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……えぇ、聴こえて、た。
でも、じゃあ、何で、
何で、今まで、助けに来て、呉れなかった、の?
何故私たちは、ここで、
あんなものをみて、目覚めた、の?
[視線を緩く、もう、助からない、
温もりを失ったものたちへ、向ける
かすれ声は、責めるような色合い。
勝手だと解っていても、止まらずに。]
わ、ここクローゼットだったんだ?
沢山、あるね。
[さいわい、衣裳部屋はカビ臭くはなかった。
素材によっては劣化してるものもあったかもしれないけど。]
わたしの、あるかな?
確か…黒いパーカー着てきたと思うんだ。
[ごそごそと探し始める。]
見つからなかったら、他の人のを借りちゃってもいいかな?
このパジャマみたいなの一枚じゃ、ちょっと寒いもの。
ん?手をどうかしたのかい?
[ぐったりしたハインリヒに、おつかれ、と声をかけながら、医務室にあったタオルを投げる。
ブリジットには目を丸くして訊ねた。]
む、ブリジットが作ったんじゃないですか。
人が作ったものを報酬なんてなんかずるい、です。
まぁ、それでも食べますけど。
[文句を言いつつも空腹には勝てなかった]
─ロッカールーム─
[入り口からの死角になる壁際。私はそこに凭れ掛かると、そのままずるずるとずり落ちていき、ぺたんと尻餅をつく。]
[はぁはぁと荒く息を吐き、右手で左の脇腹を押さえる。
そして、ごそごそと胸元から取り出したのは小さなケース。
パカリと開けたその中にはペン型注射器が1つと液体の入ったカートリッジ数個。
そして注射器を取り出すと、左腕に刺し内容液を注入。
しばらくのち、ふうとひとつ息を吐く。]
…………医務室か。とはいえ、『コレ』の数があるとは思えないしなぁ。
くそ、鞄が見つからないのは痛いなぁ。
[壁に凭れ掛かったまま、ブツブツと*呟いていた*。]
わ、これかも…
[見つけたのは厚手のフリースのパーカー。
黒かった生地はすっかり色褪せていたけれど、手触りは確かに覚えのあるもの。
それに袖を通すと、隅に積んであった毛布を数枚抱える。]
コレ、必要だろうから下へもっていくね。
ついでにみんなにも知らせてくるー。
[ぱたぱたとスリッパ履いた足で階段へ。]
ちょっとこれ下へ持っていくね。
ついでにみんなにも知らせてくるー。
[差し出していた手は、慰めるように親指の腹でそっと頬を撫で、離す]
はは。私がそんな聖人君子なら、きっとここにはいません。
当たった権利を、おうに誰かに渡しているはずでs。
そうして、最後まで子どもたちの側で過ごして。
[はじめは笑いながら言えていた台詞は、徐々に自嘲の色を濃くしていく。さいごには、目を逸らしてしまった]
………きっと。薬は出来上がったばかりで、そして私たちが今、ぎりぎり間に合ったのだと思います。
[考えうる推論を述べる。自分でもあまり信じてはいなかったけれど、それが声に出ないよう注意しながら]
[そうして、彼女が落ち着くまで待つと、しばらくしてこう提案をする]
そうだ。どなたかが食事を作ってくださったんです。
荷物だけすぐにおいてきますから、腹ごしらえといきませんか。おなかが空いては、悪い想像ばkりしてしまいます、から。**
火傷は気をつけたほうがいいです。
特に女性は傷が残ると大変、です。
[去っていくブリジットに後ろから声をかける。
鍛冶職人見習いをやっていたときの経験からの忠告だった]
―二階衣裳部屋―
これも預けたものかしら。
こんなに沢山あるんだものね。
[一つ一つをゆっくりと見て回る。
毛製品には虫喰い穴とかもついてしまっていたりするけれど]
このポールは流石に外れないわよね。
…いいんじゃないかしら。
寒いと風邪引いちゃうかもしれないし。
何となくスースーするなって、私も思ってたの。
[自分も青いカーディガンを探しながら、見つからなければ似たようなものを借りる気に*なっていた*]
>>212
お前は少し横になってればいい。実質一人で運んだようなものだ。
[そう、ハインリヒには声をかけるが、言うことを訊くかどうか……]
>>214
火傷ですか……ええ、冷やしたほうがいい。
火傷にいい薬があるかどうか見ておきます。
……ええ、火傷に関しては、恥ずかしながらプロフェッショナルです。
[そして、ブリジットが水場にいくのにそう言葉を返した。]
っと、わわわ…
[うっかり転びそうになりながら下へ。]
毛布あったよー!
[医務室の方に顔を出してちょっとハスキーな声で伝える。]
あとね、あとね、預けた服とかの部屋もあったよ!
ほら!
[羽織ってきたパーカーの襟を見せびらかすようにちょっと引いた。]
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