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[優しい腕の折の中、朗々と響くは獣の声。]
おおかみが…人狼が………詠ってる…
…おにいさん…………死んじゃ…ゃだ……逃げて
[かすれる声は、ぎこちない笑みを向けてくれた青年へと。
彼の人が逃げるどころか、獣と成ろうとは *知ることなく。*]
[緊迫した空気は感じるけれど、わたしにはどうすることもできず
ただトビーを連れて、
せめて少し落ち着ける場所を探す。]
―一階・音楽室―
……いや。
[ 何故かは解らねど不思議そうな少女の様相に自然と手が持ち上げられ、然れど視線と共に宙を彷徨い直ぐ様其れは緩やかに下ろされる。]
何か、……違うなと思って。
[ 云い様の無い違和感は上手く口にする事が出来ず曖昧な言葉となる。]
─音楽室─
[彷徨うような手の動きに、不思議そうに瞬いて]
違う……って?
[曖昧な言葉に、わずか、不安めいたものが瞳を掠めたようにも見え]
ボクは……ボク……だ、よ?
……そう、か。
[ 黒曜石の瞳は薄紫の中に掠めたものを見留めたか緩やかに瞬かれ、微かに息を呑んだか然れど上下する喉は長いネックの下に隠れる。]
メイは、メイ。
[ 確認する様に繰り返す其の言葉。]
変わらない、よな。
[ 否、其れは何処か云い聞かせているかの如くに。]
[ 人であれど獣であれど、己はハーヴェイ=ローウェルと云う存在に相違ない。
――果たして、本当に然うであろうか?]
うん……。
[僅かな刹那、目を伏せつつ、頷いて]
ボクは、ボク……変わらない。
[確かめるように、呟く。
それから、伏せていた瞳を上げ]
……なんか……ヘンだよ、ハーヴェイ。
どうかしたの?
[からかうように、問いを投げる。
口調はいつもと変わらない、けれど。
どこか、何か、軋んでいるような。
そんな様子も伺えるやも知れず]
……だぁれが変だっての、失礼な奴だな。
[ 何時もと変わらない、普段通りの光景。然し――否、だからこそ、ピアノの調律が狂っているが如くに奇妙な此れは、不協和音とでも云うべき感覚。]
如何も、しない。俺も、お前も、何も無い。
[ 薄い口唇から紡がれる淡々とした声は否定の言葉を重ねる。]
[「何、してるの」
――幼い彼女の声。
「何って」
――月明かりに照らされたこどもはわらって。
「開けて欲しいって、言うんだ」
――窓が開いていた]
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