情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[掛ける力の行く先がふと矛先を失い、微かに体勢を崩す。
後ろへ身を逸らすが、
風切る刃はその先で、しかし確実に胴を真一文字に薙ぐ。
憎悪か憤怒か、苦痛でか
噛み締めた歯が軋んで音を立てた。
距離を取るため背後へ跳躍し、
紅の刃を両手で構え直す。]
[剣戟の音。]
[月下に舞うは、彼女からすれば別次元のモノが2人。]
[守るモノと、奪うモノ。]
[ふわふわと漂い、それらを見つめながら彼女は考えている。]
[手応えが伝わる。捉えた、と。
跳躍して距離を開け、紅を構え直す憑魔の様子に、一つ、息を吐いて。
刃を握る手に、力を入れなおす]
……終わらせる……。
[小さな呟きは、何に対して向けられたものか。
地を蹴り、右側面に回りこむように走る……と、見せ掛け、直前で左へと跳ぶ。
そこに隙が生じるか否かは、ある種の賭け。
そんな事を考えつつ、踏み込みながら切り上げの一撃を叩き込もうと]
/中/
悠一郎はもうちょいナンパなキャラなら、"言い寄られて疎ましく思ってる"なんて縁故設定を考えてたのですけど、彼の場合言い寄らずとも女の方が寄ってきそうでしたからね。なので縁故を結べませんでしたっけ。
マイコは狂いっぷりが素敵だなぁ、と。最後まで生き残ったらどういうオチを付けるのかも楽しみだったり。
[終わらせる。
すい、と身を沈める。
疾走する司の姿が、視界から消えた。
その姿は光を失った、
否、かつて司によって奪われた憑魔の左目の、死角に。]
……くッ
[風が切裂く。深く。
弧を描いて血飛沫が舞う。
紅の刃が、形を失って散る。
ゆらりと倒れる。]
[視線は少女から外れ、また彷徨い。
不意にぴたりと動きを止めた。
視線の先には仔犬を抱く少年。]
………ぁ、
[ゆらりと揺れた。]
[彼は確か友人で、]
[心の何処かでは嫉妬していた。]
[部活内での彼は“普通”では無かったから。]
[ずっと羨ましくて、]
[ずっと妬ましくて、]
……イチ君。
[紅が散り、紅が舞う。
舞い散る薄紅と交差するそれは、美しく見えたろうか。
真新しい白の胴着に、紅が跳ねるのも厭う事無く。
倒れる憑魔を、静かに見つめ]
……これで、終わる……終わりに、する、よ。
過去に、囚われるのも……何もかも。
[すり抜けてゆく身体。
流れてゆく紅。
届かない手。
そう、これが現実]
音色…。
[唇を噛み締めて。
手を引くとその傍らに立ち直した]
[持ち上げかけた腕が、しかし小さく痙攣して地に落ちる。
落ちる花のなかただ横たわり]
……司が地水火風森羅万象に属するものであれば
我ら憑魔はお前たち、ひとに、ひとのこころに属するもの
きっと我らはそもそも分たれるべきものではなく
ひとの持つ幾つかの側面の、不意に分かれてしまったもの。
誰であれ彼であれひとのこころに棲まうは闇
おれこそがその淵より出て来たりしもの
こころの闇に身を委ねて生きるも、
ひとつの幸福の在り方。
それを否定する事があればお前の心はやがて己が身を喰らう。
[あかい色が舞う。
少女が崩れる。
信じていた。
彼女だけは、敵ではないと。
愛しい者を殺したモノ――“憑魔”ではないと。
信じ込まされていた。]
……くだんねぇ。
[笑う。数日前、桜の怪談を思いながら零した嘲笑を、自分に向けて。]
…馬鹿みてぇ。
[笑いながら、片方の目から涙が一筋流れた。生きている間とうとう零すことのなかったものが、今になって。]
……ああ。
確かに、司も憑魔も、元は同じものなのかも知れない。
[自らの存在を認めた今では、素直にそう思えて]
……闇を持たない人間なんて、いない。
俺だって、抱えてる、から……。
[それは、例えば実家での居場所の事とか。
敢えて見ずにいた想いの事とか。
どれも、日常的で人間的なもの]
……その時は。
他の司が、俺を浄めて、還してくれる。
[そういうものだから、と。掠めるような、笑み]
[緋の花が咲き乱れた。]
[伏せたのは奪うモノ。]
[其れを相変わらず冷めた瞳で見つめている。]
[同級生だった其れが零す言葉は、現実ではあろうけども、真実には思えず。]
身を委ねる側は表面的には幸福かも知れない。
でも、その代償として別の悲しみを生み出すだけじゃないかな?
そして、本人も失うことに気づかないまま、失っていくだけじゃないかな?
ねぇ?何を得られた?
この狂った現実を生み出して。
……そう。
そうやって、
刹那の願いの影に隠れてしまって
ほんとうは失いたく無いものを無為に失いながら。
[吐息も絶え、静かに目を伏せた。]
[その頃、桜繚学園一帯を外界と隔てていた結界の一要素、
憑魔の司る部分は中天からほどけていた。
不可視であった障壁は、解ける度に一辺一辺、
桜の花びらの形になり下界へ落ちゆく。
やがて埋め尽くすほどの無数の花弁が
遥か上空から深々と降り注ぐ。]
[同じであって同じでない。
自分がどれだけ幼かったのかを思い知る。
それは真実の一端で。
同時に全てではなく]
ひとであるがゆえに。
かなしいよね。
[その言葉を紡いだのは。
人の思いか、憑魔の残滓か]
けれどそれをもつのが。
ひと、なんだ。
そういうこと、だったのかな……
[決着が着いたと見て、弓を降ろす]
……榎本さん……
[声は小さく…彼女には聞こえなかったかもしれない]
もう一度……君のフルートが聞きたかったよ……
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新