[老人を運ぼうとするが、ハインリヒから声はかけられず、 その事実に暫し、黙りこくった。 思い出す、病気になって、起きた、初めての疎外感。 人を助けることを何よりとしてた男は、ある日助けられる側となって……。] ………[老人を抱える集団から静かに離れ、様子を見守る。]