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……え?
[唐突にかけられた声に、一つ瞬く。
はっと振り返れば、闇より浮かぶ、黒き影]
……いつから、そこに……。
[全く気づいていなかったためか、挨拶よりも先に惚けた声が出た]
―離れの工房―
[熱する。熱する。固めるために特には水にいれ冷まし、曲げ、捻り、型を造り、鍛え
それを繰り返す。
猛々しく盛る炎の揺らめきに映える姿は、一心で。それこそ狂っているかのよう
それほどの熱中…否、静かに熱狂している]
―回想/客間―
[珍しく早朝……ブリジットが魂を食われて発見されるよりももっともっと前。
目が覚めて、ぼんやりと。
あ、部屋にちゃんと戻ったのか。と、昨日の記憶を反芻しながら思う。
あの後のホールで起きた出来事。ヘルガの末路。
あれが魔というものだったとなれば。それまで接していたのは、建前か本音かまではわからぬまでもヘルガだったのだろう。と思えば魔といえども複雑で、呆然としたまま他のことも気にかけずホールを後にしたのだが、それ以上は曖昧だった。
知恵の輪は今日は弄らない。思考も覚めている。
あの後、オルゴールがどうなったかまでは知らないが、魔は去ったのだから、後は使用人達が探して見つけることだろう。そしてエーリッヒが魂を戻す方法の一つも見つけて戻して解決するだろうと思うと]
終わったのかね。
[と呟く。一種の脱力感を持って]
お邪魔してはいけないかと思いまして。
[にこやかな微笑を湛えて言うも、問いには答えず。
長い黒橡が風に靡くのを片手で押さえ、目を細めた]
私一人で捜すにも限度がありますゆえに、
そちらでも動いて頂けるのはありがたく存じます。
[全て知っているのか、或いは探りを入れているのか。
普段通りの口調からは、それを読み取る事は難しい。
モノクロームの世界に鮮やかに咲く紅の薔薇を、
その周囲の様相を認め、口許には艶やかな笑みが浮かぶ]
[静か…それは早朝ということもあるが。
終わったからかもとも思っている。
オルゴールは見つかっていないならば、まだ魂を食われた人間は元には戻らないだろうが、探して見つけて。
後は任せれば勝手に解決の道を辿るだろう…といってもはじめっから任せっぱなしで逗留していただけだがな。と思う。
解決といっても元の鞘に収まるわけではないのだけれども
ただ……]
イレーネ……あの瞳は……??
[結局ヘルガに聞くこともできず、この胸の中にただわだかまる。
あれはなんだ。と。]
……まあ、集中切れると厄介だから、終わってからで助かったけど。
[問いへの答えに代わるように投げられた言葉に、ぶつぶつと呟き。
それから、続いた言葉に僅かに目を伏せて]
……やらない限り、最悪が避けられないんと思うんだから、やるしかないんじゃないかと。
[ため息混じりに言った後。
翠の瞳は静かな光を湛えて、艶やかに笑む執事を見やる]
……何も聞かないのは、気づいているから……と、解釈しても?
[...は魔だのなんだの。人伝に聞くことはあっても、それを体験するような人生など送ってきたわけではない。
だから不可解なものはどこか現実から霞がかかって感じてしまう。
でもあったのは圧倒的に現実で……]
そっか……オルゴール見つけないと、まだ終われないのか……
何せ…わかんないってことは、終わったのかどうかもわからないんだからな
[別に、まるっきり違うのかもしれない…が、それはただの現実逃避だったのだろうか。と認めざるを得ない。
でも、仕方ないだろ?
と、誰にともなく語りかける。
なんにせよ。疲れた……いい加減に精神も疲弊してくれば感情も昂ぶってくる。]
お好きなように。
……と、はぐらかしてばかりでも、仕方ありませんか。
[笑んだままの表情は変わらずとも、
細められた緑の瞳に、僅か鋭い光が過る]
一つ申し上げるのならば、
魔が紛れ込んでいる事は元より察しておりました。
主の客人であるからと、深く探る事はしませんでしたが。
オルゴールを奪われたのは私の不徳の致すところですね。
[ゆらりふわり
意識の彷徨
それが捉える異変にふいと顔を向けて]
………また…?
どういうことかの?オルゴールが一人で、とは行かぬとはあの青年が言っておったが…。
まだ、魔の者が居ると……
[それを見つけた執事がなにやら力を操るのを不思議に思いながら]
あれと、これとではどう違うのかの。
ワシには解らぬが……
[その執事が何か思うように庭へと移動するのに気付き、後を追う。
何か、得る物があるだろうか、と]
[感情は、沈殿させることなく吐き出さねば。
そして自分の感情の吐露する方法は、決まっている。
やる気もそこそこ溜まっているし、今なら何かいいものが造れるだろう。
と、なんとも厄介で皮肉な状態でわいた勤労意欲に自身で呆れながら、使用人に尋ねる。
工房とかないか?と。
そして聞いてみて気づく。んなもん普通ないだろ。と。
だから難しい顔をして首を横に振ると思っていたが、予想に反しあったらしい。
なんでもあるな。と感心して、聞いた場所に向かう。
形はそうだな……ここ最近で言えば、薔薇か、オルゴールか]
―客室―
[窓枠へと腰掛け、その指は薄い頁を捲る。
背面から差し込む月明りが、並ぶ活字を浮び上げて]
―――……、
[ふわりと、室内へと吹き込む風に視線を上げる。
それは、白い煌きを伴いながら青の髪を攫って。
ふと、紅い瞳が其れを捕らえれば、僅か口端に笑みが浮んだ。]
[どうやら、あの女を焚付けたのは正解だったようだ。
結果的に役目を果してくれるならば誰だって良かったのだが
――これは、想像以上に]
…愉しくなりそうだ。
[青年よりも微かに低い声は、室内に響き渡って。
紅く光る瞳が、僅かに細む。窓の外に広がる庭園に浮ぶ人影を見据え。
青年の姿を借りた其れは、手に収めた本をパタリと*閉じた*]
……そう、か。
[元より察して、と言われれば、ほんの一瞬、目は伏せられて]
……ま、お察しの通り、だけれどね。
もっとも、俺は純粋な魔ではなく、かといって、既に人とも言い切れない……狭間の存在だが。
[さらりと告げる口調はどこか、自嘲めいたものを帯びようか]
……気づいていて放置していた、というのは、『こいつ』も同じだがね。
[言いつつ、傷痕のある辺りに手を当てる。
昨日までの押さえつけるような動作ではなく、ただ、軽く触れるように]
[庭園に向かえば金髪の青年
歌を紡ぎながら、またその手に力を紡いで]
……ほぅ……
[踊る白。すい、と風に溶けて。しかし魂のみの今、見えぬ筈のそれも僅か目に映り]
捜す、と言うたかの。
あの歌…あれは、あのオルゴールの……?
[同じではない。しかしそれは近しい響きを伴い。
その前に彼が口にした言葉とを照らし合わせ]
いったい…どういう事なのかの。
[そのままその場に佇み、二人の言葉を聞いて]
[朝早かったからだろう。特に誰かに会うこともなく、工房について……
そして現在に至る]
―工房―
[それからただの一時も休むことなく、創り続けている。
それは、弱さゆえの現実逃避もあったのかもしれない…が、作業を続ければ話は別。
その持続力はそもそも彼のもの]
そうですか。
[目を伏せる様子も、昏みを帯びた孔雀石は静かに眺め]
私は私で、仮契約の身ゆえに、大した力もないのですが。
[更に主の魂が囚われているとなれば、その制限はより大きい。
そこまで口にする事はなけれども、表情には苦笑が滲んだ。
けれど後に告げられた言葉と仕草とには、くすりと笑みを零して]
お互い様、という事ですね。
[それから、ふ、と視線を逸らす]
私と、貴方と、そして、彼女以外にも存在はするようですが――
どうにも、掴み所がない。
[どくん。
呼吸さえも微かであるがためか、脈打つ音が内にて響く。
それは己の鼓動などではない。今や自身の体は人ではなく全て造るための機関だ。狂ったと見紛うばかりに一心な集中力はそこにある。
ゆえにこの音は鼓動ではなく、胎動。
どくん。
これより生まれでる物の胎動。
そのリズムにしたがって想いを吐き出し息吹を吹き込むべく...は作業を続ける。
そして……]
でき……た……
仮契約……?
ある意味、似たようなもの、か。
[彼……彼らの場合は、互いに死と消滅を回避しようとする意思から、融合する、という存続のための唯一の選択肢を取り。
その後、身体の主である彼が、魂魄に棲みついた魔を『仮の名』によって束縛しているだけ、という状態で。
それ故に、完全な魔となる事はないまま、十数年の歳月を経ているのだけれど]
……しかし、嫌なお互い様だ。
[呟く言葉は、こちらも苦笑を帯びていたか]
オルゴールが戻らない、という点で、他にいるのは間違いないだろうが……。
[それが誰、とは特定できないのは、彼も変わらず。
沈黙したままの魔に問うても、答えは期待できそうになかった]
[結局...が選んだのは薔薇だった。
理由は単純。箱は作れても中身の音がないのは駄目だろう。というそれだけ。]
にしても……
[そもそもにして...は形にそれほど興味はなく、だから造る限りにおいてはなんでもよかったわけだが……]
使い道ねーー
[ブローチだろうか?ペンダントだろうか?指輪には少し大きい。ブレスレットにつけるならまだいいか?とは色々想像できるが、...にとっては全く持って使い道はなかった]
何かしら。
そういえば。
まだ誰にも会っていない。
[呟いて。
なんとなく、白く感じた方向へと向かう。]
―ホール→庭園―
まあ、色々とありまして。
[困ったような笑みを浮かべて、肩を竦めてみせる。
執事自身は純然たる魔であるものの、一時は力も記憶も失い、
十年前に現在の主――オストワルト氏に拾われた訳だが。
しかしそれを彼に、わざわざ語る必要もないだろうから]
当人に自覚がないようでしたから、ね。
どうも、そちらは違うのでは……と思っているのですが。
[少なくとも今はと独り言ち、懐から出したのは黒の花弁。
けれどそれは薔薇の艶女の時とは異なり、揺らめく色を湛える]
それに……お気づきでしょうが、
先日とは異なり、オルゴールの気配が辺りに漂っています。
今の“持ち主”が隠す力を有しないからでしょうか?
[顎に手を当て思案するようにしながらも、
警戒を解く様子がないのは、信用している訳ではないからか]
[彼女がたどり着いたとき、白のひかりは消えていた。
そこに居るのはエーリッヒとオトフリート。
二人の色を見やりながら、そのそばにいるものをみる。
紅色の薔薇の少女。
そして]
今晩和、シャイトさん。
[ザムエルに声をかけた。]
[ぼんやりと
見える者などいないだろうが、ぼんやりとそこに佇んで二人の話を聞いたまま]
……二人とも、魔を宿す、か。
しかし、それは悪しき者では無いようだの。
[そう呟き]
やはりオルゴールは戻らぬまま、かの。
あのお嬢さんの魂を奪ったのはそやつであろうが…
手掛かりは無し、と言うのでは捜しようもないかの。
しかし、ここで頼れるのは今そこに居る人達だけじゃて。
もどかしいがの。
[苦笑めいた物を浮かべ]
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