり、彼と同じ立場の者である、と。
そして、この場所は神の箱庭である、と。
簡潔な口調で答えを返してきた]
……はあ?
訳、わかんねぇな……。
[抽象的な物言いに、やや苛立ちを感じつつも、大した情報は引き出せそうにない、と判断してそれ以上は聞かず。
開いている椅子の一つに座って、周囲の様子を伺い始める]
何が何だか……っとに。
[そう、呟いてはいても。
少なくとも、ただ退屈なだけの日常とは、かけ離れた事が起きると。
そんな確信めいた思いは、必要以上の不安を感じさせる事はなかった]
旅人 ハンス が参加しました。
旅人 ハンスは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
それは小さな町の安い宿屋。
その一室からランプの明かりが漏れている。
一人の男が備え付けられた小さな机に向かい、
ノートに鉛筆を走らせていた。
時折考え込んで、鉛筆を横に線を引き、書きかけていた文を消す。
紙ごと捨てはしない。それは高価な消耗品であるから。
夜も更け、暖房器具のない寒い部屋に、男のはく息が白い。
もうすぐ冬だろうか。
時折指を丸め込んで拳状にし、
手をあたためながら男はノートを塗りつぶしていく。
違和感。
見つめていたもの…彼のノートはかわらない。
彼のつかんでいた鉛筆も。なにもかわらない。
それなのに全てが。
全てがおかしい。ぐらりと眩暈。
全身を徐々に固めていくようだった気温がかわり、
階下の酒場の喧騒が消えた。
クッションのない裸の木の椅子に座っていたはずなのに、
下半身に感じるのは、絹の丸みと暖かさ。
違和感。
[視線を上げ、悲鳴をあげた。
先ほどまで隣の家の壁が迫っていたはずの窓は消え、
ガラス張りの壁には、
月光に照らされるうつくしい中庭がひろがっていた。
彼がノートを広げていた机は、
その縦横が二倍もある磨きこまれたマホガニーの机に変り、
備え付けられた椅子も同じく、高価なものだった。]
これは…?
ここは…?
[本棚に並べられた本たちに、視線を釘付けにしながらも、
危機感が勝ったようだった。
男は鞄からごそごそとナイフを取り出して武装すると、
手をかたかたと震わせながら(いざ何かが出たとして、
その震える手ではナイフで自分を傷つけるのがせいぜいだろう)、
部屋のドアをことごとく開けていく。
シャワールーム、クローゼット、そしてカーテンの裏側まで。
一通り調べ終え、ドアに向かう。
慎重に扉を開けるも、外には誰もいなかった。
ただ、表札だけが目に入った。]
Name:ハンス=バチャーニー Hans=Batthany
Sex:male
Age:28
部屋割:E
その他:
紀行記作家。
周辺諸国を回り、その紀行、風土、土俗的習慣等を本にまとめ、職としている。
人気、ギャランティは中の下。中堅にはなりきらない。
家族関係は両親と妹。
ただし母と妹は既に病死しており、父親との連絡は途絶えている。
[どこからか聞こえてきた話し声に身を固め、
部屋に隠れて息を潜める。聞こえてきた単語は
『箱庭』『出られない』『少女の首』そして『神』。
意味がわからない。嫌悪感。恐ろしい。
階下に下りる勇気などない。
部屋に閉じこもり、
持ち上げられる家具類でドアをふさいで、息を吐く。]
/中/
独り言を入れようかと思ったら、連投が来てたんでタイミングずらしてみたりする。
と、言うわけで特攻させていただきました、猫化けたすくでございます。
一応、目指せキリング要員、という事で暗殺者設定。
それでいて、恐らくはこの村では一番マゾイ立ち位置になると思われる守護者希望。
一応、どの役職が回ってきても外れて村人になっても対応はできるはず。
しかしこの設定。
完全に某気まぐれ天使のifだな自分(笑)。
/中/
一応、ここにもメモ。
アーベル基本設定
・暗殺者『銀糸の幻魔』
出自は、とある高貴な血筋の落胤らしいが、当人にとっては無意味。
父の顔は知らない。幼い頃に母を亡くした後、持って生まれたその身体能力を暗殺者ギルドの幹部に見込まれ、生きるために暗殺者に。
主な手段は、特殊加工を施した糸による窒息死+場合によっては短刀による近接戦。
その糸の色彩と幻惑するような動きから、『銀糸の幻魔』と呼ばれている。
・銀のロザリオ
仕事に失敗して傷付いた彼を救った、とある修道女の形見。
その修道女は彼を救うために殺人を犯し、その後、彼自身の手にかかる事を望み、それは叶えられた。
二人の間には、恋愛感情らしきものは確実にあった。
ナターリエが同村した場合、高確率で地雷になる設定。
まあ、状況次第、状況次第。
少女 ベアトリーチェ が参加しました。
少女 ベアトリーチェは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
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