◆ENDRP
……ここに残ってる資料は、これだけ……か。
俺の私物は全部、実家に送ったんだよな?
[確かめるように、問う。
視線の先には、かつての同僚──に、良く似た青年研究者。
液体窒素で破壊活動……もとい。
賑やかしをやってた彼の孫だという]
……ん。
さすがに、『天上の主』たちは、存在から抹消されちまってたか。
[黄金と白銀、陽と月を模した薔薇。
それを生み出す過程で追い求めた急速成長の術。
そこから派生した、精神感応に関わる研究は意図せず、兵器開発へと用いられ。
それ故に──当時の室長は、その二種に関する全てを内々に処理したという。
自身が関わったという部分を、表に出さぬように、と。
それは、研究室としての保身もあったのだろうけれど、何より]