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[背中を撫でる手をとって、華奢な身体を抱きしめる。
きっと彼女はまだくすくす笑っているだろうか。]
でも、覚えていてくれ。
僕が帰るところは君だけだ……カルメン……。
[きっとそれにもただ笑顔を返してくれるのだろう。
本当に細くて白くて、綺麗な手は、
僕のわがままや、持たなくてもいい自尊心や、高ぶる感情を、
全部受け止めてくれる。]
ありがとう、カルメン……。
僕は君を護るから……。
[でも本当は護られているのだ。それはわかっていても、やっぱりガラスのプライドが邪魔をして、口には出さなかった。**]