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…いつもは弱くないだろーけどね。
精神でも身体でも、参ってるときに飲んだらすぐ潰れるから。
[小さく息を吐いて。
執事が差し出すグラスに僅か笑めば続く言葉に、
そうしとけ。と苦笑を返し。
呟きに気付いて主の様子を見やれば、僅か眉を上げる]
[執事とギュンターがなにやら相談するのを目に留めて]
もうすぐ、ですかな?
[そう問うて。
ヘルガの声に、そういう事もあるかと無言で頷く。
自身はしっかりと食べてはいるのだが]
[ヘルガが使用人に浮かべる艶の含んだ笑みは、やっぱり自分の普段の生活とはかけはなれているものだな。と思い見つつ、自分に向けられなくてよかった。と思う。
どう応じればいいのか皆目わからないから。
でも、皆が小食という言葉には首をかしげる。周りはそうかもしれないが。
料理の小山が着々と凹んでいるのは、きっと。多分。いや、かなりの確率で。
彼のせい。
だって、せっかくだし、おいしいし、食わないともったいないもの]
[食後のお茶――ミルクティーを楽しみながら、邸宅の主がついに耐えかねて執事に相談する姿を、長い睫毛に隠した瞳でそっと見やる。
それから、やはり気が急いているのか、一足早く食事を終えた様子のザムエルに、華やかに微笑みかけた]
…ネェン、いよいよですわネェ。
ザムエル様にとってはァ、今宵の喜びはひとしおではなくってェ?
[声は砂糖菓子のように甘く、物憂げな瞼に半ば隠した瞳は鋭く]
……だそうです、ヘル・オストワルト。
確かに、一理あるかもしれませんね。
[笑みを受けた執事は、主へと視線を向ける。
緩く首を傾ければ、さらりと零れる黒橡。
しかし主は折角の食事がと、渋る様子も見せようか]
私共の本分は、お客様にお楽しみ頂く事です。
件の品が気になってお食事を堪能して頂けないようでは、本末転倒。
それに、料理は逃げはしないのですから。
[無論、オルゴールも逃げはしないのだし、
料理のほうは冷めてしまうかもしれないのだが。
敢えてそれを言わないのは、主を納得するための話術。
暫くの間を置いて頷いた彼は、椅子から立ち上がり、客人達に声をかける。
食事の最中に申し訳ないがとの断りを入れながらも、小ホールに案内しようと]
……まあ、自分の身体を理解してなきゃ、旅暮らしなんてできませんから?
[ナターリエに返す言葉はやはり、軽口めいたもの。
それから、自分を見つめる真白のカーバンクルをまたぽふぽふと撫でつつ]
……そんなに、凹んでたりするように、見えるかな。
そんなつもりは、ないんだけど。
[アーベル言葉に、やや、大げさなため息をついて。
水を一口、口にする]
まあ…そりゃあ、死にはしないとは思うけどよ
[頬を赤く染めながら慌てた風にいうブリジットにそんな返答を返しながら、皿を。厳密には野菜をにらむように見ているのに、苦笑しつつ]
結局は自分がどうしたいかってだけだけどな
[背のこととか。と付け加えながら意地悪気に言った。そしてぽつりと]
ここの料理。野菜もうまいけど。
俺らは本当、良い身分だな…。
[ユリアンの言葉に、並んだ料理を見詰めながら真顔で頷いた。
…本当何しに来ているのか。
と、独りの召使に差し出されたワインに、受けるようにグラスを差し出す。
それを受け取れば、一つ礼をして去って行く女性を見送って。]
……確かに、スゲェ。
[働くのが凄いのか、つまみ食いの誘惑に負けないところなのか]
それもそうね。
旅は過酷ですもの。
だけれど、過信は禁物だと思うわ?
[小さく微笑みを。
それから声をかけてくる執事に、うなずいて。]
いくわ。
オルゴォル、見たいもの。
あとで紅茶をいただきたいけれど。
[アッサムがいいかしら、などと言って席を立つ。]
中/
ゥフフ、お疲れさまァ。
私は一足先にホールに居ましたのでェ、そちらの遣り取りにもお仲魔の存在にも気付かぬままに襲撃しようと思ってますわァ。
目撃されて協力体制になるかァ、奪い合う関係になるかはその時の流れでどうかしらァ?
ぅー…
[じー。
野菜達をじっと睨みつけるように見つめ…]
た、食べたって、変わらないもん…きっと。
[美味しいという言葉には、ちら、とユリアンの方を見やるが…
渡りに船。
オトフリートの声が聞こえると、顔を上げ…]
…お披露目、みたい…
行こっ?
[イレーネとユリアンを促すと、ゆっくりと立ち上がり小ホールの方へと向かう]
だな。まあ、もてなしにはあんま慣れないけど。
[着々と食事を進めながら頷きつつ、もてなしについてはやはり不慣れなようだ。
といっても食事はおいしくいただいている辺り、やっぱ図太い。
そして、先程からきっと休まず働いているであろう。でもそのわりに英気が衰えている様子もない使用人たちを同じく見て、アーベルの感心に同意する。アーベルのいった凄いというその意味は言わずとも伝わっているようだ。]
俺には真似できねぇ。
…別に、返事は慌てちゃいないさ。
[じっくり考えてもらえれば。
そう囁くと共に、紅玉の瞳が僅か細まって。
数歩前を歩く侍女の背中に、くつり、と笑みを零す。
彼女がどう動くのか――知る由も無いが。
『彼』にとっては、ただ事を動かすコマさえ手に入ればそれで良いのだから]
…面白く、なりそうだ。
[その呟きは誰にも聞えることは無く。
深い笑みを湛えたまま、すぅ、と瞼を伏せる。
次に開いたその目に、紅の面影は、*消えて*]
[皆と話すエーリッヒの様子には気になる所はあれど口は挟まずに、ヘルガの問いにはこれはまた曖昧な苦笑を返して]
これを逃すと、いつまた気まぐれが起きるかわかりませんからの。
楽しみにしているのはワシだけではありませんぞ?
[と言って。
執事が立ち上がり小ホールへと誘われれば、此方も立ち上がって後へと続いて]
[でも、食べなかったらもっと変わらないんじゃないか?と思いつつ、せっかくの食事会でありお披露目会の場に悩みは似合わない。と口には出さずに]
そうかもな。
[と軽く頷くと。
...もオトフリートの言葉を聞いていたのだろう。
先んじて立ち上がるブリジットに促されるまま...も立ち上がり]
ついにか。
じゃ、いくか。
[と、ともに小ホールへと向かう]
それでは皆様、御案内致します。
[柔らかな絨毯を踏み締めて、装飾のされた小ホールへと。
誰よりも邸の主が一番、子供っぽい表情をしているのには、
やはり苦笑めいた表情が滲んでしまうだろうか。
けれどもそれは、出来るだけ表には出さないようにして]
/中/
>>346
(*´∀`) やっぱりおこちゃまとお兄ちゃんな掛け合いは和むなぁ
……
…………はっ!!
>>*64りょ、了解!! 私は多分アーたんの駒ですから、協力or対立はアーたん次第かと
……アーたんて、お前いきなり馴れ馴れしいなw
あー凹んでるんだ。
…俺は「精神と身体が参ってると」…って、2択で言っただけだけど?
[エーリッヒの溜息に、ふぅん?と。何処か笑みを浮かべつつ。
どうやら、ちょっとカマかけたらしい]
ま、いつものにーさんらしくない、とは思うね。
俺にも真似出来ねぇ。
[ユリアンの言葉に、こくりと頷いて。
と執事の言葉を聞けば、手に持ったフォークを置いて席を立つ。
みなに混じって小ホールへと足を向けて]
……ま、そうですけどね。
[ナターリエの、過信、という言葉は特に否定せず。
アーベルの言葉には、虚をつかれたような表情を覗かせて]
らしくない……か。
ま、そうかも……ね。
[呟く刹那、僅か、瞳は翳りを帯びたろうか。
それでも小ホールへと誘われれば、カーバンクルを肩に乗せてゆっくりと立ち上がり、それに続く。
握り締めた右手が、何故か確りと胸に押し当てられて。
その様は、何かを押さえつけるようにも見えるだろうか]
─小ホール─
[お披露目を始めるということで、先んじて数名の仲間と扉の前で待機
招待客と主人、そして執事が現れれば、深々と一礼し、オルゴールの置かれたホールへの扉を開けるだろう]
[館の主がついに小ホールへと促せば、一つ頷きザムエルへと赤い爪を揃えて手を差し伸べる]
エェン、もちろん私も楽しみにしている一人ですわァ。
…よろしければァ、ご一緒にィ?
[一緒に立ち上がり、その傍へと泳ぐ様に付いて行く]
/中/
…眠いと言うかなんと言うか…(先程30分ほど寝落ちたらしい)
適当な所で今日は落ちようかの。
【眠いなら寝ろ】がこの村の教えじゃしの。
[主と執事について、絨毯の上を通る。
靴もまた黒で、しかし白の真珠で装飾がほどこされ。
ヒールも少しある靴で、危うげなどあるわけなく歩く。
否定のないエーリッヒには、困ったような微笑を一度向けていただろう。
様子のおかしいのに気づいても、何も言わない。]
―→小ホール―
[内心では、あの野菜をどうしたモノか…
早く、使用人が皿を持っていってくれないかなぁ、とか、気の良いことを思っていた]
いよいよ…だね…
ぁぁ、緊張するなぁ…
[少し興奮気味に…しかし、抑えつつオトフリートの後に続く]
…ギュンターさんも楽しそう、だね。
[イレーナの見やる先に気付いたのか、小さく笑って]
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