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―→休憩室―
[空で星が流れ、輝きを増しているのか
あの不思議な感覚が再び宿っている事を悟る。
けれど、今は――動かない彼女へ祈りを捧げる。]
…ベアトリーチェ。
解る?私はここよ。
[2人が居ればエーリッヒも傍に来てくれたかもしれない。
ブリジットが駆け寄るのを不安げな視線で追う。]
アイツじゃ、
ワシらは鳥豹と呼んでおった。
アレは、ピアノ好きの研究員に飼われてた実験体らしかったのじゃ。
といっても特別なヤツらしくてな。
蛇はアレの食料、その食料を育てるための葉っぱがいばらじゃ。
とワシらのグループでは認識しておったがのう。
[キマイラは今、食餌に集中しており。逃げたユリアンは勿論、この場に居る人間を見ていないようだ。]
蛇を捕食する複合生物って事か……。
[首のバンドに思わず片手をのばしながら、そう呟き。
漸く、ピアノの音が途切れている事に気付く。]
──…、イレーネ?
[イレーネへ駆け寄って、その肩を揺さぶろうとして。
それがもうできないことを、触れたものが冷たいことを知る。]
―――……!!
[はらり…と、イレーネの首元から致死には満たない数値で
止まったベルトが剥がれ落ちる。
ベルトには無理に引き千切ったような跡があった。]
─三階・研究室─
……あの、なぁ。
[二人きりで、という言葉。
零れたのは、苦笑。
それから、見てない、という言葉に僅かに眉を顰める]
……俺たちが移動した後、どこかに行った……のか?
どっかで、調子崩してなきゃいいが。
あれも、中々人を頼らんらしいから。
[以前聞いた噂話を思い返しながら呟く。
視界の霞は増えたが、四肢はまだ動くようで]
……状況が状況だし。あっちも、探すようか。
…リディ、ちゃん?
[薬品庫へ向かう気配。
けれどそれには質量はなく。]
……!!!
[慌ててドアを開ける。そこには、誰も見当たらない。]
リディちゃん、何処!?
[足先は感覚が鈍かったけど、かかとはまだ大丈夫。
走る。息が上がるけれど、あちこちのドアを開けて。]
[みんながイレーネの名前を呼ぶ。
だけど、もうイレーネがそれに答えられない状態なのは明らかで……。]
……。
[>>40 近寄ったハインリヒと同じく、イレーネに寄り、千切られたバンドを見た。]
………ツヴァイ、これは?
[階段で蹲る姿は、既に白く固まっていた。]
くすり、とりにいくんだったの?
[持病の事は知らなかったけれど、残った思念は注射のアンプルが見つからない事への苛立ち。]
リディ、ちゃん…
[白く脆い石の肌を、傍らに座り込んでそっと撫でる。]
どうしてです??
なんで、なんですか……。
警備員するっていったじゃないですか、守る人がいなければ警備員になれないです……。
どうしてっ!!
ねぇ、答えてくださいですっっ!!
ねぇ、イレーネ……、答え、てくださいですよ……。
[目の前の光景が受け入れられず地面に憤りをぶつけた]
[出て行こうとして、彼女の声に振り返る。
まず、顔のあるだろう位置を、ついで、喉を、全身を。
何か、彼女の発するサインを読もうとして]
[そうして、自分と交わしたままの左手が目に入って。
申し訳なさと、肉体的には元気なのに動けない自分への苛立ちに、左の眉がはねる]
らいじょ ぶ
くすくす くすr、 いらな
えーり もってて
ねる なおります。 だじょ ぶ
[それだけ呟くと、ふらりと自分のカプセルへ。
冷凍睡眠施設にだれかがいても、気づかなかった**]
[あの時驚いたのは、指が唐突に動かなくなったから。
首筋から離れていく何かを感じるのと同時に、指だけではなく全てが動かなくなり、意識も闇へと吸い込まれていった]
もう、ピアノ、弾けないんですね…。
[哀しみの混じる声で呟きながら、石となった自分の姿を、周りに駆け寄ってきてくれた人々を、遠くから見守ってくれる人々を見た]
[獣は捕食しているらしく暫しの時間は稼げるだろう。]
[ベアトリーチェが傍に来てくれたのなら、咄嗟に身体が動き少女の身体を優しく包むように抱きしめてあげただろう。]
…っ、イレーネは――
[動かなく、なってしまったみたいなの。
と、囁くように少女へ伝えるのは、老人の石化を知らせた時と同じ言葉。引きちぎられたベルトに眉を顰めたけれど
今すべき事は?
1人でも多く――助かる道。
きつく唇を引いてから、開いて]
…今の内に、逃げましょう。
あいつを…、この部屋に閉じ込めるの。
[探しに行く、という言葉。
心配なのかと問われたなら、さらり、と返すのは]
……全く知らん相手、という訳でもないし。
それに、頭の回転の速さと、知識は確かだ。
根性は色々と、だが。
[褒めているのかけなしているのか、さっぱりわからない評価。
ともあれ、ゆっくりと研究室を出た所で聞こえてきたのは、休憩室からの、声]
……なん、だ?
[切迫した空気。
過ぎるのは、嫌な予感。
ナターリエを促し、向かった先で、目に入った光景に]
……なっ……。
[言葉が、*失せた*]
[ノーラの声に、うんと頷いてそちらへと駆ける]
ノーラさん、イレーネさんは……。
[血の匂いは蛇のものだろうか。手探りでピアノに触れる。ピアノを弾いていたはずのイレーネのほうへ手を伸ばす]
……。
[触れた指は冷たかった。硬かった。ざらりとした、感触]
イレーネさん? どうして、どうして……っ。
[石になってしまったのだとわかった。指が鍵盤に触れる。高い一音が響いた]
●業務連絡●
それでは今日から24時間にします。
途中もしかすると、みんな寝ようよ48時間はあるかもです。
そして、今日のコミットアンカーはノーラさんにお願いしようと思います。よろしくお願いします。
ノーラさん以外の方はコミットオンしておいてください。
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