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[声を掛けられ其方を見遣る。
見える者が居るなど思わずに]
…おや、これは。
こんばんは、ナターリエさん。
[現れた女性に挨拶を返して]
お互い、難儀な事になりましたな。
[自分で作ったものを見る。
それはあの夜に見た、オルゴールほどの危険な魅力はないが、人が造り上げた魅力あるものだと…思う。
紅と黒が1:2の割合でできた花びら、緑の金属糸でところどころに棘を象った。壊れることはあっても枯れることはない薔薇の華。
全体的には静かで力の無い光を放っているが、紅の花びらだけは目を細めたくなるほど煌いている。
そこでなんとなくわかった。自分はここに、無力感による虚しさという感情を吹き込み形にしたのだと。
そして、紅の花には、そこから生まれる憤り。
それを改めて感じ、なんとなく恥ずかしく感じる。]
そうですね。とっても大変なことになってしまいましたね。
[困ったような顔をして]
でも、こういうのも新鮮ですね。
何かのアトラクシヨンみたい。
…なんて、おかしいですけど。
[小さく笑って]
きっと、すぐに戻れますよ。
─1階・音楽室─
[ひと思いに、この屋敷に居る全員の魂を捧げるという魅力的な案をチラリと考えつつ、表向きまともに仕事をこなしていたが、ふらりと、彼女はこの部屋を訪れる
部屋の中央には、グランドピアノ
この屋敷に来た際に聞いた話では、本来は主人の亡き妻が音楽を愛していたために作られた部屋という話だ
歌姫も音楽を愛していたのだろう。それゆえ魔と契約をし、歌声をこのオルゴールに封じたのだろうから
知らず、彼女の口から歌が紡がれる]
Dies irae, dies illa,
(彼の日こそ怒りの日なり)
Solvet saeclum in favilla:
(世界を灰に帰せしめん)
Teste David cum Sibylla.
(ダヴィデとシビラの証のごとし)
Quantus tremor est futurus,
(審判者やがて来りまして)
Quando judex est venturus,
(万(よろず)の事厳かに糺(ただ)し給わん)
Cuncta stricte discussurus!
(人々の恐れ戦き、如何にや在らん)
[視線を動かすその端に、赤き衣装を纏う少女がちらと浮かぶ。
薔薇の如きスカートを閃かせ、舞う少女。
その色はあの魔の女を思い起こさせるか。
それが、その魔である事には今は気付かず]
[肩を竦めながらの言葉にはそう、とだけ返す。
特に詮索する必要性は感じなかったから]
無自覚……か。それじゃ、『こいつ』が興味を示す事もなければ、ローゼが感じ取る事もないな。
[肩の真白をふわりと撫でつつ、呟く]
それに、『こいつ』は自分に興味がない事には自分から絡まないし。
今回は……『永遠のオルゴール』だから、騒いでいるようなもんだしな……。
[真白を撫でた手をまた、胸に落として。短い嘆息]
力が高まっているのは、魔を取り込んだから、だと思っていたけど。
隠す力がない……というのは……今持っているのが、普通の人間……って、事か?
[だとしたら、危険すぎると。呟く表情は険しさを帯びて。
警戒を解かぬ様子には気づいても、さして気にした様子も見せず]
そうですな、この状況も慣れれば面白い。
あまり慣れても困るであろうがの。
[そう笑って]
そこの…
[そう言いながら執事と青年に目を遣り]
この二人がきっとオルゴールを見つけてくれるでしょう。
きっともう少しの辛抱でしょうな。
[観察し終えると、興味も薄れる。
これは...の悪い点だろう。造った後はあまり興味がわかないのだ。
今はそれよりも]
あっちーー。
[今更気づき、汗を拭うがあまり効果をみなさない。
ずっとやり続けていたからだろう。服も軽く雨に降られたように汗に濡れていて、気持ちが悪い。
薔薇の装飾の使い道も浮かばないため、どう加工するかなども考えずとりあえず紐に引っ掛けて首から下げ、工房を出る。
外気が気持ちいい]
ええ。慣れちゃったら困りますわ?
[にこっと笑う]
この色に慣れちゃったら、色のない中で生きるのは難しいと思いますし。
そうね、二人とも。
普通ではないですし。
魔にかかわりがあるのかしら? それとも…
何にせよ、きっとすぐですよ。
[紡ぐ歌は鎮魂歌(レクイエム)の一節、Dies Irae(怒りの日)
果たして、彼女が鎮めようとしたのは主人の妻の魂なのか、
オルゴールに魂を捧げた歌姫なのか、
あるいは今現在オルゴールに縛られている魂なのか
それを誰も知る由もない]
まあ、私も本来はそういった質なのですが、
主に仇名したとあっては……ね。
[同じ“魔”としては共感するところがあるのか、
青年の嘆息とは対照的にくすりと笑みを零したが、
後半の声を紡ぐ頃には、やや物憂げな表情になった]
今日の犠牲者の事も考えれば、
まだ誰かが手にしているのは確かだと思うのですがね。
力がないのか、もしくは、わざと隠していないのか……
どちらにしても、また厄介な事になりそうです。
[腕を組んで顎に手を当て溜息を零すと、緩く首を振り]
正直、疲れておりますので、
どなたかにお任せしたいところなのですが。
[冗談めかして、小さく笑んだ]
……色…
[そう呟き思い出す、彼女の描く物
あぁ、そうであったか、と心で呟いて、しかしそれは言葉には出さずに]
戻っても色は褪せぬかも知れませんぞ?
こうなっては何があってもおかしくはないでしょうからの。
魔に…そうですな。
けれどきっとこの二人は善き者なのでしょう。
ワシらを助けようというんですからの。
すぐに…そう願いたい物ですがの。
ぅ…ん…
[ゆっくりと身を起こす少女。
小さく頭を振れば、ぼんやりと窓を見つめていたが…]
…そう…そうっ、なんか、ユーディットさんが、オルゴール持ってて…
羽交い締めにされて…
オルゴールの蓋が開いたと思ったら、なんだか、気が遠くなって…
と、とにかくっ、この事、誰かに伝えなくっちゃ!
[ば、と立ち上がると、急いでドアを開け…]
…へ?
[すかっ。
ドアノブにかけた手はすり抜け…バランスを崩した少女はそのままドアに倒れ込む]
きゃっ… … …?
[……そして、彼女は気づかない。否、気づけない
オルゴールが常人では聞き取れない共鳴を発していることを
何故なら、彼女自身は力を持たない存在ゆえに]
[倒れ込む先はドア…だったはずなのだが。
ドアを更にすり抜け、床に伏す]
…へ…?
[何が起こったのか分からない少女。
見れば、半身がドアの向こうにあるようで…恐る恐る立ち上がり、ドアに向かって歩き出す]
…
[何の障害もなくすり抜ければ、少女の部屋が広がっていた。
…そして、ベッドの上には瞼を閉じた少女の姿が…]
…
残念ながら、色はうせたままなのですよ。
あちらには、彼が十字を残していきましたから。
[くすくすと、なんでもないことのように笑って]
ええ。
まあお二人とも、私たちの救出が目的ではないと思いますけどね。
彼らにとっての目的は別にあるのだと、そう思うけれど。
でも、それでも、嬉しいことです。
[真っ先に浮かんだ考えを否定しようとするも、今現在の状況を見る限りでは肯定することしか出来ず…呆然としながら、少女はベッドの縁に腰掛ける。
…イメージだけなのだが…]
…
[つつ、と、指先は少女の抜け殻を撫で…
しかし、中に戻ろうとしても戻れずに居た]
どうしよう…
……なるほど。確かに、それは捨て置けない、か。
[笑みを零しつつの言葉に軽く頷いて。
それから、犠牲者、という言葉に、ゆるく瞬く]
……また、誰か他に……?
[呟くように言った直後に、オルゴールが未だ行方知れずである事を思えば、それは十分に考えられる、と思い至る]
……人が手にしているとしたら、魔の者よりも囚われ易いはず。暴走の危険性も高いな……。
[まったく、厄介なもの作りやがって、と。
愚痴めいた言葉と共に、傷の辺りを軽く叩く]
……オルゴールの件に関しては……嫌な話だが、連帯責任がある。
どれだけできるかはわからんが、俺も全力は尽くすつもり。
[それから、冗談めかした笑みにこう返し。
直後に、微かな震えのようなものを感じ取る]
[さらりと告げられた言葉の意味は判らぬまま、苦笑のような表情を浮かべて]
…そうなのですか?それは残念ですな。
[とだけ返し]
あの二人の目的はオルゴールでしょうな。
理由まではわかりませぬが、結果、ワシらが戻れるのであればそれで充分ではありませんか。
まあ、私も最後まで関わるつもりですよ。
食事もさせて頂きたいですし。
[笑って言った台詞には、少々物騒な色があったか。
続けようとした声は、青年の呟きが聞こえ、止まる]
[相手が意味のわかってないのに、彼女は頓着しない。
なぜならここは――普通ではないのだから。
だからこそ口も少し軽いのだろう。]
いいのよ、残念だけれど。
色が多すぎて、困ってしまうもの。
うん。そうね。
でも、執事さんは違うような気もするけれど。
戻れるならば、それで構わない。
[ふる、と頭を振り、手を夜空に翳す。
ふわり、舞い落ちるのは白い羽根]
……『歌姫』が……。
オルゴールが、俺に……いや、『あいつ』に、応えた。
共鳴……している……。
[一度閉じられる、翠。
やがてそれは、ゆるりと開き]
本当に、今の持ち主には隠すつもりがないか、それができないか、って事らしい。
……辿れば、追えそうだが。行ってみる、か?
[問いながらも、既に羽根は。
共鳴を追うようにゆらゆらと舞い始めて]
色が多くて、ですかな?
無事に戻れたなら、ナターリエさんの絵を拝見する約束も叶いましょう。
あの者も、オルゴールを取り戻し、ギュンターの魂を取り戻したいのでしょう…
多少は違う含みもありそうですが。
今は、戻れる事を祈りましょう。
[外気の気持ちよさにいつまでも浸っているわけにもいかない。
風によって少し渇いた気もするが、体を急に冷やすのも良くない
と、屋内へと入ると。何か聞こえる]
……唄?
[歌詞まではわからなかったものの、気になったもので、着替えは後でいいか。とわりきって唄が聞こえるほうへと足を向けてみた。]
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