[ハインリヒに撫でられて驚いた。二十歳過ぎてから撫でられたのは、恋人がいた時以来で。] え。[抱き起こされて赤くなって俯いた。] あ、ありがとう。[右手を見られてるのに気づいて、左手で右手に触れる。] 大丈夫、痛くはないから。[笑って言った。]