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[此処数日まともな物を口にしていない]
[其れを失念して居た]
[と言うよりも][其れがやっと分かる精神状態になった]
[と言うのが正しい]
[未だ][記憶の戻らぬ訳も]
[何が起こったのかも]
[分かっては居ない]
[記憶を喪っていた事すらも]
[昨日目覚めてメイと話す迄は]
[自覚していなかった。]
[憶えていることは][過ぎ去った遠い過去]
[けれどもそれは][本人は知り得ない]
[過去と現在が][どのくらい断裂しているかさえ気付いていない]
[断裂している事自体は分かっていても。]
[自分が何らかの理由で記憶を喪った事]
[人に対して激しい恐怖を感じると言う事]
[聲を喪った事][再生が酷く遅い事]
[この館から出られぬ事]
[仲間][と果たして言えるのか如何か][が存在する事]
[分かっているのは]
[其れだけだった。]
[それと]
[思い出せない過去の中の][あの]
[黒尽くめの服を着た男][彼と同じ雰囲気の者達]
[其れには決して油断してはならないと。]
[はっきりと感じる事。]
流れ者 ギルバートは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
流れ者 ギルバートは、牧師 ルーサー を投票先に選びました。
[ 乾く。飢える。
目の前には月明りに照らされし甘美なる御馳走。其れは聖餐の場。
獣の金色の双眸には狂喜の光。
女の柘榴石の瞳には虚無の闇。
啜る。喰らう。
欲望に駆られし獣は躊躇い無く牙を突き立てる。其れは聖餐の儀。]
―ニ階・客室―
[ 瞼を下ろし睡りに落ちたのは既に明け方に近い頃で、然し快眠を得られる筈も無く、窓から注ぐ月明りが陽光へと其の役割を手渡し始めても、悪夢に魘されているのか息苦しそうな呼吸が喉の奥から洩れ出て額に汗が浮かび頬を伝う。仰向けから寝返りを打てば、震える手が白い敷布を握る。]
……ッ、
[ 短い吐息が零れるも音とは成らず口唇が震え微かに動いたのみに終わり、自身の喉に当てられようとした手は其処までは到達せず少し距離を置いて止まった。]
……厭だ……ッ、
[ 音と成らなかった言葉は聲と成って落ちるも、其の否定は同族の誘惑にか過去の幻夢にか彼自身にすら解らず、浅い睡りから覚めたか顰めた眉の下、薄く開かれた眸は黒の色彩を保つも僅か潤み揺らぎを持つ。止めた手が喉を押さえ――否、寧ろ、渇くのか飢えるのか掻き毟りそうになるのを堪え、意識を現実に呼び戻す。]
[ もう一度寝返りを打てば俯せとなり、喉に触れようとした手は強く枕を掴み其れに顔を埋める。暫しして漸く呼吸も落ち着いたか何時の間にか黒曜石の瞳は開かれ、敷布と枕とを掴んでいた手を寝台に突いて身を起こす。]
……最悪。
[ 自らの手を見遣れば固く握り締めていた所為か俄か白くなっていて、其の色に微か自嘲めいた笑みを零す。汗に濡れた衣服を脱ぎ捨てようとするも、昨晩は自身の服を受け取り忘れた事に気付いて、嗚呼と顔の側面に手を当てた。]
気持ち悪いが仕方無い……。
[ せめて躰だけでも拭こうかと、緩慢に起き出して部屋を後にする。]
―回想―
[異端審問の話は、きいたことがあった。そう、わたしが傷を受けた時。
あの時もいた。
そして――わたしのママの占いを聞いて、異端だと言った。
人狼を占えば命が縮む。体が壊れる。わたしは言うか言わぬか悩む。
……言わなければと思うけれど。
ナサニエルにいわれるままに、わたしは席をたつ。疲れていると言われても、わたしはそうは思えなかった。
彼が部屋を出たすきに、瓶を開ける。薬を噛み砕く。
すこし苦い味がした。]
何がしたいんだか、な……。
[ 胸元を緩めれば気も緩んだかぼやきが零れる。同族は夢路を辿っているらしく、返る聲が無いのも一つの要素ではあったか。]
[ じとりと汗ばんだ肌。雨は彼れ以降降り出す気配も無く、外の空気は乾いていようが室内は其れ程でもない。余り動く気も起きずに普段よりも緩やかに足を進め、鈍鈍と廊下を歩み階段を降りていく。汗をかいた所為か、喉が酷く渇いていた。]
[わたしは幾度めかの目覚めで、そっとベッドからおりる。
眠るナサニエルの姿を見て、そのとなりに腰を下ろす。]
あなたは人だわ。
絶対に
……あとで、言わなきゃ駄目ね
牧師……ううん、異端審問官のひとに。
[たとえわたしの力が、人のものではないと言われても……わたしはそれの理由をしらない]
/中の人/
……襲撃、如何すれば好いですか。
候補がメイかローズマリー、後はお子様組の誰かなのですよね。
諸々の要素が重なって、一番喰いたい条件に合致するのはローズマリー。
が、初手占い師襲撃って、如何なのか。冒=守護者でGJ出してくれれば兎も角。
今日の絡み次第でしょうか……一層、本当にナサニエル襲撃?(悩)
信頼関係の出来上がりかけているところは崩したいですが、何にせよ。
―そして今 ナサニエルの部屋―
[今はまだ眠りの中にいる彼に、わたしはタオルをかけて立ち上がる。
アーヴァインは死んだ。]
……わたしは欠陥品なのよ。だから
[彼がわたしを望むなら。
わたしは本当なら逃げなければいけないのかもしれない]
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