[手を伸ばすと、石になった身体があった] 憶えてる、から。 忘れ、ないから。 私、まだ間に合うことを、するの。[右手で杖を探す。転がったそれを拾い上げて、立ち上がった] ノーラさん![声の去った先。始めていく場所だったけれど、彼女がどこにいるのかは、わかる]