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[目にしただけで酔っているような様子のウェンデルに、クスリと笑みを零す]
目の前にあるなんて据え膳よねぇ…。
でも今はダメよ?
私達の時間は───夜なんだから。
[既に広間を離れた身に香りは届いて来ないけれど、過去を思い出して喉が鳴りそうだった。
それをウェンデルを戒めると共に押さえ込む]
夜...はい。待ちます...夜、まで。
[エルナの言葉には、素直な、素直すぎる程の返事が返る。
昨夜は老婦人の骸を前にしても、いやだと、最初は拒んだ少年とは別人であるかのように、そこには、期待と熱望の響きがある]
─ 広間 ─
『彼らは象徴。彼らは導。
力なき者を導く使命を帯びし、神の御子。』
[指導者、というカヤの言葉>>97に、小さく諳んじるのは歌の一節。
幼い頃、これだけは覚えておけ、と口うるさかった父により暗記させられたそれは、今でもさらりと口をつく]
…………。
[『双花聖痕』と呼ばれる者に関する部分はまだあるが、この場でそれを口にするのはためらわれた。
理由は、蒼白な面持ちで震える少年>>93を、更に脅かす必要もあるまい、と判じたから]
……団長殿。
具合が悪い時に無理に詰め込んでも、理解は得られぬもの。
まして、彼は最初に現場を見て、衝撃を受けている……休ませてあげるべきでしょう。
[さらり、そんな進言をして休息への是を引き出して]
確かに、それだけの事ではあるが。
大抵の伝承では、一度に見定められるのは一人だけだという。
一度で見つけられるかどうかが、問題になるな。
[同意を求めるカヤの声に、緩く肩を竦める]
……ま、後の問題はあれだな。
仮に見極める者が見つけたとして。
それがどこまで信じられるか、という問題もある。
[誰が言いだすかにもよるだろうが、と。
そんな事を思いつつ、広間の中をぐるりと見回した。*]
/*
んー、狂信候補第一位はヘルガさんなのよな。
しかし、ヘルるんとカヤおねーさんも怪しいというw
まあ、狼困らないように完全COしないで動いてくださってるのだとは思うのだが。
─ →厨房 ─
[広間でギュンターが論拠を示しているなど知らぬまま、外に居ないなら中、と言う思考で戻って来たエーリッヒは厨房へと足を運んでいた]
そういや飯…。
……食べられるのかな、皆。
[朝からなかなかヘビーな光景を見たのだ、食欲なんて沸かない可能性も高い。
特に最初に見つけたらしいウェンデルなんて喉を通らないのではなかろうか。
そんな推測をしながらエーリッヒは水瓶へと近付き、グラスに水を汲んで一息に飲み干す。
こんな日でも外は夏らしく気温が上がりつつあった]
あー……いろいろ、ありがとございますー。
[自分の存在が他者にどんな思いを抱かせているかなど知る由もない──否、気づいていたら普段の在り方はなかろう、とも言える青年は、広間に無事に保護された後、実に呑気な声を上げていた。
半分以上は、諸々の衝撃でふらついていたからなのだが、それはさておき。
人心地ついて客室の一つをあてがわれた青年は早々と眠りに落ち、翌日は盛大に寝過ごして。
状況を聞いても、しばらくはぽかん、としていたのだが]
あ、あ、手伝いますー!
[声は挙げても、亡骸を運んだりするのは他者に任せ、青年が行うのは掃除の方。
床に残る後を拭いながら、やれこのやり方はどうの、とか、獣の足跡が残っているのはどういう事か、など一人で問題を定義しては自身が持ち得る『情報』に基づく解釈をつけていく。
時折、掃除を手伝うブリジット>>73に自分の仮説をまくしたてたりもしたが、それらは全て黙殺され]
あー……はい、すいませ……。
[そのお喋りが止まったのは、ヘルガの釘刺し>>95を経ての事]
─ 広間 ─
[青年が大人しかったのは、広間で団長の話を聞くまでの事]
『幻燈歌』の伝承……!
まさか、それに触れる機会を得られるなんて!
あ、歌知らない人っているかな、いたら諳んじてあげるよ!
[状況をどこまで理解しているのかさっぱり不明な発言は、自衛団長から鋭い視線を向けられる原因となり。
黙って話を聞け、との釘刺しに、はあい、と返して縮こまる事となった。**]
うん、いいこ。
[傍にいれば頭を撫でていそうな柔らかな聲で紡ぎ、次は彼に任せてみようと心中で思う。
何事も経験は大事なのだ]
/*
ところで喉が治らない(ごふぅ
夏風邪にしちゃあ長引きすぎる気が…。
まさか原因他にあるとかそういう!?
一回医者行かんとなのかな…行ってる時間無いのに。
─ 広間 ─
……親父殿に、叩き込まれたんでな。
これだけは忘れるな、一字一句違えず覚えろ、と。
おかげで、何も見ずとも諳んじられる。
[感心したような声を漏らすカヤ>>103に、は、と大きく息を吐いてこう返す。
好きで覚えたわけじゃない、というのは態度にも滲むだろう]
[向けられた問い>>96に、己が朱花を持って答えとした団長は、ヘルガの瞳の色に何か思うように眉を寄せていたが、その視線はやがてこちらへと移ろって]
……はい?
ええ、幻燈歌の暗記は、父の言いつけで。
それ以外には、他に何も。
[他に何か聞いてはいないか、という問いに深紫を瞬きつつ、けれど、他には何も言われていないのでそれを伝えると、団長はそうか、とだけ言って目を逸らした。*]
/*
しかしなんだ、みんながいぢってくれるんで、かるるんも頑張って動かしてはみたが!
複数キャラ捌くスキルが落ちてるな……実質三キャラドライブ、というのが久々なのもあるが。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
─ あちらこちら ─
[左足を庇って歩くために休み休みにはなったが、幼い時に遊び場としていた経験をフル稼働して、客室以外の隠れられそうな場所は粗方見た。
それでも何かがいる気配は感じられない]
…ってことは、だ。
おじさんの言ってる通り、ってことなのかな。
[ぽろ、と昔の呼び方を零しつつ、ギュンターが言った御伽噺めいた話に真実味を覚え始めた]
[実際のところ、歩き回って確かめていたのは遊んでいた頃との違いを探すため。
ざっと見た様子では大きな変化はみられないようだった。
倉庫や食料庫の中身が多少異なるくらいのもの。
これならば地の利も得られるかもしれない]
(流石に子供の頃潜り込んだ小さな場所とかには入れないけど)
[月日の流れは少しばかり無情であった]
― →2階→ ―
[少年に付き添い、2階の客室へと向かう。
道中で何か聞かれれば答えるけれども、口数は昨日までよりずっと少なかった。
2階に上がったところで部屋の場所を聞き、その前まで送り届けて]
うん、ゆっくりしてねぇ。
……あぁ、ウチの部屋も教えておくよ。
何かあったらおいで。
[そう言って自分の使っている部屋を示した。
それからお大事に、と告げて、階段を下りていく]
[そして、部屋に入ると、倒れるようにベッドにうつ伏せる]
.........人狼.........
[呟きは誰も聞く事無く、そしてまた、夜が来る**]
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