[感じたのは違和感、それが何かは解らない。ただ扉を開く男の背を、じ、と見ていた。人を砕く経験…。足元に感じる砂のようなものは砕かれた人の欠片。盲目の少女でもそれは感じてしまうのだろうと傍にベアトリーチェを寄せて何か聞かれれば言葉を返すだろう。]…武器庫の鍵…[城のような場所、あってもおかしくはない代物。けれどそれらと巡り合った事はこの先、それが必要な時が来てしまうのではないかという予感にも似ていた。ふる、と小さく首を振り思考を改める。]茨も断ち切れれば…移動も楽ね。