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[座る? と言う問いにああ、と頷いて腰を下ろし]
確かに、ここなら邪魔にはならないか。
[何より、静かだしな、と冗談めかして呟いて。
それから、投げられた不安げな問いに目を伏せる]
あれは。
思わしくない、ってレベルじゃない……。
[話すべきかどうかの逡巡は、さして長いものではなかった。
事態が事態であり、邸側もいつまでも伏せてはおくまい、と考えて]
俺の考えが当たっていれば……かなり、危険な状態だ。
[低い呟きに、肩から膝へと飛び降りたカーバンクルが、ゆらり、不安げに尻尾を揺らす]
[笑みから声までももれればさすがに訝しんでヘルガを見る...だったが、飲み物と同時に自分が疑問に思っていたことをヘルガが聞いたことで、一瞬尖らせた視線を緩め、聞き耳を立てる。
内容は。「主の体調が思わしくない」というもの
だが、そのわりには屋敷のこの慌てよう。…まあ主がそれだけ慕われているということかもしれないが、更に付け加えて、ヘルガから聞いた、馬車も用意してくれないという状況。
使用人が飲み物を取りにいくのだろう、でも心なしか足早に去っていくのを見送った後]
ありがと。ヘルガさん。
[と、飲み物を頼んだことについて、というつもりでいつつ、きっと疑問を変わりに聞いてくれたことに対する礼だと気づくだろうが]
…にしても嘘つくならもっとマシな嘘つけよ
[とぼやいた]
ああ、そうでしたか。
[客人の言葉に、執事は緩やかに首を振る。
普段通りの変わらぬ笑みを湛えたままに]
いいえ、この時間に下りていらっしゃったので、
お食事かと思ったまでです。
先に摂られた方がよろしいかとは思いますが。
そりゃーもう、静かですよ。
[けらり、と相手の呟きに僅か笑みを浮べ。
膝へと降りたカーバンクルを見やれば、お前も座るか?と
エーリッヒとの間に僅か隙間を開けて。
…と、続く言葉の深刻さを取れば、僅か眉を寄せる。]
―――危険って。…昨日、あれだけ元気だったのに?
……一体、何が。
早くよくなると良いのだけれど。
オルゴォルも描きたいし…
[執事の様子は彼女の目から、違いなどわからない]
あなたは?
食事、とったのかしら?
[廊下に出ると考え始める]
…何処行こう…
[特に考えていなかったことに思考を巡らすも、どんな部屋があるのか皆目検討付かず…
歩きながら探そうかな、とその一歩を踏み出す。
…階段を一段ずつ降りていくと、オトフリートとナターリエの姿が見え]
…こんばんは。
[軽く頭を下げると…
…夢見る少女の特権。
二人をそっとしておいた方が良いのかな?等、思惑を巡らせつつ]
先程、少々頂きました。
お気遣い、ありがとうございます。
[さらりと前半の言葉は流して、微笑みと共に言葉を返す。
執事の食事をする様子を見るものがいないのは、使用人という役柄故か]
私は一度、庭園に花を採って参りますが、
ホールまででよろしければ、御案内致します。
[座るか? と問われたカーバンクルは真紅の瞳をくるり、とさせた後、開けられた場所へとちょこん、と座る]
……何が、に関しては、確信と推測が半々。
ただ……御大がソウルロスト……魂を抜かれた状態になっているのは、間違いない。
ローゼも、そう言ってたからな。
[冷たく冷え切りつつ、それでも、弱々しく生命の鼓動を刻む身体を思い出しつつ、呟くように言葉を綴り]
中/
ィイェ…こればっかりはアチラ任せですものォ。
不可抗力ですわァ。[慰めるように甘い香りを放つ]
初回吊りさえ逃れればァ、10>8>6>エピの2連吊りでも構わないと思いますのォ。
溶けはなさそうですしィ、GJも…想像付きませんしィ…。
……お互い出来る範囲で頑張りましょゥ…。[遠い目]
――客室――
[暫しそのまま様子を伺ってはいたが、外のざわめきは収まらず、かといって情報ももたらされず]
ふむ、此処にいても話にならんの。
[そう呟き部屋の外へ。
行き交う者に声を掛けるも曖昧な返事が返るのみで]
混乱しておるようだの。
しかしそれでも不要な事は漏らさぬのは、日頃の教育がしっかりしておるからかの。
[とにかくこれでは埒があかぬ、と人のある場に向かおうと]
―階段―
[上からの声にふりかえり、微笑み]
今晩和。
……お嬢さん?
[フロイライン。その言葉に首をかしげ。
しかしそれだけに留め、執事の言葉に]
あ、庭園にゆくのなら、そこまでだし大丈夫。
もしよければ、ギュンターさんのお見舞いに、好きな花を持っていって下さる?
[カーバンクルがちょこりと座る様子に、ん。と頷いて。
と、エーリッヒの紡ぐ言葉に、何だそれ。と眉を寄せる]
…魂が抜かれるって、
んな、魂だけがどっか行った、っつー小説みたいな…
[眉を寄せつつ、自分の口走った言葉に僅か思い当たれば僅かに目を見開く。
昨夜そんな単語を、逸話を、…実際に聞いたではなかったか。
脳裏へと浮上する可能性に行き当たれば、思わず頭を抱えて]
……オルゴール?
[屋敷の主の容態は…それはもう最悪とも言える状態だろう。
物憂げに半ば伏せて見せた瞼の下で、女の瞳は冷たく光る]
…ァラァ、嘘だと思われますのォ?
どうしてかしらァ?
[傍近くに居た女には、少年のぼやきが届いたのだろう。
ほんの少し目を見開いて、幾度か瞬いた]
/中/
うぅ、ありがとーございます…[甘い香りに慰められつつ、めそり]
初回吊りさえ、逃れれば…なんとかなりそう…ですよね…。多分。
というか、何とかしますが!
一応、暫くは潜伏の体勢は続けてみます。うん。
事の流れ次第では、足掻けるかも、しれませんし!(ほろり!)
うん…あたしは元気だよ。
[オトフリートの言葉には小さく笑んで…]
…もう、お嬢さんでも、良いです…
[皆に言われると、嘘を付いているだけあって訂正するのも虚しくなってくるのか、軽く視線を落とす。
しかし、すぐに顔を上げ]
…庭園…
[一度行った外のことだろうか、と小さく]
[少女の思惑を知る由はなく、
女性の疑問を含んだ声は敢えてそのままに]
了解致しました。
それでは、失礼致します。
[恭しく礼をして、その場を立ち去ろうと]
[艶やかな微笑には、もうそろそろ慣れたのか。これといって真新しい反応も示さず。
ヘルガの伏せられた瞼の下で冷たく光る瞳には気づかずに聞かれた問いへと返答する。]
主が体調が悪くて、使用人達が慌てている。ここまでなるものか?とは思うが、それは百歩譲っていいとしよう。
……でもさ。ヘルガさん。馬車を頼んでも呼んでくれなかったんだろ?
面会できないとかいうならともかく、そりゃさすがにここの使用人達が普通する行動じゃないだろ。失礼だとかなんだとかで。
ってことは、そんなんじゃなくて、もっと何か違うことがあるんじゃないかなー…と、なんとなく思っただけ。
出したくない理由ができたとか
[それなら、この慌てようも納得がいくし、と。続けつつ、何があったのだろうなーとややこしくなければいいけど。と思いながらさらりと答えた]
[ちょこん、と座ったカーバンクルの様子に、ほんの一瞬笑みが掠めるものの。
青年の口にした言葉に、それは険しさに飲み込まれた]
……恐らくは、な。
と、言うか。
あんな状況を作れる物、俺は今の所、他に知らん。
とはいえ……だとしたら、何故ってのも、あるんだけどな。
[最後の部分はため息混じりの呟きで。
翠の瞳は、夜空の月へと向けられる]
[無意識に零れたのは囁き]
ィャネ…鋭い子ォ。
気付かれる前にィ…捧げちゃおうかしらァ…?
[くすくす…笑い声の波紋が拡散する]
――→ホール――
[話し相手を求めて足を運ぶは階下のホール。
そこも変わらず使用人達が慌ただしくしていたけれども]
やはり話にはならなそうだの。
[そう呟いて、近くにいた者に茶を頼んで、見れば数人の招待客がやはり所在なげに話をしているのに気づいて]
こんばんは。
皆さんはこの騒ぎについて何かご存じですかの?
[と問いかけ、手近な椅子に掛け運ばれた茶を飲みながら。
それぞれの憶測や思惑を交えた会話で、少しずつ状況を*把握していくのだろうか*]
だって、フロイラインって。
[あきらめたような少女の声に、思わずそう言うも。
言った本人は反対を向いている。
困ったように、彼女はブリジットを見た。]
…?
[オトフリートの背中から視線を戻すと、目を瞬かせた]
…ふろいらいん、って…
何か、あだ名…とか、そういうのじゃ、無いの?
[…こう言う所の知識はあまりに少ない。
育った環境故でもあるのだが…
じー、とナターリエを見つめる]
…―――そりゃ、邸内が慌しいわけだ…。
帰る挨拶、とか言ってる場合じゃねーな…こりゃ。
[はぁ、と溜息を吐く。語尾は何処か苦笑めいているものの
その表情は険しさを映し出して]
…でも、…俺は全然詳しくねーけど…
例えば、触っただけとかで魂って簡単に取られるもんなのか…?
[ぽつりと、呟いて。もし、違うのなら。そうじゃなかったら。
それは意図的な力が加わったものになりはしないのかと]
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