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[あかい色が。
あかい瞳が。
美しいと言ったのは、誰だっただろう。
いや、そんな者は 居 たのか ?]
[瞳を逸らす。
見詰めるは地。]
[身体は未だ熱く、頭痛もしていたが。
だらしの無い格好を見せたくないと思っていた。
だが、その困ったような微笑を見れば力を抜いて枕に寄りかかり]
すみません、ご心配をおかけして。
僕には怪我はありません。
…ベアトリーチェに、怪我をさせてしまったかもしれない。
[掠れ声でボソボソとなってしまったが、どうにかそこまで言った]
ええ、神父クレメンス。
…貴方には、全て見透かされていたのかと思っていましたが…気付いていませんでしたか?
[言葉の後にはふふ、と小さく笑い声。]
怪我してないのね。良かった。
ベアトリーチェなら見てきたけれど、どこにも怪我はなかったわ。
…そう言えば、安心して眠れるかしら。
[そっとその額に手を伸ばす]
[熱い?]
…どうしたのミハイル。
[彼の顔は困ったようなまま。
…無理に断るのも…]
…では、お願いします。
[左腕を見ても何とも思わないのだろうか、と思いながら。]
…優しい方だ。
[極めて小さく]
[小さな言葉に、きょとんとした顔をする。
そうすると少し幼さも見えるだろうか。]
…?
ええと、どうぞつかまってくださいな。
[手を差し出して。]
[ここでの事件は今まで温室育ちだった彼には少々過酷なもので。
疲労が限界を超えたゆえの発熱だった]
それなら、良かった。
僕が、詰め寄って、しまったりした、から……
[感情を制御できずに少女を責めてしまったこと。
最後の彼女のぐったりとした様子は記憶に鮮明で]
ごめんなさいって、言いたかった、のに……
[どこまで言えたのかは自信が無かった]
そんなに見詰められては困ります…
[引き込まれるような金色を思いながら]
いえ、きっと。
次も甘いはずです。
貴方が選ぶのなら、きっと…。
私と貴方は、違う。
そんなに辛くはありませんよ、シスターナターリエ。
喉が少し…ほんの少し、乾くだけです。
ですから私を気に掛けてくださるのなら、必ず…血、を…!
[手を握る。強く。]
[全身がだるくて火照っている。
そこに伸ばされたエルザの手は]
……気持ちが、いい……
[軽く目を閉じて。
余り経験の無い、優しい感触に小さく微笑んだ]
[クレメンスは、机の上に広げてみた]
屋敷の見取り図
1F ↑北
裏庭
┏━┫┣┓ ┏━━━┓
┃ ┣━━━━━━━━━━━┳━╋╋┫ ┃
┃台所 ┻ ┻ ┃ 書 ┃
┃ ┳ 広間 ┃ 斎 ┃
┃ ┃ ┳ ┃ ┃
┣━┫┣┻━━┫ ┣━━━┫ ┣┻━━━┻━┫┣┫
┃ ┏東┓ ┏西┓ ┃
┃ ┗┓階段 エントランス 段階┏┛┏┫┣┫
┣┫┣━┓┗━━ ホール ━━┛ ┃ ┃
┃ ┣━╋┫┏ ┓┏╋╋┳┻┫┣┫
┃ ╋ ┃┗ ┛┃ ╋ ┃
┃ ╋━━┻━━━┫ ┣━━━┻━━╋ ┃
┗━━━┛ ┗━━━┛
中庭
2F ↑北
┏━━━┓ ┏━━━┓
┃ ┣━━━┳━━━┳━━━┳━━━┫ ┃
┃ A ┃ B ┃ C ┃ D ┃ E ┃ F ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┣┫┣━┻┫┣━┻┫┣━┻━┫┣┻━┫┣┻━┫┣┫
┃ ┏━ ━┓ ┃
┃ ┃東階段 西階段┃ ┃
┃ ┗━ ━┛ ┃
┣┫┣━┳┫┣━┳┫┣━┳━┫┣┳━┫┣┳━┫┣┫
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ G ┃ H ┃ I ┃ J ┃ K ┃ L ┃
┃ ┣━━━┻━━━┻━━━┻━━━┫ ┃
┗━━━┛ ┗━━━┛
A:ナターリエ ホリー(Natalie Holly)
B:−
C:アーベル ゲシュペンスト(Abel=Gespenst)
D:オトフリート(Otfried)
E:ハンス=バチャーニー(Hans=Batthany)
F:イレーネ(Irene)
G:ベアトリーチェ=レーァ=ヴィーダーホールング
(Beatice=Leer=Wiederholung)
H:エーリッヒ=カルゼン=ブラッカー
(Erich Callsen-Bracker)
I:ミハエル=フォン=ベルンシュタイン
(Michael=Von=Bernstein)
J:ユリアン=マルトリッツ(Julian=Maltriz)
K:クレメンス・アッシュ(Clemens・Ash)
L:エルザ=ジェイド(Elsa=Jade)
[分かり易く、クレメンスは名前も書き記した]
[黙したまま、彼はナターリエの手を取る。
彼の身に着けている物を支えるには、強く握らねばならない。
彼女に支えきれるのだろうか?]
[ミハエルの髪をそっと撫でる]
…優しいのね。ミハエルは。
そういうところ、姉さんに似てる。
[ぎゅっと抱きしめる]
[身体が熱い]
だけど自分ばかり、責めてはだめよ。
あ。
…ごめんなさい
[i get bashful.
すこしはずかしくなってしまう。]
そうですよね。人狼じゃ、ないですよね。
喉が…
…いっそ、わたくしの血でも飲まれますか?
[i asked, looking at my arms.
腕が見えて、わたくしはそう尋ねた。]
[母がいたらこうしてくれていたのだろうかと]
[どこかうっとりと身を任せながら思った]
[そして]
[思い出した]
[母は自分のせいで死んだのかもしれないことを]
[僅かに身体が強張った]
[この優しさを失いたくなくて]
[それを問うことも出来ずに、涙が流れそうになるのを必死に堪えようとした]
/PL/神父様。そういうものはメモかまとめサイトに書いてくれればいいと思う。2階についてはまとめサイトに乗ってる。
というか、そこに消費するくらいなら万が一のために飴はこっちに欲しいかもだったのに…。
[ミハエルの視線に気がついて、首をかしげる]
ねえ、ミハエル。あなた、子どものくせに、ものすごく肩が凝ってるわ…。
いつも、そんな風に力んで暮らしていたの?
[冗談めかした口調だが、切なそうな表情は隠せない]
[少し、思っていたよりもかかる力は強い。
わずかによろめいたけれど、すぐに体勢を持ち直す。]
何か、つけていらっしゃるのですか?
動きづらくありませんか?
[支える腕は、それでもbalanceを取り戻して、]
お部屋、どちらでしょう?
┏━━━┓ ┏━━━┓
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┃ ┃東階段 西階段┃ ┃
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[三枚目…三階?屋根裏部屋もあるのだろうか?
三枚目はほぼ白紙だった。
外から見た限りでは、あるのかどうか、そして広いのか狭いかすらも、何も分からなかったが…]
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