[手を取るその指先には傷。平気だというブリジットに] でも、その怪我は治した方がいいと思うの。 いっぱい、切り傷が出来てるんじゃない?[アーベルへカメラを返すと、聞こえたため息に少し手を止める。ブリジットが彼に投げた「写真家」と言う言葉に、そのカメラをもう一度撫でた] 上に行くの? ブリジットが言うように、一人じゃ危険だわ。 向こうから、誰か呼んでこないと。