リディさん!?[起きたカルメンに向けていた微笑は、自分の横でくずおれた少女の態に、瞬時に引く。] 左の脇腹が痛むのですか……。[彼女が押さえる先を確認し、身を支えようと伸ばす手。ぎりり――痛むのは背中。少し唇を噛む。すぐにその表情を納め。背が痛まないように少し慎重に、もう一度彼女を抱えるように腕を伸ばした。]