◆ENDRP―荊の娘―[ブリジットは薄く、眸を開く。身体は横たえられていた。Perseusの投与は――誰かの手により行われたか。左胸を蝕んでいた石の病は徐々に薄れて消え始めていた。首輪の数値が下がっていく。喜ぶ誰かの声が遠く聞こえたかもしれない。亜麻色の髪が、頬に額に落ちかかる。視線を向けるのは、自身の掌。握り締めていたもの。――首輪――数字をもう映さない液晶――Halsdorff・Heinrich――それから、かけら]うつろないばら色の眸が揺れる。]