情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
写眞家 アーベル に 2人が投票した。
学生 リディ に 7人が投票した。
娼妓 カルメン に 2人が投票した。
職人見習い ユリアン に 1人が投票した。
教員 オトフリート に 4人が投票した。
学生 リディ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、音大生 イレーネ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、清掃員 ゲルダ、植物学者 ライヒアルト、令嬢 ブリジット、医大生 エーリッヒ、シスター ナターリエ、研究員 ハインリヒ、盲目 ベアトリーチェ、写眞家 アーベル、娼妓 カルメン、職人見習い ユリアン、教員 オトフリート、消防士 ダーヴィッド、政治家 ヘルムート、星詠み ノーラ の 14 名。
何の、音?
[蛇の声ではない、羽音。虫とも鳥とも違うその音は大きく]
何か、いるの?
[握られていたハインリヒの手に縋るように、ぎゅっと握り締めた]
[トビーの名前を出して大丈夫だっただろうかと、耳を澄ます。
声が震えていないから、少し安堵した]
ゆびきい、久しぶりですね。
ゆ〜びき〜り げ〜んま〜ん
[指が、絡められる。
職業柄か、低い掠れた声できっちり1番、最後まで歌いきろうとして――]
[つきり、と頭が痛む。
指を切る、最後の瞬間に、ぐっと彼女の指に強く力が篭った]
●業務連絡●
リディさん、イレーネさん、おつかれさまでした。
墓下は中身発言も記号アリでOKです。
でも、背後霊もたくさんしてくれると嬉しいです。
あと、キメラの件ですが、どう処理していただいても問題ないです。退治しても、放置でも。
噛まれたい場合なども、お好きにどうぞ。です。
【あと今日から24時間コミット進行でよろしいでしょうか?希望があれば48時間でも構いません。】
【コミット進行OKの場合は、アンカーできる方、ぜひ、メモで挙手お願いいたします。】
―3階階段―
[ブリジットの悲鳴が聞こえた。
はっ、と顔を向けて立とうとしたけれど]
[ ズン ]
…!
[足が、特に右足が更に重みを増す。
病の速度が急な気がしてきた。
腰にある楯に反射させて首の数値を確認すると、案の定。]
レベルアップ、ね。
[嬉しくないとそんな口調で息を吐いた。右足の先端から足首まで変色しているのがすぐに解った。]
――…何か、いる。
ブリジット、イレーネも…
そこから動かないように。
動けるなら…離れて、奥に向かうんだ。
[ベアトリーチェの手を強く握り返す。
転ばぬように、誘導するよう引き寄せて]
―死に至る前―
[一度弾き始めれば後は無心だった。
ピアノを弾いていれば幸せ。何も知らないままの幸せ。
無知という幸せの中に浸っている愚者。
それは最期まで変わらなかった。
とうとう変えることが出来ないまま――]
…せ、せんせ?
だいじょ、ぶ?
[強く力を込められた指。目の前には歪んだ表情。]
お水、のむ?
薬とか、は?
ずきんずきん辛いなら、頭高くして横になった方がいいのかな…
─三階・研究室─
……そう、か。
そうすると、仮説は正しかっ……。
[ナターリエの読み上げる声。
状況からの判断は当たっていた、と思った矢先に感じた眩暈。
言葉をとぎれさせ、額に手を当てた]
[近距離天井付近で、異形の生物の鉤爪が、綺麗に蛇の皮だけを剥いで、白く透き通る蛇の身だけを取るのを見た。
血まみれの蛇の皮が天井から、落ちて来る。
蛇に襲われているユリアンに、あの生き物の爪が当たったら。──と、動こうとすると、左脇腹が引き攣れる。だが、痛みは想像したより少なく、傷口の重さが増して身体のバランスが左側に崩れる。
倒れる程では無いが、目眩がした。]
──ッ!
ユリアン
切らずに蛇を払うんだ!
[足に巻きついた蛇は切りつけると締め付けを緩めたのもう一度きり着けた後、足を振り上げて跳ね除けた]
はぁ、はぁ、はぁっ……、どう、で、すか……。
[跳ね除けた蛇を先ほどの獣が掴み食い千切った。
自分は運が良かった、足に絡みついたままだった足後と食い千切られていたに違いない。
そんなことを考えていると獣は飛び上がり向かってきた]
うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっっ!!!!
[獣に弾き飛ばされ叫びながら吹き飛んだ。
地面に叩きつけながら覚悟をした。
自分はここで死ぬのだと……]
―3階廊下―
…っ、く。
[痛みを感じないのは幸いだが、前以上に言葉通り足を引っ張ってしまうのが辛かった。
そしてこの感覚が――あの少女に伝わりませんように、と願う。]
[急に進行した症状]
[やはり無茶して扉を開けたせいか]
[自嘲]
[数字を確認する気にもなれない]
───?
[視界に、違和感]
[身体に、違和感]
[ゆっくり、ゆっくりと扉から離れて]
[壁に寄りかかり座り込む]
[ああ、と思い当たる。あの、声だと]
大きいの?
羽音がしたってことは、羽があるのよね。
……ねえ。
ピアノの音がしないの。
[先ほどまで聞こえていたピアノの音が、今は聞こえない]
イレーネさん、逃げてくれたのならいいんだけど。
かわいそうにのう。
ワシは、先に石化で倒れたおいぼれじゃ。
そなたのピアノ、美しかった。
ワシが目覚めたグループでは、弾けるものがおらなんだ。
結果、アイツを怒らせてしもうた。
[お腹の中が冷たい。あの時みたいに。でも、ライヒアルトが額を押さえたのに気づいて、身を乗り出す。]
ライヒ。
[ライヒアルトの肩に左手を置いて弱々しく微笑む。]
落ち着いたら。イレーネに伝えに行こう。きっと喜ぶから。
…… ――蛇を 食べた…?
[意識は キマイラのほうへ。
だから
ピアノの音が途切れたのにも
気づかない。まだ。
ハインリヒの声に頷くと、
じりじりと下がる。階段の方面だ。]
!!
ユ リアン…!ミスター・エルーラー!
[悲鳴、舞う刃物。眼を眇め
震える身体を叱咤する。]
イレーネも、こちら ―― … ぇ?
[――言葉が途切れた。]
>>8
議員ッ
[ユリアンの混乱に、出ようとした際、
ぐらりと金糸が揺れるので、瞬時にそっちの盾になろうとし……。
はっと息をついたあと、無事とわかれば、ユリアンへ。]
そうだ、払え。
落ち着け!
ユリアンッ
[見ると獣が彼を襲って…?]
[最後の瞬間はいつまで待っても来なかった。
不思議に思い目を開けると獣は自身を無視して後ろにいた蛇を貪っていた。
立ち上がりながらその様子をじっと見詰め続ける]
ね、狙いは僕じゃ、なかった、ですか……?
[立ち上がって移動しても襲ってくる様子は無かった。
単純に蛇に襲い掛かる途中に自分がいただけだったのかもしれない]
はっ、はははは、助かったでした!!
先に石化で倒れた?
[少しずつ記憶が整理されてゆく。けれど即座にではなくて]
聴いてくれていたの。ありがとう。
弾ける人がいなかったら、ピアノも寂しかったでしょうね。
怒らせた?
アイツ……あ…。
[宥められますように。
そう思って弾き始めたことを思い出す]
わたし…は。
[確認する]
[四肢のうち三肢は完全にアウト]
[右の手首から先は、辛うじて動く]
[肩から手首までは駄目そうだったが]
[未だ、どうにか写真は撮れそうだ]
[微かな安堵]
[ただ、その右の指先の代償だろうか]
[左の視界が]
[暗い]
[左半身が、心臓を除いてアウト]
[そういうことらしい]
[耳をさくユリアンの叫び声に知らずぎゅっと目を閉じる]
何が、起きてるの?
みんなは、無事?
[目が見えないことを、辛いと思ったことはあまりなかった。それが当然だったから。
それでも、この状況はただもどかしく、どうしてこの目は役に立たないのだろうと、思う]
どうすれば、いいの?
/*
墓下第一声が中発言でスミマセン
現状把握が追っ付いてないので
お疲れ様です。とりあえず……寝過ごしたorz
やべぇ、どう動いてたんだろうリディっ娘
っユリアン!!
ああもう馬鹿か!
[それは襲い掛かる獣に向けたものか、
それとも動けなくなったユリアンに向けたものなのか。
同時にベアトリーチェの手を強く引いて、
奥へと追いやるようにしてから手を離す。
一か八かで持っていた大振りのナイフを
獣に向けて叩きつけるように投げようとして]
……?
[ユリアンから目標が逸れたことに眉を寄せる。
キマイラは蛇を貪っていた。]
[呼吸を整える。ゆっくりと、指のちからを抜いた]
いーー たー
[最後のフレーズだけ繰り返し、指を離した]
………と、そ。
ごめ、ね? て、ゆゆ、いた、かった?
[思わず力をこめてしまったから、そっとそれをさする。
心配してくれるような台詞に、返答は言葉では返さず。
立ち上がると、大丈夫だと、示すように手をゆるゆる左右に振った]
わた わた、わたし、は、らいじょ お ぶ。
あな へき?
[相手の首下に視線をやろうとして、
あんまりにも言葉が酷いので苦笑した]
ごめ ね?
ちょ、っと、ねてく るる
あした なおてます から
[こつん、とコップを流しに置いた。
そのまま、止められなければふらりと出て行こうとした]
─三階・研究室─
[呼びかける声。
数度、瞬いて、それから、目の前のファイルを見る]
……まだ、みえる……な。
[霞んでいても、まだ、色は失われていない]
そう、だな……報せに、いかんと。
[顔を上げる。
ナターリエの状態には、気づけない]
……そう言えば。
あいつ……リディは、どこ、行ったんだ?
[研究室にはいない。
しかし、休憩室にも来ていなかったような気がした]
[ホッとしたのと同時にユリアンを睨む。
心配させやがって、そう呟いた。
ケホ…と咳がまた零れて。止まらなくなる。
口元を押さえたままベアトリーチェの方へ振り返った。]
……みんな無事か?
[意識をキマイラに向けていたため、
ピアノの音が消えたことにはまだ気付かない。]
[ダーヴィッドにデコを小突かれて]
い、いたい?
よ、かった…………。
なら、ここは天国じゃないです……。
[改めて自分の無事を認識する。
同時に興奮していて気付かなかった痛みに気付く]
/*
お疲れ様ですー!
寝過ごしとかリアル体調も大丈夫ですか?
ええと、多分ですが。
研究室までご一緒していて。あの時のメンバーは誰もパスワードを見つけることが出来なくて。
そのあとキマイラ(今ヘルムートたちが戦ってる?)の資料を私が見つけて。ピアノの音に反応する獣で。
それからオトフリートさんが襲われるのを追いかけたかどうかで研究室or休憩室にいらっしゃったかと思います。
ちなみに私は休憩室でピアノ弾いていた(プチ演奏会モード兼キマイラ宥めようとした)ところでした。
アンカー必要なら探してきます。
[手に茨が絡もうが我慢し、壁に手をつけて立ち上がる。
右足をやや引きずる形となるが休憩室へと向かう。
そこで目にしたのは、まるでおとぎ話の世界でしか
見ないような奇怪な生物と、そして――]
イレーネッ!!
[叫んで、駆け寄ろうとしても走れなくて。]
[見えると聞いてほっと安堵の息をついた。]
もう少し、二人きりでいたいから、ゆっくり、ね。
[ぽん、ぽんとライヒアルトの肩を叩く。]
リディ、見てない。そう言えば。
[不安げな顔できょろきょろと*周りを見回した*]
うん、わたしは大丈夫。
[繋いでいた指は、先生の手が離れてもその形のまま動かなかったけれど。]
せんせ…
[彼の紡ぐ言葉は、だんだん舌足らずに、子供のように。]
無理、しないで。
辛かったら辛いって言っていいの。
進み方は平等じゃないけれど、辛いのが当たり前だもの。
疲れたり苦しかったら、ちゃんと休んで。
[ダーヴィッドがすぐ近くで自分を呼ぶ声が聞こえた。膝を付きかけて、途中で踏みとどまる。
先ほどより悪くなった顔色。キマイラに向けてサーベルを振るうにはユリアンを切ってしまいそうで、タイミングが掴めずに。]
──…ッ、
[呻く。眉間に力を入れた所で、ユリアンが助かった事を知る。]
[剥いだ皮を次々と床に落とし、蛇を貪る獣は先刻よりも凶暴に見えた。爬虫類の血の臭いが撒かれる。
ピアノの音でキマイラは大人しくなりかけた。
その仮説はどうなったのだ?
違和感を感じても、音が途切れている事への理解が遅れている。]
[手を離されると、今度は自分がどこにいるのかわからなくなった。ノーラの位置は、遠い]
えっと、こういうときは、動かない方が、いいよね。
[壁を見つけると、そこで足を止める。耳を澄ませ、神経を張り詰めて危険を回避するように杖を握った]
[ユリアンを小突いたあと、
議員の様子を再度見てから、謎生物が蛇を食べているさまを見た。]
………ん?ピアノ?イレーネ?
[消えた音……
そしてそこに見たものは……。]
ま …って、 イレーネ?
[動かない。
ピアノの音が途切れたのは
驚いて 手を離したからだと思ったけれど。]
イレーネ、其処から離れて
[壁に寄せていた手で
ゆるく、弾みをつけて身体を離す。
伝ういばらが引掻く手、痛みが遠い。気づかない。]
答えなさい、
[――彼女は動かない。]
っつ!!
[落ちたときに腰を強く打ったようだ。
立っているのが若干辛くなってきたので壁からずり落ちるように座り込んだ]
イレーネ、ノーラ……??
[叫び声を聞いて何かが起こったことを認識した。
首だけをそちらに向ける]
もう、蛇もあの怖いのも、いないの?
[聞こえてきたノーラの悲鳴]
イレーネさん?
[呼ばれた名。何かあったのだと知ってノーラのほうへ行こうと壁に手をついて歩き出す]
な……、
[声が掠れたのは咳の所為だけではなかった。
ピアノに、座っている姿…先程と変わらぬように見えるのに]
…イレーネ…!?
[名前を呼んで、駆け寄った。]
―→休憩室―
[空で星が流れ、輝きを増しているのか
あの不思議な感覚が再び宿っている事を悟る。
けれど、今は――動かない彼女へ祈りを捧げる。]
…ベアトリーチェ。
解る?私はここよ。
[2人が居ればエーリッヒも傍に来てくれたかもしれない。
ブリジットが駆け寄るのを不安げな視線で追う。]
アイツじゃ、
ワシらは鳥豹と呼んでおった。
アレは、ピアノ好きの研究員に飼われてた実験体らしかったのじゃ。
といっても特別なヤツらしくてな。
蛇はアレの食料、その食料を育てるための葉っぱがいばらじゃ。
とワシらのグループでは認識しておったがのう。
[キマイラは今、食餌に集中しており。逃げたユリアンは勿論、この場に居る人間を見ていないようだ。]
蛇を捕食する複合生物って事か……。
[首のバンドに思わず片手をのばしながら、そう呟き。
漸く、ピアノの音が途切れている事に気付く。]
──…、イレーネ?
[イレーネへ駆け寄って、その肩を揺さぶろうとして。
それがもうできないことを、触れたものが冷たいことを知る。]
―――……!!
[はらり…と、イレーネの首元から致死には満たない数値で
止まったベルトが剥がれ落ちる。
ベルトには無理に引き千切ったような跡があった。]
─三階・研究室─
……あの、なぁ。
[二人きりで、という言葉。
零れたのは、苦笑。
それから、見てない、という言葉に僅かに眉を顰める]
……俺たちが移動した後、どこかに行った……のか?
どっかで、調子崩してなきゃいいが。
あれも、中々人を頼らんらしいから。
[以前聞いた噂話を思い返しながら呟く。
視界の霞は増えたが、四肢はまだ動くようで]
……状況が状況だし。あっちも、探すようか。
…リディ、ちゃん?
[薬品庫へ向かう気配。
けれどそれには質量はなく。]
……!!!
[慌ててドアを開ける。そこには、誰も見当たらない。]
リディちゃん、何処!?
[足先は感覚が鈍かったけど、かかとはまだ大丈夫。
走る。息が上がるけれど、あちこちのドアを開けて。]
[みんながイレーネの名前を呼ぶ。
だけど、もうイレーネがそれに答えられない状態なのは明らかで……。]
……。
[>>40 近寄ったハインリヒと同じく、イレーネに寄り、千切られたバンドを見た。]
………ツヴァイ、これは?
[階段で蹲る姿は、既に白く固まっていた。]
くすり、とりにいくんだったの?
[持病の事は知らなかったけれど、残った思念は注射のアンプルが見つからない事への苛立ち。]
リディ、ちゃん…
[白く脆い石の肌を、傍らに座り込んでそっと撫でる。]
どうしてです??
なんで、なんですか……。
警備員するっていったじゃないですか、守る人がいなければ警備員になれないです……。
どうしてっ!!
ねぇ、答えてくださいですっっ!!
ねぇ、イレーネ……、答え、てくださいですよ……。
[目の前の光景が受け入れられず地面に憤りをぶつけた]
[出て行こうとして、彼女の声に振り返る。
まず、顔のあるだろう位置を、ついで、喉を、全身を。
何か、彼女の発するサインを読もうとして]
[そうして、自分と交わしたままの左手が目に入って。
申し訳なさと、肉体的には元気なのに動けない自分への苛立ちに、左の眉がはねる]
らいじょ ぶ
くすくす くすr、 いらな
えーり もってて
ねる なおります。 だじょ ぶ
[それだけ呟くと、ふらりと自分のカプセルへ。
冷凍睡眠施設にだれかがいても、気づかなかった**]
[あの時驚いたのは、指が唐突に動かなくなったから。
首筋から離れていく何かを感じるのと同時に、指だけではなく全てが動かなくなり、意識も闇へと吸い込まれていった]
もう、ピアノ、弾けないんですね…。
[哀しみの混じる声で呟きながら、石となった自分の姿を、周りに駆け寄ってきてくれた人々を、遠くから見守ってくれる人々を見た]
[獣は捕食しているらしく暫しの時間は稼げるだろう。]
[ベアトリーチェが傍に来てくれたのなら、咄嗟に身体が動き少女の身体を優しく包むように抱きしめてあげただろう。]
…っ、イレーネは――
[動かなく、なってしまったみたいなの。
と、囁くように少女へ伝えるのは、老人の石化を知らせた時と同じ言葉。引きちぎられたベルトに眉を顰めたけれど
今すべき事は?
1人でも多く――助かる道。
きつく唇を引いてから、開いて]
…今の内に、逃げましょう。
あいつを…、この部屋に閉じ込めるの。
[探しに行く、という言葉。
心配なのかと問われたなら、さらり、と返すのは]
……全く知らん相手、という訳でもないし。
それに、頭の回転の速さと、知識は確かだ。
根性は色々と、だが。
[褒めているのかけなしているのか、さっぱりわからない評価。
ともあれ、ゆっくりと研究室を出た所で聞こえてきたのは、休憩室からの、声]
……なん、だ?
[切迫した空気。
過ぎるのは、嫌な予感。
ナターリエを促し、向かった先で、目に入った光景に]
……なっ……。
[言葉が、*失せた*]
[ノーラの声に、うんと頷いてそちらへと駆ける]
ノーラさん、イレーネさんは……。
[血の匂いは蛇のものだろうか。手探りでピアノに触れる。ピアノを弾いていたはずのイレーネのほうへ手を伸ばす]
……。
[触れた指は冷たかった。硬かった。ざらりとした、感触]
イレーネさん? どうして、どうして……っ。
[石になってしまったのだとわかった。指が鍵盤に触れる。高い一音が響いた]
●業務連絡●
それでは今日から24時間にします。
途中もしかすると、みんな寝ようよ48時間はあるかもです。
そして、今日のコミットアンカーはノーラさんにお願いしようと思います。よろしくお願いします。
ノーラさん以外の方はコミットオンしておいてください。
[ノーラに抱きしめられて、イレーネのことを告げられると、こくんと首を擡げる]
うん……わかってる。
イレーネ、さん、石に、なっ……。
[涙が零れ落ちた。手を引いてくれた温かさを覚えている。だから余計に、冷たい感触が酷く残酷に感じられた]
/*
爺ちゃんお好みとして、リディのキャラがよかった!高飛車いいよ!高飛車!
あー、ホント、もったいなかったです。
…………あれ。ここ、は?
[フッと意識が覚醒する。
だが、記憶にはえらく靄が掛かっている。
直前まで自分が何をしていたのかも思い出せない。]
[老人の時のように間に合わなかった訳ではない。
先程まで、イレーネはピアノを弾いていたのに。
指先を動かせるほどに症状は軽かったのに。]
―――…っ
[誰かが…?―――…誰が。
悔しげに、奥歯を噛み締めた。]
[ノーラの>>56の言葉を聞いて]
僕に、弾かせ、て、くだ、さいです……。
それが僕に出来る事、です。
[立ち上がろうとした、体は無理だと痛みで告げた。
でもそんなことは関係なかった]
[耳に入るハインリヒの声>>53 人為的、という言葉に首を振った]
誰が、誰がそんなことするの?
イレーネさんが、何かしたの?
ただ、ピアノを弾いてただけなのに。
[ライヒアルトの声が聞こえた。ナターリエの声もしただろうか]
他の人、は? アーベルさん、まだ、屋上に、いるのかな。
[シャッター音がしないのは、ここにはいないということ。降りる事に肯定的な返事はもらえなかった気がした]
[人為的。それが本当だとすると――許せない。
目覚めた星の命を摘み取ろうとしている者がいるなんて。
けれど、一体――どこに?
浮かんだ疑問、今は深く考えないようにして]
ブリジット…弾いて。
――彼女がしようとしてた事を継いで。
譲れないです、これだけは誰にも。
僕は守れなかったです、だから誰かがイレーネの意思を継ぐというならそれは僕であるべきなんですっ!!
[よろめきながらもピアノへ向かう]
どいてです。
[ブリジットの問いに返事をすることは無い。
無愛想に場所だけを要求した。
一息だけついた後、ピアノの前に立ち演奏を始める。
頬を暖かいものが伝っていくのを感じた。
だけど、そんな物はどうでも良かった。
天に届けと、
イレーネに届けと、
ただ、ひたすらに演奏を続けた]
[ケホ…ケホ、咳が 止まない。
顔を上げれたのはピアノの音が聴こえたからだった。
ユリアンの音を邪魔せぬよう、口元をきつく抑える。
頭が揺れるような立ちくらみを感じた。
数値が少し上がっているのかもしれない。]
――――――……
[ブリジットやベアトリーチェが部屋にいてよかった。
少しだけ…冷静さが戻ってくる。]
―休憩室―
[手を退いて、そのまま後ろへ
よろめくように、数歩。
演奏が始まれば口を噤んで。
キマイラはピアノに耳を傾けるかのよう。
――想いを読み取ったかどうかは知れず。
――されど、おとなしくなった歪な生き物は
静かにその姿を消すだろう。]
……、?
[視線を落としたとき、
自分の手に傷がついて緋が浮いていることに気づく。
どうして気づかなかったのだろう、と
僅か過ぎるが些細なことと、捨て置き。]
…リーチェ。
[少女はまだ部屋にいただろうか、名前を呼びかけて。
ブリジットの方をも見る。]
…部屋を、出よう。
[告げる声音はとても静かなものだった。]
[異変に動こうとすると左脇腹が重い。刺し傷は内臓には達していなかったが、部位が近い事を思うと冷や汗が流れる。表情には出さない。腰にさしたままのサーベルを片手で握り、支えにするようにしてから、真っすぐに立った。自身の動作は酷く緩慢で無防備に思える。暫くしてから、]
人為的行為と言う事は、
殺 人 か。
これだけ人数が居るのに、
一体、どうやってイレーネのバンドを?
そう、なの?
[ノーラの声にじゃあどうして音も声もしないのかと不安になる]
イレーネさん……。
[ノーラの手が離れた後、ハインリヒの声に頷くと、石になった彼女の名を呼んだ]
[ユリアンのピアノの音色。
キマイラが飛び去った方角は扉が無く、廊下のようなものが見え居た。位置関係を把握するなら、ヘリポートと休憩室の間にまた異なる部屋があるのだろうと思われる。]
/*
うーん、矛盾ない行動って難しい。
ガッチガッチに気にする必要は無いんだろうけど、やっぱ出来るだけ、ね。
そして頭が回んなくなってきたんで寝ます。
おやすみなさい**。
ごめんです、イレーネ……。
[懺悔の言葉と共に演奏を止めた。
部屋から出て行っている人間がいることに気付く余裕は無かった]
――…一度、全員集まろう。
…どこかに。
[ヘルムートにもそう告げて、
ピアノの音が止むと、ユリアンの方へ振り返る。]
……部屋を出るぞ。
[懺悔の言葉に悔しげにまた奥歯を噛みそうになるのを抑えて。
ユリアンに短く声を掛けた。]
先に行くといいです。
僕もすぐ行きます……。
[俯いたまま答えた。
心も体も今はまだ動いてくれそうに無い。
その証拠と言わんばかりに頬を伝うものはまだ止まってくれなかった……]
[ユリアンのピアノの音色は、同じピアノを弾いて居てもイレーネのものとは異なっていた。
──イレーネの旋律は、例えるなら
薄闇に光る、温かな灯火の色。
彼等が知る世界、繋がり、生きている、人々のいとなみ。
流れる時間を示すのは、灯火よりも遠い、星々の光。
先刻ヘリポートで見た広い広い空の色に似ていた。
瞬きをせぬまま、ユリアン音色を想う途中で演奏が終わった。ハインリヒに頷く。]
ユリアン。
―3階廊下―
[休憩室から出るといばらを避けつつ入り口傍の壁に背を寄せる。
その場から直ぐに動こうとはしなかった。
ヘルムートと、傍に居たのならダーヴィッドやエーリッヒにも。
腕を組んで、紺青の眸を向け]
―――…どう、考える?
[それは引き千切られたバンドに対してのものだろう。
視線は、床に落ちる。先程は…その先に、落ちたバンドがあった。]
……どう考えればいい。
[その先の結論は、できれば出したくなかった。]
ユリアン。
おそらく、イレーネは──
君が獣に襲われる事を望まない。
──私も望まない。
後で頼みたい事が有るから、忘れないでくれ。
[まだ動けそうに無いユリアンを残して、彼も廊下へ出る。]
……、 ――… 他者の存在 は
…薄い、ですわよね。
[老人は死んでしまった。
カプセルのErrorのアラートは残らずついていた。
片手を自分の手で抱くような格好。
伏せた眼、空気は重い。]
─ 三階廊下 ─
[顔を上げて首を横に振る。]
全員で固まって
お互いを監視し合った方が良い。
先刻の「一度、全員集まろう」は
そう言う意味だと思ったよ、ハインリヒ。
[壁にもたれ腕を組んだ。]
──冷凍睡眠で眠っていた者が、
不注意の事故でうっかり、
生命線のバンドを断つとは……考え難いな。
[ヘルムートの言葉に]
分かってます、大丈夫です。
頼みたいこと? 了解しました、後ほど伺い、ますです。
[普段ならその場で聞いていたに違いない。
しかし、今は役に立てそうに無い気がしたから聞くことはしなかった。
だけどイレーネを守れなかった自分にもまだ誰かに役に立てる。
それだけで少し立ち上がれそうな気分になってきた]
―3F廊下―
[ヘルムートを横に流し見る。]
……――事故には見えませんでしたわね。
でも、どうして 皆、生きるために…
此処に きた、 はず なの に
[たとえば じぶんは
かえる。 かえるには 外へ ――でも
再び湧き上がって来た記憶を沈めるように
頚を横に振った。代わりに、思考を割り込ませる。
苦しげな響きが聞こえれば其方へ視線を向ける。]
─ 三階廊下 ─
そうか。
バンドは、長期間の冷凍にも耐える構造だったな。
それを刃物を使うでもなく、強い力で引き千切った痕跡。
[組んでいた腕を解いて、自身の首のバンドに触れた。無言で二度頷く。]
大広間、二階、このフロアにもある石像が
何故、各位置でああなったのか考えようとすると、
──今は、良い連想が浮かびにくい。
悪い方向に不可解だ。
[茨、蛇、キマイラ。最初の放送から、ずっと。悪い性質の悪い脱出ゲームに参加させられているようだった。]
……イレーネに、何が起きたのか。
おそらく、目撃証言を募る話し合いは難しいだろう。
何故なら、現時点で誰も口にしていない。
ともあれ、全員で集まって
話し合った方が良いだろう、な。
新しいヘリコプターが隠し扉の先にあった事も。
[石化病患者に、残された時間は減って行く。進行を確認する為に、無意識に自身の左脇腹を指でなぞり、爪を立てていた。まだ、痛みを感じる事が*出来ている*。]
−3F・廊下−
[会話が聞こえた。
壊れるはずの無い首輪の話だった]
でも、僕の首輪、壊れたです、よー?
[何事も無かったかのように会話に入っていく。
その口調はいつもと変わることは無い。
今はそれでよかった、悲しむことは後でも出来る。
石化の呪縛から逃れた自分に出来る事は他にも何かあるはずだから]
…一応、首に巻くもんだからな。
何があっても壊れないってわけでもない。
あとは――…俺の管轄外だ。すまん。
[首のバンドのこともある程度までは知っていても、
製造チームではなかったので詳しくまでは知らない。
首もとのベルトに触れる、良い連想にならない。
ヘルムートの言葉に同意するように頷く。]
…皆が名前を呼んだ時、既にイレーネの様子はおかしかった。
触れた時は…もう、石化していた。
[イレーネに触れた時のことを思い出す。
肩に触れた時、蛇を助けた時のような温もりはもうなかった。]
[ブリジットの声>>75に傍によると、手を引かれ廊下へと歩いていく。途中、イレーネのバンドが裂かれていた事を知ると一瞬戸惑ったようだったが]
バンド……病気の、進行度が表示されるって言ってたこの首輪ね。でも、人の手で裂けるの?
[バンドに手をかける。起きてからも、ずっと気にかけなかったそれ]
たぶん、そう。ノーラさんアーベルさんのことを気にかけていたから。ノーラさんがどこにいるのかはわかるけど、アーベルさんがそこにいるかまではわからないの……。
[聞かれて答える。自信はなかったけれどそうだろうと]
薄い……?
[ブリジットの、零した言葉の意味を理解できずに繋がれた手をきゅっと握り返し]
バンド、壊れたの? ……ユリアンさん、は病気が治ったの?
じゃあ病気は治るのね? って聞いても、その口ぶりじゃどうしてかも判らないみたい。
[聞こえたユリアンの声に、ようやくそのことを知って驚いた。
ただ、羨ましい、という感情ではなく視える一本の糸のように、かすかな点のような、希望、のように感じて。
みんなも同じように治るといいのに、と*思った*]
[二人きりでと言ったのは、半分くらいは本気で。いくらかは怠いからで、いくらかはライヒアルトを休ませたかったから。
だから、リディを探すと言うのに、心配と嫉妬を含めて彼を見た。]
彼女の事、心配なの。
[咎めるような声色になったのが恥ずかしくて俯いてライヒアルトの言葉を聞く。]
うん、そうだね。ごめんなさい。探しに行こうか。
[そう話している間に騒ぎに気づき、ライヒアルトの後について休憩室の方へ。
呆然と様子を見る。]
嘘、でしょ。
[動かないイレーネ。ライヒアルトを見て支えるように傍へ。誰にどう思われてもかまわない。]
―― 冷凍睡眠施設 ――
[自分のカプセルの中で丸まって、頭痛の波をやりすごす。
しばらくの後。まだ恒常的に、まるでベールで覆われているみたいに痛みは残っているけれど、動き回れるだけに回復した]
…………あー えー うー
[身を起こす。声を出す、練習をした]
あ あめ んぼう あかい、な あーいーうーえーーー
[発語練習。ゆっくりなら、いける。
次に、何か詩を吟じようとして……。出てこなかった]
あーーー もーーっ!! だぁっ!
[やがて、癇癪を起こして思い切り右手でカプセルを殴りつける。
そうして、ふらふら人影を求めて出ていった]
[さっきまで、無事だったのにとか。思いつく疑問は他の人が口にしてくれた。人為的だと──殺人だと聞いて驚く。
ライヒアルトが殺されるかもしれない、自分が殺されるかもしれない。]
……そんなの、いやだ。
[口にして、ライヒアルトの背中をさする。
>>82 気づいてわざわざ教えてくれた女性に会釈を。]
ありがとう、でも、誰が、なんのために。
[唇を噛む。言いにくい事を言ってくれた彼女には、感謝と心苦しい気持ちでいっぱいで。]
[一カ所に集まろうと言う人達。]
あ、リディがいないんだ。あたし達は探してから下へ行くから。
[ライヒアルトは休ませた方がいいなら誰かに任せるけど。]
三階に、いるかな。
[さっきはいなかったけど研究室も探して、ふと、石像がなにかを握っている事に気づいた。]
なに、コレ。
[メモのようだった。何気なく視線を落とす。]
---------------------------------------
最終16体のうち、以下の5種の投与先には、スリープ波形に変化あり。
red:ピューリトゥーイ ×3
green:フォーリキュー ×1
blue:シャーマティート ×1
yellow:クレイムパーリィ ×1
orange:ガードシーカー ×1
続けて経過観察中。
とくにピューリトゥーイに関しては、成果が期待できるが、副作用として、情緒に変化、衝動的に攻撃性が高まる危険在り。
----------------------------------------
どういう意味だろう。
[首を傾げ、同行しているならライヒアルトにメモを見せて意見を乞う。]
あ、リディ探してたんだった。
[ポケットにメモを入れて研究室を出て、未踏の部分に足を進め。]
―― 階段 ――
[少しだけでも元気にきちんと見せようと、水を飲み、顔を洗い、身支度を整える]
[ふと階段を見上げると、座り込んでいる2つの影。
近寄って、1つはもう真っ白く、動かないのを知る]
し、ぐな、す さん?
[名前を呼んで、まだ色のある彼女の無事をたしかめようと。
そうしてから、石になった少女に十字を切り、黙祷した。顔は分からない。けれど、背格好と服装から、まだ名を知らぬあの少女だろうと。ほとんど言葉は交わしたことがなくても、やはり先刻まで動いていた人の死に、胸がふさがる]
………だ だいじょ ぶで すか?
[ゲルダの方にそっと手を伸ばし、その肩に触れる。
先ほど固まっていたらしき手をとって、そっと撫でた]
しぐ、な さん。
わた、私、あたまだい、大分、良くな りまし、た。
やす でて、下さい。みなさ、に、しらせ て、きます。
[彼女が何を思っているのか分からないけど、
座り込んでいることは、少なくとも疲れてるだろうと]
[そうして、ゆっくり2Fを、3Fに向けて進んでいった**]
[運良く、蛇もなにも出ず。研究室のドアを出てまっすぐ行った突き当たりで右を見る。奥へ続く道とドアが見えた。]
うーん。一旦下へ戻った方がいいかな。
[そう言って引き返し階下へ。]
─三階・休憩室─
[状況の把握が遅れたのは、視覚による情報認識が遅れたためか。
それでも、響いた音に]
……音楽……仮説、合っていた。
あいつは、ピアノの旋律を好み、不協和音を嫌う。
だから、演奏で鎮める事はできる!
[とっさに口をついたのは、こんな言葉。
それを受けてブリジットに問うノーラ、動き出すユリアン。
その様子を見つつ、聞こえた「人為的」という言葉に唇を噛む。
疑問、苛立ち──雑多な感情。
それらは、背を摩る感触と響く音色に鎮められ]
……バンドが、裂かれて。
そう、か……。
[ブリジットの説明は、比較的冷静に聞けた。
何故、なんのために。
そんな疑問は、強く感じたけれど。
その内、ナターリエがリディの事を皆に告げ]
……最初に騒ぎになる前には、研究室にいたんだが、さっき戻ったらいなかったんだ。
[だから、探してくる、と告げる。
単独行動をさせる気は元よりなく、共に研究室へと行き]
……メモ?
[石像の持っていたメモ。
見せられたそれに連ねられている言葉に、天鵞絨を瞬く]
……どうやら、ここの研究関係……というか。
あの、ゼルギウスとやらが言ってたクスリと関わりがありそう……だな。
[記された単語の一つ。
『ピューリトゥーイ』には、微かに覚えがある。
あの時、聞こえた声がそう言っていたはず。
ともあれ、今はリディを、と思い歩みを進めるものの、姿は見つからず。
ひとまず、皆が集まる*場所へと*]
―三階廊下―
[ハインリヒ、ヘルムート、エーリッヒ、それぞれが神妙な顔そしている。
―――…どう、考える?
……どう考えればいい。
そんなハインリヒの問いに、返るのはしばしの沈黙だったろう。
それから、>>87ヘルムートの言葉に眉を寄せ、不注意はない、には頷いた…。]
>>89
そうだな、まずは全員の安否を確認したほうがいい。それと、怪我をしてるものもいるかもしれない。
[>>96 まずは集まろうの言葉に同意し、二階へ移動する。]
[周りから情報を集めた上で>>86に対して]
他者の存在はどうでしょうです、薄いですか??
僕は逆だと思いましたです。
武器は手入れされていました、パソコンも使える状態です。
放送も流れたんです、よねー?
だれかが僕らを監視、していても、不思議じゃないです、よね?
[自分なりの考えを語る]
[そして、自分で言った怪我…の言葉から気がついたように、ヘルムートを見る。
彼は>>92自身の胴を抱くように……。]
議員……顔色がよくありません。
………痛みますか?
[視線をその胴に移し……首を傾ける。
そして、改めて……。]
今、この事態、統率する能力のあるものはそのように動く、べきでしょう。
[そして、ハインリヒにも視線を走らせ……。]
僕が見立てるに、それができるのは、貴方か彼かと……。
さすれば、そのような行動と視点を持つべきです。
違いますか?
[言葉はそう告げるが、表情はやや心配気に映っただろう。]
直ったと断言は出来ませんです、ただ僕は首輪外れてもいきてるです。
僕にもなぜかは不明でございます、ごめんなさいで、す。
[>>98ベアトリーチェに現状を話す]
ツヴァイの言う通りです、僕は運がよかったです。
でも、なんだかそれすらも誰かの陰謀に思えるです。
石化病が直ってるから、首輪もわざと壊れやすくしておいて何らかの拍子にそれが分かるようになりますです。
それで周りに直るんだと希望を持たせるです。
けど、今度は逆に誰か首輪を引き裂き、絶望を与えるです。
そうやっ、て楽しんでる人が、いるんじゃないで、す?
[最後の方はイレーネを思い出して拳を強く握り締めていた]
>>115
[ピアノからもうユリアンは離れていた。
そして、語る彼の見解に、眉を顰めた。]
……陰謀。
……楽しむ者
[そして、顔を伏せる。]
[そこまで話すとヘルムートに近づく]
頼みたいことってな、んです、か?
[>>2:821を聞き、飾りピンを受け取る]
ちょっと、待ってくださいです。
これなら開けれるです。
はい、どうぞです。
[一定の手順を繰り返すと飾りピンは簡単に開いた。
中身を見ることはせずそのままヘルムートへと返した]
―少し前・休憩室―
[アーベルはまだ休憩室にいたのなら、ピアノの音を背に彼の傍へ歩み、正確には彼の首を見て思わず息を呑んだ。LV4、と言葉にしそうになるのを飲み込んで、鈍い足に力を込めて]
…肩を貸すわ。
[ライヒアルトの言葉通り音色で鎮まる獣。その後、皆が部屋から出て行く中、エーリッヒがまだ残っていれば彼に、いなければユリアンに手助けを願っただろう。]
―→廊下―
[アーベルを廊下まで運べば、彼を茨のない壁の部分に背を委ねるようにして休むように伝える。
バンドの話は静かに聞いていた。
ヘルムートの殺人、の言葉には眉を寄せただろう。]
―― ロッカールーム ――
[膝を抱え蹲る姿は隅の方]
[半眼の虚ろな蒼は二つ地をなぞる]
…
[ぱく、と唇が動いた]
[音にはならない]
[何か音だけが聞こえてくる]
[とても懐かしくて優しい音]
[なつかしくてやさしい?]
[今は何時なんだろう]
[何年何月何日何曜日?]
…
[解るはずも無い]
[解らない事ばかりが膨らんでいく]
[怖い]
[何が、怖かった、んだっ、け]
[それから集められる中、いや、集まってくる中、ナターリエの発見したメモの内容が伝えられる。]
>>119
ピューリトゥーイとは、クスリの名前?
[そして、ノーラから爺さんがそれを自分たちのことと、と言ったこと聞いた。]
つまり、我々の中に、3体、その「副作用として、情緒に変化、衝動的に攻撃性が高まる危険」を持ったものがいると?
[闇と光が行き来する]
[代わる代わる家の中に入って来ては]
[身体をすきなようにして去っていく]
[せんせい]
[せん、せい]
[ぱぁぱ] [ ? ]
なるほど……
[そして、ナタリエにメモを見せてくれるよう頼む。]
他にも投与されている例があるね。
green:フォーリキュー ×1
blue:シャーマティート ×1
yellow:クレイムパーリィ ×1
orange:ガードシーカー ×1
これらはなんともない治療薬っていうところなのかな?
[大事なものがあった筈]
[手に触れてくれた、人]
[髪を撫ぜてくれた、人]
[綺麗だと謂ってくれた、人]
[病状を心配してくれた、人]
[解らない事を教えてくれた、人]
[優しい嘘をついてくれた、人]
[名を呼んでくれた、人]
[ベアトリーチェに薄い?と問い返され>>98]
……可能性が低い ということですわ。
[握り返される手をそっと包む。
バンドが壊れて“治った”というユリアン。
彼はもう感染・発症することはないのか。
原因は分からないだけに不安はある。
答えるユリアンに視線を呉れて>>113]
――私が謂っているのは
そうではなくてよ、ユリアン。
監視しているものは居るでしょう。
そう、例えば“ゼルギウス”。
でも、……“直接手を下した” とは思えなかったのですわ。
[わざわざ影に居て、引きちぎって、去っていく愉快犯のような行動をするものが居ると想像するのは、ぞっとしないことだったが。]
[かた、ん]
[鉄製のロッカーに背を預けながら
ゆっくりと立ち上がる身体。
俯き暗い表情を髪が覆い隠す。]
かっ、
き、 ひひ
ひひひひひひひ
[哂い声]
[がらがらで潰れてしまった其れは
酷く汚く、そして、醜い。]
[手に残る感触が、在る。
右手と左手が其れを思い出すように]
[ぐ]
[ぱ]
[ぐ]
[ぱ]
[幾度かの運動を繰り返した。
なんだっ、け。何だったっ、け。
暖かくて、優しくて、嬉しくて、
でも、
眩暈がするほど、 しいモノ。]
パソコン?
[3Fの休憩室にしかまだ足を踏み入れていなかったので、存在を知らず…。]
でも、パスか……。
……だが、パソコンとは、情報の宝庫だな。
[でも、そんな重要なものをなぜおいてる?と思いながら。]
[そこで、ふと。夢見るような、様子のおかしかったゲルダを思い出した。考え込むような様子になる。]
…まさか。
[知識の足りないものの妄想か、
と否定する。が、しきれない]
ハインリヒ… エーリッヒ、
貴方がた、なにか知らなくて?
[医学の知識のあるものに、そう訊ねる。]
…………。
[そもそも、ゼルギウスはユリアンの言うとおり、
ここを監視している可能性がある。
まるで楽しんでいるかのようにな。
パソコンがあるというのは、まさに、それを開けということじゃないか?]
あとで、僕も見てこよう。
[ふらふらと進み始める、足。
真っ直ぐにロッカールームから出ようとして、
左肩が思い切りロッカーにぶつかった。]
ぎっ、
[潰された蛙ならばそんな鳴き声を出すだろうか。
そう思えるほど、妙な音を喉の奥から吐き出して、
半回転しながら、右肩を強く打ち付ける形で、
思い切り倒れこんだ。]
……っ、ひひひ
[それでも、ずるずると。
地を這い、笑いながら、出口へと進む。]
―― ロッカールーム→ ――
[ノーラ、ブリジットに頷いた。]
わかった6の部屋を集合場所にしよう。
そして、3Fに行くには、チームを組むことを提案するよ。
[そして、カルメンの話題が出ると…………]
僕も、探している。
……
[そう呟いて……一階へと足を向ける。]
うん、センセ。
足元…気をつけて。
[知らせてくると言うオトフリートに頷き、白く冷たくなった亡骸を撫ぜて。
冷えた石の肌は、自分の体温まで吸ってしまいそうな気がした。
…ぬくもりを分け与えても、もうこの肌がやわらかくみずみずしくなる事などないのに。]
イレーネちゃんは、誰かが…。
[上の階を見上げ、無理やり摘み取られた命を思う。]
>>139
[ノーラの助言に振り向く。
その顔が、なぜか、以前より柔和に見えた。]
良い星か……。ならいいが……。
そういえば、ノーラ、何か変わった?
[それは少し、揶揄るように……。
そして、どんな反応を返されようと、微笑みながら、階下へ。]
ごめんね、ちょっと行ってくる。
[ゆっくりと上る階段。
前よりも少し、長く感じた。]
…ノーラ、さん。
[少しやつれた姿の人は、辛そうに足を引きずっていて。
自然に眉はハの字になった。]
リディちゃん、亡くなってました。
持病の薬、見つからなかったみたい。
[何か変わったかと問われれば、内面的な部分の事を尋ねられたと思うわけではなく、首の数値は黒い髪で隠したまま]
…何も。
ないわ、…
[視界に1人だけ入れないようにしていたとは気付かないまま、重い足の自分は部屋6で待機していると*言うだろう。*]
―― →大広間 ――
ひゅ、
[呼吸に少し妙な音が絡んだ。
されど気にする素振りは無い。
気色悪い笑みを浮かべ、匍匐前進。
腕と、足に力をこめて、ゆっくり立ち上がる]
…ぃ
[ふら、と身体が若干仰け反った。
髪は乱れ、蒼を隠し、唇を撫ぜた。]
―階下へ―
[階段を下りながら、周りに誰もいないことを確認すると、
ちょうど降りたところで、胸を押えて蹲った。
少しだけ、荒い息が響いたかもしれない。
しばらく目を閉じてから、小さな発作を逃す。落ち着けば、顔をあげる。]
………
[一人、そこに女。]
カルメン?
[大広間に立つ女性に近寄る。
彼女は何だかなにも見えてないようにも見えた。
が、>>146 ふっとその身体を揺らぎ、倒れかければ、
また抱きとめる。]
―― 大広間 ――
[副作用として。
情緒に変化、
衝動的に攻撃性が高まる危険――。
残された欠片を知らぬ女は衝動に突き動かされて居た。
記憶の混濁、不安定な情緒、そして、抗えぬ衝動。]
ひ、ひひひひ…
[低く、狂った笑いは
やがて降りてきた男と対峙する。]
[強張る身体
蒼に混じる、色は嫌悪
相手を拒否するように、身を捩り
温もりを、優しさを、壊そうと抵抗する]
!!!
……ッ!!
[漏れる音は、濁音交じりの言葉とは思えない音。]
―― 回想 階段 ――
……は はい
[ゲルダに頷いて、確かに足元を慎重に見ながら上がる。
ふと、背後から聞こえた台詞に首をかしげた]
いれぇ ね?
[覚えのない名前。
そして、その後に続く、状況にそぐわないような不穏なせりふ]
―― 2階廊下 ⇒ 2階6の部屋 ――
[廊下を、進む。
途中、すれ違う人には会釈の後、リディの事を伝えようとして。
なんと説明すればいいのか、言葉に詰まる。
もしかしたら何人かは会釈だけで通り過ぎたかもしれないし、後からゲルダが追いついてくれば、説明を任せてしまった。自分より、よほど伝わるだろうから]
[まだ体は動くのに、喉の痛む彼女に押し付ける自分に小さく舌打ち]
[そうして、6の部屋に集まることになったと聞けば、頷いてそちらに向かう。部屋の中では、片隅にぼんやり立って、皆の話を聞く姿勢**]
[抵抗に、身体がふらと離された。
勢いでたたらを踏み、内股で立つ。]
……
[黙り込み、手を握ったり開いたり。
感覚を、反芻するように。]
[身を離すと、カルメンはそこに立ち尽くした。
その姿……とても苦しそうなことだけは、よくわかる。
さっきのクスリの話を思い出す。
情緒に変化……攻撃性……。
それも踏まえて、今は、どんな言葉をかけても、
それがまた、なお、彼女を苦しめそうな気がして……。
ただ、それを見ている。]
[頬を拭うと、血が出ていた。
たいしたことのない量、だけど、ぴりりと痛む。
そう、痛みとはこのようなもの。]
………声は出さず、
だけど、立ち去ることもしない。
[二人の間を暫しの沈黙が包む。
暴れた女の爪が男の頬を掻き、赤が滲む。
女はそのままの体勢で呼吸だけを繰り返した。
ぎ、ぎ、と奥歯を噛む音を混じらせて。]
……は、
[自身の首へ手を伸ばし、
バンドを掴み。
髪の下、歪む赤い三日月。]
[声がした
けれど今の女にはその意味が
音が、何か、伝わってはいない
そして、引き寄せられ、抱きしめられる身体]
…ッ
[反射、身を捩り、抵抗しようとするも]
?
[半眼だった蒼が、僅かに開く。]
ゥィ、ゥィ……?
[声は矢張り、がらがらとしていて
呼ぶ名も確りとはしていない、けれど。
何事か、と抱かれたまま、蒼を瞬かせ。]
…?
[問われる声に 蒼が瞬く
意味がわからない、という声
周囲を見回して]
っ、
ここ ぁ?
[問う声
何故ここにいるのか、思い出せない]
[眸に正気の色が戻ってくる。
その華奢な身体からもこわばりは消えて……。]
ここは、僕の前だ。
[抱きしめる理由がなくなっても、
手は離さず……。]
それ以外は考えなくていい。
[おそらくはクスリの仕業で現れる狂気を、
思い出させる必要があるだろうか?]
[見回せば見回すほど、未知が絡みつく。
恐怖――。
女はせんせいに、ごめんなさい、と残し
その後から今までの記憶が、一切無い。
だから笑んでは居ても内心は酷く、乱れていた。
しかし、]
……
[ヴィヴィの抱擁と、声。
ゆっくり頷いて、 ありがとう と。
小さくがらがらのたどたどしい声が、
彼の胸元で零れた。]
カルメン……君は何も悪くない。
[ありがとう、という掠れた声。
それを撫でて、唇を寄せる。]
……休むといい。おいで。
[そして、その身体を支えながら、医務室のほうへ。]
[支えられる身体
彼を見上げ、息を、飲んだ
数値を見て、泣きそうになるのを堪えたから
だから、笑んで、ゆっくり頷いた]
……
[数値を心配、すればいいのだろうか。
私なんかに気を遣ってるからだじゃないと
怒ればいいのだろう、か。
わたしより、あなたが心配だから
おねがいだから、休んで欲しいと泣けばいいだろうか。
こうなっても、正しい事が、解らない。]
[頷きと、声。
同じ様に、頷きを返す。
医務室に入れば未だ残る、『残骸』。
夢は未だ夢のままなのだ、と厭でも知る。
暫し、ヴィヴィに沿って貰い休んだのなら。
やがて集合場所へと共に向かうだろうか。
向かったのなら、女は喉の調子から口を開きはしない。
黙して、常通りの振る舞いで、
みんなの話に耳を*傾けるだろう*]
[水を大きめのポットに入れる途中、
包帯に包まれた手を見下ろした。
傷がいつの間にか増えていた。怪訝そうに眉を寄せる。]
[見下ろす水面。映り歪み揺れる頸元――数値は20。]
ッ…――
[数値を隠すように押さえると、ポットを抱え足早に*集合場所へと向かった*]
─ 三階廊下 ─
[ダーヴィッドに問われ>>114、ゆっくりと瞬きをした。
縫合した場所に触れていた爪をおろし、]
痛む、方が健常に近いのだろう。
──痛みが減った。
私は比較的進行が遅い方だと思っていたが、
進行速度は一定では無いのだろうな。
今此処にいる者達が。
統率すべき、されるべき集団かは、疑問だが、
パニックや自滅は避けなければ。
[立場は、そう……誰かが口にした言葉。実験体のモルモットのような──監視され、選択肢を狭められた立場は同じ。頷いて、傷口にはもう触れないと、首を横に振り、心配顔のダーヴィッドに、]
そんな顔ばかりしてると、禿げるぞ。
[真顔で冗談のような言葉を言ってから視線をそらし、バンドの数値をエーリッヒに見せた。]
エーリッヒ。
このLV,パーセンテージなら、
まだ石化病用で無い薬物でも有効と判断しても?
[医師の卵であるエーリッヒの許可が出れば、薬品庫から取って来た普通の薬物を摂取するつもりで、尋ねる。身体を動かす事は避けようが無いが、貴重な石化病用の鎮静剤を使う事も避けたい。
気が付くと、ユリアンが部屋から廊下に来ていた。]
ユリアン。
私の頼みは、>>2:821
[>>117蓋が開かないように、わざと可動部分の一部を壊してあったタイピンの中身。それは中世の貴族が使用したポイズンリングのように、宝石の下に小さなボックスが有るもの。壊れたものを開けられるユリアンに、感嘆の声を上げる。]
有り難う、流石、だな。
ボックスの中身は、
[「見てくれて構わない」と言いかけ、今、見せる事でユリアンを巻き込むかもしれないと躊躇し止めた。また、秘密の 共有者 にユリアンを巻き込むのは──と。
そのまま手元で中身を確認する。おそらく、精製途中の薬物。]
これが、私の持ち込んだ荷物の唯一の残りになる。
ユリアンのあの箱は、ロッカーの中で何故か金属が熔解していてね。
放送、扉を封印した茨や。
ご丁寧に、屋上のヘリポートにヘリが用意されていた事。
人為的な気配のする──だが、惜しい喪失だ。
生きて一緒に出られたら、また注文したい。
[と、生真面目な顔で。]
― 回想 ―
[ブリジットとノーラがナイフを受け取るのを見ながら、
皆の先頭に立とうと、足を進める。]
ちょ。ひどいなぁ……。
僕も医師免許があるわけじゃ、ないんですけどね。
[責任を押し付けるようなハインリヒの言葉に(>>852)、
少し眉を八の字にするのは――少しだけの甘え。
それが、何かあれば話ますとの意思表示でもある。]
あはは。まるでベアトリーチェさんが、
ツヴァイさんの騎士みたいだね。
[盲目の少女が、研究員の人の手を引くのを見て、
少しだけハインリヒを揶揄う言葉を向けてから、3階へと向かう。
3階へ向かう際には、ぴんと意識を張り詰めて。]
……ピアノの音色?
[蛇と対峙することなく辿り着けたことと、
優しい音色に、少し詰めていた息を吐き出した。
ピキリ――その瞬間鳴ったのは、裡。]
ああ、イレーネさんが……。
[痛みを表情に出さぬまま、
瑠璃の眸が印象的な女性を思い出す。
どこか、記憶の端に引っ掛かる色――あれは誰だったか。
思い出せないまま休憩室へ向かうと、
果たしてイレーネの姿がそこにあった。]
――…。
[そして、ノーラによって示されたのは蛇。
自分が動くより早く、ユリアンとダーヴィッドが動く。
自分は動かなかった、否、動けなかった。]
はっ……。
[短い息を吐いて、レイピアの柄を握り直した。
視界の端で、ダーヴィッドがノーラを外へと運んでくれるのが見える。
少し安堵して、ファンシングの構えをとる。
構えた刹那――]
――…!?
[羽音が聞こえた。
その後繰り広げられる光景に、この時ばかりは弓があればと思った。
――この背の状況で引けるかどうかは怪しかったが。]
ユリアンさん、良かった。
[しかしながら、事態は好転し、一先ずの安堵の吐息を吐く。
再度痛む肺――深く息をするのが苦しいのだと気がつく。
けれど、その痛みなど、死の痛みと比べれば、どれ程のものか。]
イレーネさん?
[皆と同じよう彼女の名を口にしながら、傍へと。
自分より早く其方に人が集まるなら、叫び声をあげたノーラに、
その傍にいるベアトリーチェに寄り添う。]
くそっ…――。
[そして聞こえてきたイレーネの容体を告げる言葉に、
口汚い言の葉が一つ漏れた。
巡る思考は、切なくも聞こえるユリアンのピアノの旋律に乗って。
感じた違和感、医者としては何も役に立てない今、
そして――進行の早い自分の身体。
感じていた。また、酷く進行が進んだと。]
……あまり、良い結論には向かいません。
[やがてハインリヒに促される形で廊下に出ると、
彼の問いに、険しい顔で首を振った。
咳の止まらぬ様子に心配そうに相手を見る。
つられるように空咳が一つ唇から零れる。
ノーラが助けを求める声を上げるなら(>>118)、
手助けに向かい――アーベルの容態を知り、唇を噛む。
結論が一度皆が集まった方が良いとなるのに、
それに肯定しようとしながら、一度皆に背を向けた。]
……かはっ。
[隠れて、かみ殺すように咳を吐く。
手に零れるのは、紅混じりの砂。前より量が増えている。
もう片方の手で、首にあるバンドに触れた
――見ずとも数値が増えただろうことを悟る。]
副作用……なくは、ないかな。
[手に落ちた砂を握り潰して、下に落としながら、
振りかえりブリジットの問い(>>135)に、短く答える。]
おそらく、通常通りとはいきませんが、ある程度は有効かと。
ただ、薬の使用期限が切れてると思いますので、保障できません。
アルコールなどは大丈夫だと思うのですけど。
――使うのは、自己判断になります。
[続いて、ヘルムートの問いかけ(>>175)には、
まるで最後オペを承諾するか否かの判断を本人に促すような応えを返した。
後に聞かれる成分分析に関しては、「分からない」と答えるか。
研究室を直に見ていない為なので、後で見に行く気ではあった。
そして、皆の歩みに合わすよう、共に階下に降りると、
そこでリディの死を知ることになるか。]
リディ、さん……。
[ダンッ――と傍の壁を殴った。茨が手に傷をつける。
彼女の膵臓が悪いのは自分が一番良く知っていたのに。
例え石化病の数値が低くても、それによってなにかあるかも知れないとも。
もっと気にかけていれば……。
でも、気にかけていて自分に何ができただろう。
後悔と、自分の力のなさに歯噛みする。
自分より数値が高い人もいる、亡くなった人もいる……。
ここで自分が諦めてはいけない。
そう思いながらも、暫くは6の部屋から動けずにいた。]
―回想/了―
[階段を下り、2階までくると、リディのことを知る。ギュンターに向かっていったのを思い出して止まっていた涙が又滲んだ]
リディさん、具合悪かったんだ。
あんまり話したこともなかったの。
[悲しい、と言う気持ちと、皆がそうなるのでは、と言う思いがより増してくる。
アーベルの具合が悪そうだと聞くと、眉を寄せる]
アーベルさん、大丈夫、かな。
[2階6の部屋で邪魔にならないよう、壁に沿って立つ]
[ナターリエが見つけてきたというメモの話も、聞いてもよくわからずに、ただそこで音を聞いていた]
神様は、意地悪だわ。
[音や声でわかる。悪くなって行ってるのが。だから余計に、自分は音を立てないように、努めて、ぽつりと零す。
壁についた手に、茨の棘が刺さる。
痛いと思って触ると、滲んだ血はすぐに粉へと*変わった*]
―― 回想 2F部屋6で ――
[廊下で出会った人と。続々と部屋に集まってくる人と。
ぺこり、ぺこりと会釈して。
そうして体格や服装に視線を走らせる]
[皆、動きが引き連れていたり、庇っていたり、体の一部が変色していたり。ベアトリーチェの姿が見えると、その動きに特に違和感がないのだけを見て取って、彼女の隣へとそっと移動した]
べ ベア トリィーチェ。おとふり と、です。
だいじょ ぶで した、か?
さん階は。へにゃ、どーぶつ、います。
あぶ あぶな です。気を、つけてくださーね。
[話の合間を見つけ、膝をついてそう話しかけた。
エーリッヒが、リディの訃報に拳を打ち付けているのが見えた。小さな、守りたい少女。昨日感じた、ささやかな希望は、相次ぐ死の報告に掠れて見えない]
[せめて、彼女だけはなんとか、と。祈る。
くるりと視線をめぐらし、ノーラの姿を探した。
足を庇う様子に、痛ましそうに首を左右に振る]
…………か
[やがてカルメンと思しき女性が、男性と一緒に入ってきた。
顔を上げる。呼びかけようと、謝ろうとして、動きを止めた]
[彼女は今、どんな表情をしてるのだろう。
声をかけていいのか、迷う]
[そうしているうちに、誰かが話を始めて。
イレーネという女性の死や、その不審な点。
残されたパソコンやメモについての情報交換が始まる]
………ぴゅいとぅ……り
[その単語だけ繰り返して、ただ黙って聞いていた。
全ての話が終わるまで、少しぼうっとしたような目でたたずんでいる]
[なんでだろう。第一ボタンを早くしめなくてはいけない。
そんな気がする。指が動いても、なかなかそれはとまらない**]
[二人が亡くなり、生きているものたちも次第に蝕まれていく。
掌を見つめた。曲がったままの小指をそっとさすってぬくもりを灯す。
個人差はあるのだろうけれど、自分の進行は驚くほど緩慢。
それでも少しづつ増す負荷はわかるから、治っていっているわけではないのだろうけれど。]
[無言で見つめる。
ピアノの前で鍵盤に指を置いたまま、白い彫像と化した姿。
うっすらと浮かべた微笑は、綺麗だとすら思えた。
千切れた首輪は、いつか見た悲しい争いの痕跡に似ていて。]
…時間、ないものね。
無理も出来ないけど、留まっていても…
[その先の言葉は、口に出来なかった。]
[誰かが側に寄ってくる気配がした。同じ高さで聞こえてくる声は、オトフリートのもの。その言葉遣いに首を傾げ]
先生?
うまく喋れてないのは、病気のせい?
……私は大丈夫。先生は、大丈夫なの?
だってわかるもの。先生が苦しそうなの。
[手を伸ばす。オトフリートの腕にたどり着くと、さするように手に取る]
3階は危なかったけど、みんなが守ってくれたから大丈夫だったの。
見えないのって、不便ね。お手伝いも出来ないんだもの。
[気を紛らわせようと、わざと冗談めかして*口にした*]
屋上のヘリ…
[ぼんやりと天井を眺めて。
焦点を結ばぬ瞳。唇は意志とかけ離れた言葉を紡ぐ。]
全員が縋っては、翼は飛び立てない。
選択は賢明にして、非情。
[血の気が引く音が聞こえた。全身の震えが止まらない。
口元を覆おうと上げた手が冷たい。]
誰かを見殺し、に……
[糸の切れた操り人形のように、ふにゃりと崩れ落ちる。]
―2F 部屋6―
[>>183 壁を叩く音に驚き新緑を向ければ
エーリッヒの手に赤が滲むのが見えるだろう。]
…
[嘘が下手で感情を表に現せる彼を羨ましいと
不謹慎にも思ってしまう自分が嫌で
落ちてくる黒髪をそっと指先で耳にかけた。
足は糸を手繰り寄せるようにベアトリーチェの傍らへ。
オトフリートが少女に話しかけていて>>187
覚束ない足取りの自分を見ているとも気づけた。]
オトフリート…あなた――
[彼の呂律の回らなさに瞳を僅かに開いて彼を見た。
カルメンがダーヴィッドと戻って来た様子を気にするのなら
それ以上は言わず、暫くその場で休もうとするだろう。]
[僅かな休息。空には星が瞬いているだろう。
あの不思議な感覚が強く、強く、なっていく。
星詠みとしてではなく何か違うものが対内で蠢いているようだった。
手を胸元に添えておそらくこの部屋にいるだろう
1人の男性を―――深く、「視た」。
探すためではなくて、彼を信じるために、視る。]
……ぁ、…
[秋の夜空に輝くフォーマルハウトのような白い星のような光が一瞬ちかりと見えた気がした。]
(…良かった。)
[安堵の心と同時に、全身を襲う倦怠感。
いけないと思い、壁に手を付けたがそこは茨の壁。]
っ…!
全く…
[壁から手を離し、血が滲めば衣服で拭いそれを隠そうとした。
僅かだが疑ってはいたが、その理由はほんの些細な事。]
鏡が嫌いだなんて…言うから。
[は、と息を吐いたがぴりりと痛む左手に顔を歪めた。]
― 6の部屋 ―
[ふっと視線を感じた。振り返るとヘルムートの姿がある。
見守るようなその視線に、感情を露わにしてしまったことを恥じる。
――けれど、気にかけてもらえているというその事実に、
ほんの微か、胸の重みが去ったことは否めない。]
(治すことはできずとも、出来ることはあるだろう。
しっかりしろ……。)
[医者が自分で手に傷をつけてどうする。
自分を叱咤するように、軽く頬を叩いた。
背後で、オトフリートの声が聞こえている。
その呂律の回らなさが進んでいるようで、
少しだけ眉間に皺を寄せる。
大丈夫――微笑を作る。]
……ノーラさん。
[けれど、その笑みは視界に入った女性の様に、微かに陰った。]
[名を呼ばれて、ぎくりとしたように声の主の顔を探す。
見つけたのは微笑む顔。それを見返す顔に笑みはなく]
…平気よ。
[左手を庇うようにしながら言う。]
……平気じゃ、ないでしょう。
[困った人だな、と苦笑を浮かべる。
近づいて見たのは、彼女の首元のバンドの数値。
レベルが上がってしまっている。
今のところ最後に確認した、自分の数値よりも高い数字。]
僕は、剣もだけど、救急箱を常備しておくべきかな。
[庇われる左手。緑を向けて、伏せる。
自分も手に怪我をしたから――消毒液を自分で試してみようと。]
貴女も、甘えたいときは、甘えていいんですよ。
[怪我をしてない左手が、彼女の頭に伸びる。
その指先は、黒髪に触れたか否や。]
下に、救急箱取りに行ってきますね。
また、3階に向かうなら入用でしょうし。
[どちらにしても、何か誤魔化すように微笑んだ。]
[右足の色は見れば誰でも解る程の変色。足先の感覚は鈍いもの。
上がってしまったものは仕方ない。そう自分に言い聞かせて
伏せられた緑、頭に伸びる手は長い黒髪へと届く。]
…上手く…解らないから。
[甘え方とか、そういうものが、よく解らない。
戸惑うような顔で彼の笑みを見上げて]
待って。
[咄嗟に出た言葉と、彼の服の袖を掴もうと飛ばす手。]
連れて…行って。
[指先に残る髪の感覚。
それも病が進行すれば分からなくなるのだろう。
ふっと、そんなことを思ったから、誤魔化すような笑みが零れた。]
……多分、自分が我儘かもと思うことが、
甘えるってことかもしれませんね。
[分からないといった彼女に、そんな言葉を向ける。
下に向かおうと、踵を返した瞬間。
服の裾に感じる引っ張られるような感覚。]
おや。でも、足大丈夫ですか?
僕も、支えることはできても、抱えることはできないから。
[願い事が耳に届くと、
変色してしまった星詠の人の右足を刹那見る。
でも、それ以上『否』と言わないのは、
その願いが彼女の『甘え』の形なら、叶えようと思ったからか。]
―2F 6の部屋/少し前―
[水差しを持って戻る。紙コップで、水を配る]
水、遅くなったけれど。飲みなさい。
[ノーラに差し出すときはそんな事を謂った。
衣裳部屋での件を思い出したのだろう。
ハインリヒの咳はどうだったか。じ、っと見て]
酷くなってるじゃないの。
……嗽なり、潤すなりしなさいな。
[何故だか辛そうな顔をしてコップを渡す。
声のかれたようだったゲルダを探す。
見回して、誰かに行き先を聞けば3階へ向かって]
[我慢が――甘え。まだピンとこないといった顔をするけど
伸ばした手が、そうなのかもしれないと気付くのはまだ先。]
歩けないわけではないわ。
…抱える?
見てたのね。
[僅かに眉を下げてから、ぱ、と右手を離して重い足取りだけれど医務室に行くのなら彼の後を追うように赤を揺らしながらついていくだろう。]
無理だと思ったら、我慢せずに僕につかまってくださいね。
[見ていたの問いには、曖昧に誤魔化すように微笑む。
彼女に負担にならないよう、ゆっくりとした足取りで歩み出す。
6の部屋を出る際、ダーヴィッドに視線を向けた。
その頬に傷跡があるなら、その理由を彼が此処に来た時のことを思い出し悟るだろう。]
色男、ですか?……冗談です。
消毒使えるようなら、後で治療させてください。
……カルメンさんは、もしかしたら
[彼と交差するとき、そんな言葉をかけ、言葉途中に頭を振った。
――ピューリトゥーイを投下された1人では?とは、言えずに。
それでも、意味合いは通じてしまうかもしれない。]
医務室に、松葉杖があったかもしれません。
あれば、使えば多少は歩くの楽になるかもしれませんね。
[それ以上はダーヴィッドには何も言わず。
そんな言葉をノーラにかけながら、医務室へと向かった。]
―二階・6の部屋―
>>204
[カルメンと二階に上り、そして、話を聴いている。意見も言っただろう。]
とにかく、三階に行く場合は、気をつけよう。
ところで、パソコン……気になるんで行ってみようと思うんだが…。
[もし、一緒に行くというものがあれば同行を頼むだろう。
そして、出る間際、エーリッヒに頬を傷を指摘される。]
……色男……君は言い方が古風だな……。
まぁ、確かに、茨に引っかかれたわけじゃないさ。
[と、傷に対しては軽く返すだろうが…。
カルメンのことを切りだされると、視線を逸らした。]
その話はあとでしよう。
[そして、三階へ。]
―2F廊下→医務室―
…視たのはハインリヒ。
[ちかりと輝く白い星を思い出して、その瞬きが彼をピューリトゥーイではないと教えてくれているようだった。]
見た目より高く見える年齢を気にしているけど
彼は――信頼に足る人物よ…。
― 医務室 ―
[ノーラの言葉に、また曖昧な微笑。
傍で支えられない時に、自分に何かあった時に、
松葉杖があれば……と思ったと云えば、
たぶん怒るんだろうな、と思ったからで。]
……え?誰を?
[しかし、跳ねるように近づいた相手の言葉に、
すっと表情を真面目なものに変える。
――それは、ピューリトゥーイ、その薬の存在に、
引っかかっていればこそ。]
ふっ――あの人は気にしすぎですよね。
嗚呼、でも、ちょっと安心したかな。
[彼女の言い分に、思わず少し吐息が漏れて。
そして、彼女の言葉をそのまま信頼する態を示した。
キィ――と音を立てて、医務室の扉を開く。]
―三階・研究室―
[ライヒアルトとナターリエに教えてもらった場所に研究室はあった。
パソコンの電源をいれるとすぐにパスワードを訊ねてくる。
瞬時何も思いつかなかったので、ものすごく単純に……]
【Perseus】
[そう叩きこんでエンターキーを押す。
すると、するすると先に進み始めた。]
ん?
[なんだか単純すぎて、というかそれで解けたと思っておらず、しばらくはいつエラー音が鳴るだろうと思ってたほどだった。]
解けたらしい。
[同行している人物がいれば、顔を見合わせるだろう。
そして、端末の扱いがその人物が得意なら、そちらに、そうでないなら自分が操作をはじめる。*]
―→医務室―
[ハインリヒの事を伝えれば、吐息が漏れるのが聞こえる。
誰を視るかは自分次第。僅かな疑いよりも信頼を選ぶ。]
疑わず…確実な仲間を探せれば
それがいいんじゃないかって…
それに…
[深く視すぎた者には――代償が伴う気がしていた。
それはきっと見つけてしまった時解るのだろうけれど]
…いえ、何でもないわ。
[不安を募らせないよう首を振って、信頼を示してくれる彼の背を追うように医務室へと入った。]
―― 回想 2F6の部屋 ――
[小さな手のぬくもりが、腕からじんわり染み込んできた(>>190)
その手を、逆側の手でそっと覆い]
し、心配、かけて、ごめ ね。
はい、びょき 舌べろ きまった。
でも でも。ほかは、元気 だい だいじょうぶ。
[明るい、無邪気にも聞こえる口調での言葉。
彼女の頬にそっと手を伸ばした]
だいじょ ぶ ですよ。
いつか。あな あなたにしか、できな、こと、あります。
見ら……見る…見えな、からこそ、できる、こと。
[励ますように、彼女の頬を親指でそっと撫で、立ち上がる。
こちらを気にかける呼びかけを、ノーラから感じて何か言いかけたとき。ダーヴィッドとカルメンが入ってきた]
●業務連絡●
パソコンですが……
1or4 3Fのドアロック操作ができ、屋上に行けるようになる。
2or5 5種の薬に関する詳細情報が閲覧できる。
3or6 ヘリコプターの遠隔操作のプログラムが入っており、そのロックが外れる。
のランダム操作お願いします。
― 医務室 ―
ノーラさんが、したいようにするのが一番だよ。
人を疑うのは――結構辛いから。
あ、あったあった。
[イレーネの傍にカルメンは居なかったけれど。
そんな風に人を疑うのは――辛い。
例えば、もし、星詠の人が、星詠の人が白と示した人が、
――殺されたら、殺されようとしていたなら……。]
ん。ちゃんと使えるみたいですよ。
[もしかすれば、狂気と紙一重の感情が胸の底に芽吹く。
自身は分からないことだけれど、それが視られた代償なら、
でも、きっと、もしその時がきたとしても、
後悔はしても悪いことだとは思わないのだろう。
そんな感情を抱きながら、見つけた松葉杖をノーラに差し出した。]
―三階・研究室―
[そこにあったのは、ナターリエが見つけたというメモにも記載されていた薬情報だった。
実にたくさんの薬名、そして、その可・不可が記されている。
効果ありそうな薬に関してだろう。結局はその5種の薬名の部分のみに詳細な説明がある。
いや、効果は、単なる+の数が羅列してあるだけなのだが……気になるのは副作用の部分だった。]
薬にはそれぞれ、別の効果を現われるようですね。
[それを見ながら呟く。**]
―医務室―
…えぇ。
[静かに言葉を返し薬品の匂いが、石化した老人が残る場所へと入る。近くの棚に持っていたコップを置いて、言われた言葉を心の中で受け止めていれば自然と新緑は更に細くなる。]
…助かるわ。
[松葉杖を渡されれば受取り、高さを調節し脇に挟む。最初は慣れないが、慣れてしまえば歩く事に支障はなくなるだろう。ぐ、と杖を握れば茨で傷を負った手が傷んだ。
受け渡された時、彼の首の数値がまた上がっている事に気付いた。僅かに眉を下げた顔のまま青年に向けるは違う話。]
救急箱…あった?
[ぼうっとしているうちに、話が終わっていた。
ふと気がつくと、部屋からは人が三々五々減っていて。
ダーヴィッドが、パソコンの所に行くと言う]
………あ。い 行く 行きます
[ふっと、手を上げた。
自分に何かが出来るとは思わなかったけど、彼には伝えたいことが、ある。横にいる、カルメンを見た]
か カルメン さん。
っさ きは、すみませ でした。
どうぞ、き 気にしないで、くださ い ね。
[彼女の表情が見えないのは不安で、緑を探しながら、そう声をかけた。彼女が、さっき名前に反応したから。だから、彼女の名前だけは、丁寧に意識を集中させて呼ぶ]
だい だいじょ、ぶ です。
だいじょぶ。治 みな、治り、ます。
だから、怖がらないで。だいじょぶ、ですよ。
[もっと色々伝えたいことがあった気がしたけれど、語彙が出てこない。あきらめて、励ますために彼女の肩に触れようと、そっと手を伸ばした]
[そうして、ダーヴィッドの後に続いてパソコンの部屋へ。
途中、先を行く彼に、出来る限り声を潜めて]
……ふぉす ふぉすたーさん
あと あとで、すこ 少し、おはな し が
[内緒話は、あまり上手くいかなかったかもしれない。
でも、まだ、言葉が話せるうちに。焦りが、声に乗る]
[パソコンのロックが解けると、少し顔を輝かせて。
そうして、ぼんやり意見を求められるまで話を聞いていた]
― 医務室 ―
救急箱もありましたよ。
[それは、戸棚の上の方に。]
幾つかグループ分かれるなら、2、3用意しておいた方がいいのかな。
あ、治療はちょっと待ってくださいね。
消毒使えるか試して、から、で……
[救急箱に手を伸ばしながら、言葉を発すると。
ハラリ――まるで舞う羽のよに、
石の粉がシャツの隙間から落ちる。]
……あ。
[困ったように微笑む。
どうにか落とさずにとれた救急箱を机の上に置いた。
自分は、もうすぐ背から崩れ落ちるのだろう。
――視界の端に老人であった石像が映った。]
― 薬品庫 ―
消毒液取ってきます。
封を開けてないアルコールなら、大丈夫かなとは思うので。
[星詠の人の視線から逃れるように、薬品庫へと。
薬品棚の硝子の反射で、数値を確かめる。
28%……後、3%上がればLv.4へと移行する数値。
そうしたら――]
……感覚も遠く、なったりするのかな。
背だから、腕が動かせなくなる可能性の方が高いか。
[左手を見つめる。
先程触れた、髪の質感を思い出すように……**]
―医務室―
[箱を取り上げる彼を慣れない松葉杖姿で見守る。
――はら、と舞い落ちたのは 灰の砂。]
…
[床に落ちた砂を見て
顔を上げ彼の背を凝視した。]
決して死に急がないで。
そう考えれば考える程、病は進行してしまうわ。
[薬品庫へと向かう彼の背を見送り]
……騎士なら、最後まで……
[その場で項垂れれば]
[ぽたりと、滴が零れ落ちた。]
[ぐいと手で目元を拭えば傷口にぴりと染みた。]
[消毒液を取って彼が戻って来たのなら手の治療を受ける。
彼の手の傷も治療するように言うのは忘れないだろう。]
…ここにいる皆に貴方は
必要とされているわ。
私も…貴方がいなければ
困るわ。
[訥々と治療を受けながらそんな事を言いながら
用が済んだのなら再び2階の部屋へと戻ろうと杖に手を。]
―研究室―
>>217
……とりあえず、薬の情報なので、あとは、エーリッヒかツヴァイに任せたほうがいいかな。
……で、話って何でしょう?
[オトフリートと連れだって研究室に入り、パスワードが解除した。そして、今見れる情報を軽く閲覧したあと、オトフリートに向きなおる。]
[ライヒアルトと二人、探索から戻って、まだ休憩室付近にいた人達にメモを見せ、ベアトリーチェを見て少し考える。子供に告げていい事柄かを。
でも、何も知らずにいるのは心細いだろうし、少女も仲間なのだから、とメモの内容を読んで聞かせた。
>>175ヘルムートと名乗る青年に名前を聞かれて、微苦笑でこちらを見ていたのに気づいていたから、果敢無い笑みを浮かべる。]
テレビでは幾度か拝見しています、エールラー議員。あたしはナターリエ・ルイードです。お見知りおきを。
[優雅に会釈をしようとして、下腹を押さえて顔をしかめ、結局、目礼だけした。]
― 医務室 ―
[アルコールの蓋をあけて、まず自分の右手にかけてみる。
問題はないようだった。
これなら、おそらく大丈夫だろうと、
アルコールの瓶を抱えて医務室へと戻る。]
お待たせしました。
[対面するときには、常の微笑を湛えて。
星詠の人の手を取って治療を。
包帯を巻きながら、彼女の言葉を聞く。
――嗚呼、例え腕が動かなくなったとしても、
まだ頭は働くし、声も発せられるなら、意思も伝えられるじゃないか。
そう思って、そう思うも]
―三階廊下・回想―
痛まないほうが問題なのですね。
[ヘルムートの回答、その皮肉さに声の調子を落とす。]
進行の早い遅いと数値が必ずしも同調しているとは限らないようです。
個人差もあるでしょうし、部位の違いも影響するでしょう。
そう、パニックが何より怖いのは、私が説くまでもなくご存じかと。
[そう真面目に話していたが、
最後の一言には、目をぱちくりとさせて……。]
………。
[なんだか動作が止まった。]
―回想ここまで。
……少し、待って。
[それは衝動。
杖に手を向けた星詠の人の身体を、少しの間抱きしめた。
――自ら動けなくなる前に、触れたいと。
その傷を作って尚、美しい手の甲に、
刹那、騎士が誓いを立てるような接吻けを落とす。]
あ、ごめんな、さい。
[ふっと我に返る。ぎこちない笑みを浮かべた。]
戻りましょうか。
[救急箱をとりあえず2つ、中に包帯や消毒液を入れて抱える。
赤面した表情を隠すように、ノーラに背を向けて歩き出そうと。]
―― 3F 研究所 ――
[パソコンの画面に現れる、文字列。
ダーヴィッドが呼び出したそれを、目を見開いてまじまじと見た。まるで、固まっているみたいに、彼の報告書に関する言及には反応が出来なかった]
え
あ。はい
[呼びかけられて、少し慌てたように背筋を伸ばす。
そこに、誰か他の人は、特にカルメンはいただろうか。
もしいたなら少し困ったように扉を見て、廊下へ出ようと示す]
………かるめ さん、の、ことです。
さ き、か カルメンさん、ちょおし は、どおでした、か。
[どちらにせよ、他の人に聞かれないように声を潜めながら、言った。無意識に、首筋に手がいく]
─三階/回想─
[瞬く様子>>99に気づけば、掠めるのは苦笑。
だが、何かを口にするわけでなく。
「友好的ではない」という言葉に、小さく息を吐くに止めた]
[その後はリディを探して歩き。
そのついでに、奥の間取りを大雑把に頭に叩き込んでおいた]
……成分分析……ですか。
[合流した先で、ヘルムートに向けられた問い>>175。
天鵞絨を伏せ、しばし思案する]
研究室には、それらしい設備は。
ただ……奥の方には、まだ見ていない部屋が。
構成的に、どこかに実験室と……あと、書庫の類はあるはずですから、見ていない部屋に設備がある可能性はあります。
[研究のための設備であるならば、それらはつき物であるのに、階下ではそれらしき部屋は見当たらなかった。
ならば、という推測を口にした]
>>227
[オトフリートと廊下に出る。そんなに知られたくない話なのかと神妙な顔をしたが、
カルメンのことだときくと、納得がいったが……。]
……本人に訊いてみてはどうです?
[なぜ自分に訊くのだろう、という顔を作った。]
─ →二階・(6)の部屋─
[その後は、促されるまま、一度階下へと。
情報の交換と状況の把握──リディの死の報せには、刹那、天鵞絨を伏せて息を吐く]
……ったく。
[苛立ちを含んだ呟きは、何を意味したか。
ともあれ、翳りは刹那で飲み込まれ]
……さて。
まずは、どこから見てくるか。
[三階へ行くもの、一階へ行くもの。
それぞれの動きを見やりつつ、その場でしばしの休息をとりながら小さく呟いた]
[メモに関するみんなの推測を聞きながら、考える事はたくさん。自分の体の事やイレーネの事を考えたり、リディまで石になった事を聞かされれば、つい沈みがちになるけど。
ライヒアルトの視線を感じれば笑った。心配させたくないのと純粋に嬉しいから。]
―医務室―
[薬品庫から瓶を持って出てくる彼の笑みを見上げる。
彼の顔を見る顔は以前よりは感情が籠ったもの。]
…えっ?
[待って、という声。包まれる温もり。
知らない。こんな感覚を――私は知らない。
僅かな瞬間でも、男だと思わせる力を感じて
戸惑いと、驚きと、それからよくわからない感情。]
―――
[掌に落ちる唇に、一瞬 世界が真っ白になった。]
……!
[我に返って視線を向ければぎこちない笑み。]
今、のは
[喉の奥が詰まってうまく言葉が出ない。
くらりと眩暈を覚えたのは、病のせいではなく。]
……っっ
[杖を掴んで、逃げるように医務室から出ようとする。]
……いいや。
俺はそっちの担当じゃないんだ。
[>>135ブリジットには、何度か言った言葉を繰り返す。]
俺は…関連病の方の担当でね。
無関係ではないが基本的にデータは機密事項で処理される。
情報交換くらいはするが…実験段階を超えない試薬の情報は
容易には外へは流れないだろう…から。
ただ、副作用は何かしらあるだろう…
それだけの代償を伴う病気だ。
[最後の見解だけは、>>182エーリッヒと一致するか。
はじめは気がつかなかったが、今は気付き始めている。
―――…咳が、増えた。
自分ではなく、目の前の青年のこと。
首の数値は見えないが、あとで確認する必要があるだろう。
青年に限らず…皆。――救う為に。]
[どこから、とライヒアルトが言った。]
誰も行ってない場所を見に行くのもいいし、ヘリを見に行ってもいいかも。外に出られるみたいだし。いばら以外の植物とか、あるかも。
[ヘリの事は誰かに聞いただろう。遊びに行く子供みたいにはしゃいでみせる。]
…………。
[ダーヴィッドからの突っ込みに、少しうつむいた。
どう言おうか考えて、少し間が空く]
きの き、のう。ない、ふ 騒動のあと。
かる カルメンさ と、話を、しま した
こわ い と。……その、えと。
ひどく、怯えて いまった。
[唇を湿した。
言葉は酷くゆっくりで、焦りを示すように両手が上下にふれる]
じょ、じょーちょ も、変 で。
ぴゅり とい、かも しれま せん。
[とりあえず、質問の答えまでは行き着かなかったけれど。
そこまで何とかつっかえつっかえ、言葉を紡ぐ]
─二階・(6)の部屋─
……あの、な。
[はしゃぐような言葉に、は、と息を吐く。
先にヘルムートに挨拶を返した時の事も含め、引っかかっている部分はあるけれど、今は追及はせず]
いばら以外の植物……ね。
正直、ここまで繁殖力が強いと、他のものは淘汰している、と見るべきだがな。
[ここに来て、いばら以外の植物は見てはいない。
繁茂の程から見ても、その可能性は薄いだろう……と、思ってしまうのは、学者としての性か]
……未踏エリアを見て回る、か。
俺はまだ、動ける方だしな。
[影響は出ているものの、四肢に関してはまだ自由が利くから。
ごく自然に、そう、口にした]
―3F休憩室前廊下―
ぁ、
[手にしていたカップが落ちたのに
暫くは気づけなかった。]
見殺し…
[誰が?――誰を?
――あたまがいたい。ちがう、わたしは]
ゲルダ、いまのは
[なに。
どこか喘ぐような声から色が抜け落ちる。
ダーヴィッドたちが廊下を行きすぎたのは幸いだったろう。
パソコンのことを聞けばあとからいく、と答えた]
…ああ、助か…………
[言い切らぬまま、辛そうな顔を窺うように口を噤む。
この角度からでは首の数値が窺えない。]
…ブリジット。
[名前を呼ぶ。
エーリッヒが書いたカルテには何が書いてあっただろうか。
思い出そうとして、靄がかかったように思い出すのが困難だ。
つい先程見たばかりだから、直ぐに思い出せるはずなのに。
あと…、あと、何かをそういえば訊こうとしていた気がする。
なんだったか…もう、訊いた後だったか…?]
……後でもう一杯、注ぎに来てくれ。
[結局考え纏まらぬまま。
部屋を出ようするブリジットに、そうとだけ告げた。]
[はしゃぐナターリエの姿には何処か和まされて。]
…行ってくるといい。
外の空気を吸ってくるといいさ。
そっちの兄さんには新たな情報を期待したいところだが。
[そう言ってライヒアルトの方を見つめる。
見つめたのは、気に掛かる場所があったからだ。
あれから時間も経っている。
動ける…というのならば、その言葉を信じたいが。]
…無茶はすんなよ。
[再三言った言葉をまた繰り返すのは、
それでもこの言葉が意味を成さないからだ。
アーベルの傍に腰を下ろすと、ナターリエが見つけたメモの
内容を、もう一度反芻するように呟いた。]
>>240
[自分で訊けばいいと言ったあと、彼は黙りこんでしまう。俯いた様子に、何か話そうかと言葉を探した時、たどたどしく彼は返事を紡ぎだす。
カルメンが怖がっていると、怯えていると…
情緒が乱れて、
ピューリトゥーイかもしれないと……。]
………。
[彼の言葉を遮らないように、最後まで聞いてから……。目を逸らして、息をつく。]
………否定はしません。ただ、僕たちはここに来る前の彼女を知っているわけじゃない。元々、情緒が不安定な女性は多いものです。ましてやこの環境だ。
[そうは表面的に言ってみたものの。
さっき、彼女は何をした?
自分の首のバンドを、自分で引っ張っていた…。]
もし、彼女がそうだとして、あなたはどうするおつもりですか?
ん、なに。
[ライヒアルトが呆れている様子なので、ちょっと神妙な顔。]
淘汰、か。強いものが勝って、弱いものは負ける、自然の掟。だっけ。でも、それじゃいばらは寂しいんじゃないかな。
[いばらがものを考えてるなんて思ってはいないけど、そう言った。]
じゃ、三階。あたしももちろん一緒に行くから。
[メイスを持って出入り口の方へ。]
リディさんも、病気だったんだ。
エーリッヒさんは知ってたのね。
[自分は後ろめたさから隠していたけれど。
そういう人も案外いたのだろうかと小さく笑った]
そういえば、胸が苦しくなるのより。
苦しいとかは思わなかったな…。
[驚きを表に出す間もなく石化したのだろう。
石になった自分は最後までピアノを弾けていて]
それは、良かったかな。
[切り離されている寂しさを、そんな呟きで誤魔化した]
……期待できる情報を、出せるかはわからん。
俺は、一介の『園芸家』に過ぎんのだから。
[ハインリヒの方を振り返りながら、軽く返す。
焦点をあわせる対象を変える際の瞬きの回数は、以前よりも増えていた]
……大丈夫だ、まだ。
見えてる。
色も、わかる。
[小声のそれは、やや、唐突かも知れないが。
恐らく、彼にはその意は通じるだろう、と思いながら、小さく告げた]
[立ち上がった所でハインリヒに声をかけられて考え込む。扉と外へ続く階段を見比べる。]
う、体がふたつあればいいのに。心はひとつで充分だけど。でも、メデューサに侵された体がふたつあっても意味ないけど。
―3F廊下―
[何処か緩慢な動作で
落ちたカップを拾い上げる。少し手が滑る。]
… 戻る わ
水、下に…あるのよ
[ゲルダはどうしたろうか。
共にいくなら共に――そうでないなら止めはしない。
2階の6の部屋前、
ナターリエたちが出てくるところだったろうか。]
>>+32
[石像を壊した件について、責められるが、
老人は首を振る。]
それは……まだ、いえん。
ただ、わしらの中にもピューリトゥーイは、いたのじゃ。
[それだけ。]
[今のは……と向けられた、問いに答えられない。
自覚としての答えが――なかった。
ただ、抱きしめたその手を振りはらわれなくて良かったと。
ふっと、リディに手を払われた時を思い出し、胸を痛めた。
今まで、女性に対してこれ以上の行為をしたことがない
――とは、言えない。
けれど、その時の感情とは一線を越えたところに、
無意識があった。]
(……僕もダーヴィッドさんのこと言えないんじゃ)
[そんなことを思いながら、逃げるように医務室からでる女性を追う。
松葉杖の人に対してなので、すぐに追いつくも、かける言葉が見つからない。
妙な沈黙を抱えて戻るのは、6の部屋だろうか。]
……いや、なんでも。
[神妙な顔のナターリエには、ぽつりとそれだけ返し]
……ああ、より強く、適応できたものが他を淘汰するのは、よくある事だ。
偏れば、バランスを崩すもの……寂しい?
[言われた言葉は、どこか唐突に思えて。
思わず、壁に絡む深緑へと天鵞絨を移ろわせる]
……だからと言って、取り込まれるのは遠慮したいんだがな。
[それから、冗談めかした口調でこう言って。
迷う様子に、微か、笑みらしきものを走らせた]
そう
[彼の言葉、前半部分に頷きました]
……じょちょ、不安、て、は、女性だけ、違い、ます
が、私、も。さき、そ 思 て。
だから、説得、しようとして。しぱい、しま、した。
[首をふる]
た 多分、それだ、けじゃ、ない。
嫌、なの、に、石にしたい、と。石、になる、見たい、と。泣いて、かっとう、して。自分、こわい、見えました。
[どうしたいのか。問われて、首をさする]
……たすけ、ない、といけな、です。
だか、ら。あな あなた、気を、つけて、ほし、い。
わたし、彼女、見、てます。
でも、多分、そのうち、私、わか、わからな、なる、から。
園芸家さんの探究心に賭けてるのさ。
[ライヒアルトの言葉には肩を竦めてそう言う。
彼の言葉を否定はしないが、盗まれた研究資料にしても
ヘルムートからの言われた言葉からにしても、
ライヒアルトが一介の園芸家で終わる存在ではないのだと
結論付けることはたやすくて。]
………そうか。
[聴こえた小声、再三への返答なのだろう。
ちゃんと返ってきたのに舌打ちしたくなるのが不思議だ。
ナターリエとライヒアルトを交互に見て]
…やっぱ、屋上の方見て来るといい。
3階には他の奴が向かってるし、ヘリ気になるしな。
[せめて…世界に色付いている間に空を見せたい。
そう思うのは、意味のないわがままなのかもしれない。
自分のエゴに溜め息が零れそうだった。]
>>253
石にしたい?石になるのを観たい?
そう言ったのですか?
[そして、じっと考え込む仕草。]
気をつける、というのは?
[だが、それよりも、オトフリート自身がわからなくなる、と言った言葉で……。]
もう、そんなに、貴方は悪いのですか?
[眉を寄せる。]
―部屋6―
[部屋6に、こつ、と松葉杖姿でエーリッヒと姿を見せるが
微妙に余所余所しい態度に見えたかもしれない。]
――…
[知らない、解らない事が募って、積もって、息苦しい。]
寂しくないか、いばらは。自分が増えるのには困らないから。取り込まれるって、なにに。
[ライヒアルトを見て首を傾げる。
ハインリヒがライヒアルトを評価してるらしい事には自分が誉められたように嬉しくて、頬が緩む。]
あたしはどこでもいいよ。一緒なら。
[そうやってライヒアルトの傍にいるけど。誰かに恋人になったのかと聞かれれば悲しい目をして違うと言うのだ。
ブリジットが部屋に来ればそちらを見て会釈を。ノーラとエーリッヒが来れば、様子がおかしいと思いながらも同じように会釈を。]
[部屋に入ってきた者たちには、軽く、手を上げて挨拶を投げ。
ハインリヒの言葉には、今度は大げさなため息]
……ま、探究心だけは人一倍の『変人』の自覚はあるがね。
[軽く、肩を竦める。
意が伝わった事を察して、天鵞絨に宿る色はやや穏やかに]
……まあ、一度は。
見ておいた方がいい……のかも知れん、な。
……さて、どうだかね。
植物の気持ちは、育ち方で読むしかないからな。
[冗談めかした言葉は、『園芸家』としての持論の一つ。
取り込まれる、という言葉には、肩を竦めていばらそのものに、と小さくぽつり]
……それなら。
屋上、行ってみるか。
[どこでも、という返事を聞いたなら、小さく息を吐いて。
足を向けるのは、隠し扉の方]
[考え込む、ダーヴィッド。
少し、疲れたように肩で息をした。だから、無言で頷く]
気、をつける、いう、の、は。
…………そ、の。
かるめ、ん、さ、に。手をかけさせて、は、だめ、です。
あた、ら、し世界、こわい、言い、まった。
[上手い言い方を探して、疲れてきたのか、言葉が鈍る]
だか、ら。ここ、出て、なお、し、て。
きぼお、見せ、て ……さ、い。
だいじょ、ぶ。あな、た。カルメ、さん。なおる
[自分の具合を尋ねられて。
……首を、ただ左右に振った。自分でも、よく分からない]
……え、元気、……よ?
たぶ、ん。しこ、ど、低い。だい、じょぶ。
[考えることを、やめれば。言葉を、とめれば。
多分、すこぶる調子がいいのだと思う。
考えあぐねた挙句、笑顔を作って、否定した]
ライヒに育てられる植物はきっと幸せだろうね。ここから出たら、たくさん綺麗な花を咲かせてね。
[ライヒアルトの職業を微妙に花屋かなにかと勘違いしている。]
いばらに。あたしにじゃないんだ。
[冗談めかして笑って。]
うん、行こ。どこへ行くのもきっと楽しいけど。
…いってくるといい。
[ライヒアルト達を見送る態で。
ノーラ達が戻ってきたのなら手を挙げたが
直ぐに3階へ向かうのをまた見送る。
自分もまた動かなくてはならない。
だが…僅かにでも目を離す隙すら惜しい。
短く溜め息を零そうとして、代わりに咳が出た。]
……幸せ……なのかね。
[言いながら、視線を落とすのは、鞄の中のアルバム。
蕾のまま、咲くのを見られなかった『宵の夜蒼』と『夜天の紫黒』。
そして、交配途中でここに来る事になったため、その後のわからない『天上の主』たち。
それら、残してきた『そらいろ』たちに思いが飛んだ]
……ああ。
ほったらかしの連中もいるし、な。
[翳りは刹那、すぐにそれを打ち消して、言って。
冗談めかした言葉には肩を竦めるのみで返し、階段を上がる]
>>260
[肩で息をし、言葉は混乱し、時々ぼんやりするオトフリート。とても大丈夫には見えていなかった。
彼の数値を見たが、自分よりも低い。だけど、こんなになってしまうのだ。
眉が下がる。]
カルメンがもし、ピューリトゥーイとして、彼
女が衝動を抑えられなくなったとき。
僕は彼女を止めることを誓いましょう。
そうですね。治るといい。
>>261
[そして、また間が開く。
笑顔を作ったオトフリートには、悲しそうな顔をしたが、
彼には見えていたか?]
― 6の部屋 ―
[ナターリエに会釈をされれば、会釈を返す。
なんとなく、頭を掻きたい衝動にかられるも、
両手が救急箱でふさがっていれば出来ない。]
ツヴァイさん、大丈夫ですか?
[上へあがる人が居るなら、
そのうちの誰かに――ナターリエ辺りだろうか、
救急箱を一つ押しつけた。
そして、声をかけるのは咳が止まらない人。
大丈夫と尋ねたのは、何も彼だけのことではなく。
――彼が目を離したくないといった人を含めてのこと。]
−屋上−
[ピアノが途絶えた]
───?
[何かあったのだろう]
[流石に行かねばなるまい]
[文字通り重い足]
[そこから、どれぐらい時間がかかったか]
[普段の半分の視界では]
[カメラを落とさぬように守るのが精一杯]
しん───ど
[左の眼が痛い]
[針でゆっくりと刺され続けるような]
[途中から、考えることは諦めた]
[だって何をどう考えたって、痛いのだ]
−→3F・休憩室手前−
[文字通り気が遠くなりそうな疲労]
[ピアノの音だけを頼りに]
[きつい]
[口には出さないけれど、思う]
[何かに触れた左の指先]
[感覚がない]
[それが壁だなんて知らないまま]
[意識が落ちる]
[誰かの囁きで少しだけ意識が戻る]
[明確な返事は出来なかった]
[ただ、体が動かされる感覚だけはあった]
[遠い声がした]
[ブリジットの声が聞こえた]
[意識が、浮上する]
───
[かたん]
[何かの、落ちる音]
[会話の声]
[遠い]
[意識の沈降]
−現在−
[どこにいるのか把握できていない自分]
[それでもわかることがいくつかあった]
[誰かが何かを読んでいた]
[男の声だ]
[ゆっくり瞳を開ける]
[石化の始まった左半身]
[左の青灰簾石]
[その石へとゆっくり変わっているようだった]
おと───さん、だ。
[漸く出せた声]
[微かにわらう]
―→研究室―
[また蛇が見えた気がした。慌てて近くの扉に入った。]
ぁ、…先客ね。
[松葉杖をついて姿を見せ、ダーヴィッドとオトフリートへ会釈をして、パソコンが起動しているのを見た。]
―回想―
[>>234引かれる手の先にはブリジット。漏らした疑問に、ハインリヒの声が聞こえた]
大丈夫、私の力じゃ無理だもの。
切れ目を入れれば引きちぎることも出来るけど、そんな、どうなるかわからないことしないよ。
でも。
[いや、と首を振る。見えない自分よりも、助かるなら別の人が。そのためになら、バンドを切ることは躊躇わない。
ただ、首を振った理由は糸の先。くもの糸のように、切れたら、その先の人まで巻き込んでしまう気がしたから]
[ゲルダは――来ない。
何だったのか、あれは。
逃げるように戻ってきてしまった。]
……ハインリヒ、 水は?
[つと。
訊ねると――少しずれて
アーベルの声が、した。]
[誓いの言葉。聞いて、ほっとした。
集中力が、切れる。右の瞼がかすかに震えて。
彼の肩を、軽く叩こうと左手を伸ばした]
ん。ねが します。
……も、し。わた、わたし、が、かるめ、さ、の、こげきしょどに、負けそ、に、なったら。
なぐて、いいです、よ。
[彼の顔を、見上げようとする。
ダーヴィッドの瞳は何色だったろう。表情は、読めなかった]
……きっと、ふぉす、たー、さん。も、ちょし、悪い。
てつだ、できな、ごめなさい。おだ、じ、に
かるめ、さ、さがす、行くます。
[ぺこりと礼をして、ふらふらとその場を立ち去ろうとした。
カルメンは、どこにいるだろう。
もしかしたら、隣の研究室か、まだ2-6にいるのかもしれない。
それでも、ふらりと足が向こうとするのは別の場所]
>>273
[入ってきた主がノーラだとわかると、ほっとした顔になる。]
…また、謎生物とかかと思ったよ。
[そして、起動しているパソコン画面を指さす。]
メモにあった薬の詳細情報だ。
ピューリトゥーイのほかのヤツの副作用も記載してある。
[屋上と三階が繋がってると教えてくれたノーラに笑ってお礼を言った。何故見られてるのかわからなかったけど。
ハインリヒや部屋にいる人に笑顔で手を振る。エーリッヒに救急箱を渡されて、目を丸くして微笑んでお礼を言って。救急箱は紐で結んで肩へかけて屋上への階段へ。]
行ってきます。
[恋人とデートにでも行くように、幸せそうに笑って。
ライヒアルトと並んで階段を上る。少し息切れしやすかったけど。]
うん、待たせてるなら早く帰らなきゃ。
[首元を無意識に触る。服の下、バンドの感触。ライヒアルトには見えないだろうから安心している。
どれくらい上ったか。]
あ、風。
[目を閉じて微笑む。気持ちだけ駆け出していた。体の歩調は速まりはしない。]
他の人たちはどこかしら。
[意識を引き離し、別の方向へと漂ってゆく。
まだ結論は出ていないと逃げたようなものだった]
[>>212 掛かる穏やかな、おどけたような、声。どこか安心させるオトフリートの声は、無理をしているようにも聞こえて]
先生、喋るのが難しいなら、書くといいの。
でも書くものあったかな。
私に話しかける時は、掌に文字を書いてくれればいいから。
それで判るから。
[頬を撫でる指。その温もりを、又失ったら、と思うと、怖くなる。
みなの手の温かさを、声の優しさを、どうすればなくさずに済むのだろうと、祈るように、願うように、思った]
[水]
[またブリジットの声がした]
[未だ見える右の眸がその姿を探すように]
おとーさんは、おとーさん───だよ。
[呼んであげないよ]
[たどたどしい、からかいの言葉]
[小突かれた]
[くすぐったい]
[小さく、笑った]
[薬?]
[間をおいて呟く]
───飲みたくない。
[ぼんやり]
[ポケットに入れたままの自分の分を思い出す]
>>276
[ますます、オトフリートの言葉がわからなくなってくる。
しかし、言っている気持ちは伝わってきたので、聴き返すことはしなかった。
いや、聴き返しまたそれを紡ぐことが、辛そうに見えた。
まるで、彼は命という繭で必死に言葉の糸を紡いでいるかのようだ。]
僕は大丈夫です。手伝いも大丈夫。
貴方は、休まれてください。
[またカルメンを探す…の言葉にはやっぱり眉を下げながら…。]
……帰って、あいつらが残っていたとして。
『見せたかった』ヤツは、もういないんたけどな。
[小さな呟きは、届くか、否か。
数値は見えずとも。
妙にはしゃいでいるような雰囲気。
先よりも鈍くなっているよに思える動き。
天鵞絨は、僅かに険しさを増すが]
……ん。
久しぶり、だな。
[感じた風に、それは一時和らいで。
ゆっくりと階段を上りきり、その先へと抜けた]
─ →屋上へ─
―2階・6の部屋―
[眠るアーベルより少し離れた場所で、腰を下ろし上から聞こえる風の音を聞いていた。
目を覚ましたらしい声が聞こえて口を開く]
アーベルさん、起きたの?
[そろそろと、アーベルの方へと近寄って、手を伸ばし触れようとする]
さっきまで、元気みたいだったのに。
扉を開けるときに無理をしたのね。
薬、一つ余分があるので、遠慮なく。
[鎮痛剤を拒否する人に、ちらりと視線を向けて。
アーベルに対して、遠慮なく飲んでくださいなのか、
ハインリヒに対して、遠慮なく飲ませてくださいか。
――唯、その一つの予備は。
亡くなった少女を思って、少し目を伏せる。]
僕も、今のところは、大丈夫ですよ。
[視線を上げれば手招かれて、
嗚呼、数値を確認する気かと――でも、隠す気は今はなく。
近寄ったところで、見られたなら仕方ない。
かわりに彼の数値を見るなら、お相子だろう。]
[小さな呟きはすぐ傍に居たから聞こえて。]
……うん。
[それだけ答えた。ライヒアルトの声が寂しそうだと思ったから、泣きそうな声で。
外に出て、広がる空を見上げる。他のみんなが外へ出た時より暮れて、夜になっていた。]
少し冷えるけど、綺麗だね、星。
[ヘリも見えているけど、それよりも降り注ぐような星を見ていたくて。手が届きそうに見えるけど、手を伸ばす事はしない。]
[白杖の音]
[右の耳だけが音を拾う]
[ぺたり]
[自分より小さな手が触れた感触]
[それを手だと思えない自分の左]
だって───空、見たかったんだ。
[大きく息を吐いた]
[ハインリヒがブリジットに出した援護要請]
[薬は嫌だ]
[小さい子供のよう]
[嫌がる表情はまだ健在]
[鎮痛剤。
痛みを鎮めるクスリ。
痛くない。 なら、
それなら、どうなのだろう。
自分の症状、何と書いてあった。
膝をついて、アーベルを覗き込むように見る。]
―― 3F 休憩室 ――
[ふらふらと。
足の赴くままにたどり着いたのは、ピアノのある部屋。
先ほど、隣を通り過ぎたときは注視しなかった。
けれど、ふと見るとそこには昨日はなかった石像と。
あと、へたり込んでいるゲルダが見えた]
……し、ぐなっ、さん?
[ぽつり、と声をかけて足を踏み入れる]
おとーさんの、けち。
[頑固親父]
[似合うなあ]
[ぼんやり思う]
[それでも薬は断固拒否だ]
俺よりも、ブリスにあげてよ。
[出るのだと]
[強い意志を持って言っていた彼女へ]
[自分のポケットをゆっくりゆっくり探って]
[未使用の鎮痛剤]
───莫迦だから、しょうがないだろ。
[医務室]
[そんなことを言っていた]
[取り合わなかったのは自分だ]
─屋上─
……悪い。
つまらん事、言った。
[泣きそうな声。小さく呟いた。
外に出て、やはり見上げるのは、空]
……ん、ああ。
星……出てる……んだよ、な。
[確かめるように、言う。
夜空のいろは確かめられても、星の瞬きはやや、ぼやけて見えた]
……『夜天の紫黒』。
『天上の主』遠く、『銀砂の子』は瞬きて、と。
[触れた先。手だろうか。冷たくて、硬いと思った]
空なんて。時間が経てばみられるのよ。
あんな、急に無理するものじゃないもの。
元気だと思ったのに。
だから、薬は飲まなきゃ駄目。
鎮痛剤だから、状態がかわるかわからないけど。
嫌がっても、ツヴァイさんが無理に飲ませるんだから。
[とんとん、と振動が伝わるように軽く腕を叩く]
>>289
ああ、副作用として、洞察力の向上、霊感力、感応能力の発現、直観力、危機的状況予知……いろいろあるようだ。
[オトフリートと入れ替わりにやってきたノーラに内容を述べる。
が、ふと、カルメンのことを聴かれて、黙りこむ。
溜息をついたあと…。]
君も見ただろう。彼女がナイフを持ち出したところを。
だから、オトフリートは彼女がピューリトゥーイじゃないかと疑っているんだ。
ただ、元々、そういう性質だった可能性もある。
[そしてしばしの間……]
僕は、そうでないのを祈りたい…。
――…ほら、逃げ道なくなってきたぞ。
そろそろ観念しろ。
[エーリッヒからの追撃にはアーベルを小突いて言う。
今のところは、そういうエーリッヒへの手招きを止めることはない。
誤魔化すことは止めたのだろうけれども、
そういう性分のものは気付かずにいようと努めるものだから。
傍に近付く姿に確認していない自分の数値も見られるのだろう。
安堵する医者の卵の青年とは逆に男の顔は気難しいものになる。]
…痛む場所は?
[増えた咳。
カルテより後の進行を確認する言葉だった。]
[──不協和音の後の咆哮に駆け出す面々のあとに続き、私は部屋を飛び出した。
後ろから様子を伺っていた私に、ライヒアルトや他の面々は気付かなかったのだろう。
そして、その咆哮の主が闇に消えた後、私はそっと彼らから離れ、階下へと消える。
……ひとつ気になることがあったのだ。]
─1階・冷凍安置室─
(ごそごそ)……あった。
[私は探していたものを懐へ入れると、みんなの元へ戻ろうと階段を上る。
そう、その時私はその発見に気が緩んでいたのだ。]
[──自身の病気と、メデューサの進行。
それが齎す自らの破滅を一時忘却する程度には。]
観念しないと、口移しで飲ましますよ?
……お父さんが。
[駄々っ子のようなアーベルに、そんな脅しをしれっと。
そんな冗談は、自分の数値を見とめて気難しい表情を浮かべる、
ハインリヒの表情を和らげようとしたものでもあったけれど。]
……少し、吐き出す砂が増えました。
背中の石化も進んでるんでしょうね。
無理に動かすと、欠け始めてるみたいで。
[潜めた声音は出来るだけ、ハインリヒだけに聞こえるように。
それは、ブリジットやベアトリーチェが傍にいるから。
もし聞きとめられても、不安がらせないように、
表情は声音は、焦りもなく淡々と穏やかなままに。]
[それでも、動かないようなら
アーベルの手にした鎮痛剤を摘んで。
封を開けて、錠剤を指先で唇に入れようとする。
ハインリヒが鼻を摘むのは援護だろうか。]
口を開けるの。
…色々あるのね。
おそらく名前が違うのだから
何かに特化…してるのでしょう。
ゲルダは…そう、霊感力、かしら。
[カルメンが、ピューリトゥーイ。深く彼女を「視れ」ば私なら解るかもしれないと思うけれど口にはしないで]
私もよ。
…他に何か引き出せる情報は…ないのかしら。
[ぽち、と人差し指でキーボードを打ちながら]
そういえば、パスワードは何だったの?
ううん、ライヒの痛みが少しでも和らげばいいな。
[首を振って。]
……あ。
[彼に星が見えないだろう事を失念していて唇を噛む。でもすぐに笑って。]
ね、ライヒ。目を閉じて。
[彼が目を閉じるなら知りうる限りの星の名前や星座の名前を並べ立てる。]
見えた、でしょ。あたしが今見てるよりもたくさん。
[彼が星をあまり見ない人なら無意味だけど。]
今じゃなきゃ───見られないものも、ある。
[後悔はしていない、少しも]
[とんとん]
[小さな振動]
[少し前の事を思い出して懐かしくなった]
[おはよう]
[だいじょうぶ?]
[彼女は今どうしているのだろう]
薬、嫌いなんだよ。
[だから必要ない]
痛くなくても───いきたいなら、飲みなよ。
[自分の分をゆだねるように]
[右の手の微かな動き]
[薬をブリジットへ放る]
───嫌だ、ッたら
[鼻を摘まれた]
[エーリッヒのたたみかける言葉]
[表情が険しくなる]
[そう簡単に、開けるもんか]
>>305
ああ、ゲルダはそうだろう。
[思い浮かんだのは、3体の石像の前で涙する姿…。]
パスワードか?
すごく単純だった。
[そして、Pのキーを指さす。]
メデューサ退治をする気はあったみたいだ。この研究所。
今でなきゃいけないものを見て、それで写真が撮れなくなったら。
そんなの、アーベルさんが良くてもみんなが嫌だもの。
病気が進行して、撮れなくなったら、困るのはアーベルさんなのよ。
[そう口にしても、鎮静剤で今のアーベルの体が元のように動くとも思えなかった。
薬を嫌がる様子を聞きながら、杖の先で腕をぺちぺちと叩く]
……気を回しすぎだ。
俺の方が程度が軽いんだから、もう少し自分を労れ。
[数値は知らない。
けれど、動きから推測できる状況に、声はやや険しさを帯びるものの。
唐突な言葉には、瞬き一つ]
……閉じて……どうするって?
[戸惑いながら、それでも目を閉じたのは感じた疲労を誤魔化す意味合いもあったけれど。
語られる言葉が想起するものに。
自然、笑みが浮かんだ]
───。
[針の筵か、四面楚歌か]
[眉間の皺]
[溜息]
ブリスが口うつししてくれるなら───考える。
[最大限の譲歩]
[きっとこれで飲まなくてすむと信じて」]
[何か、しないといけないことがあった。
けれど、新しい情報に、その思いは上書きされる]
…………
[ピアノの前で、石と化した女性。
唯一鮮やかな、その洋服には見覚えがあった]
[黙って、黙祷をささげる。十字を切った。
人為的な、原因なのだという。
誰が、どんな想いで。
被害者の無念を、加害者の苦悩を、想像すると眩暈がする]
……だい、じょぶ、です、か?
[ここにいると、その想念に、当てられそうだ。
へたり込んでいるゲルダの隣に自分も座って、たずねた。
反応は、あっただろうか。
もし彼女がへたりこんだままなら、そっと彼女の手を取る。
その冷たさに、自分の上着を脱いで、ゲルダの肩にそっとかけて。そうして、彼女の隣で、時にはそっと彼女の肩や背中をなだめるように触れながら自分も黙って座り込んでいた]
[杖の先]
[くすぐったい]
でもね───時間は、有限なんだ。
[少女にもそのうちわかるのかもしれない]
[残された時間は、短い]
[自分も、少女も]
[こちらの予測を無視して進行する石の病]
───。
[固まった少女]
[予想通り]
あたし、自分よりもあなたの方が大切だから。
[呆れられるだろうと思いつつ、嘘はつけない。
怪訝そうだったライヒアルトの顔が緩むのを見て、思惑が図に当たった事を知った。ほっとすると同時に悪戯心が湧いた。]
見えたみたいね。クス、ふふ。ねえ、最初。あたしにキスされると思ったでしょ。えっち。
[まだ目を閉じたままのライヒアルトを悪戯っぽい顔で見上げた。]
ペルセウス。
…素敵ね。
[きっと夜空には星が見えるのだろう。
キーボードを叩くけれど同じく薬の情報が映し出されるのみ。]
もう少し…詳しい人の方がいいわ。
[肩を落としてダーヴィッドを見上げれば髪がふわと舞い、首輪の数値が見えるかもしれない。いつの間にか彼を追い越していたそれ。]
…別の場所に行きたいわ。
ダーヴィッド…一緒に来て貰える?
1人だと、その――ね。
[蛇が、と視線で訴えた。]
口移しなんて、アーベルさんに目隠ししてもらってブリジットさんだと偽って誰かがすればいいのよ。
[さらりと口にする]
エーリッヒさんがするのは、ちょっと、嫌だな。
[思い出したのは糸の先の大切な人のこと]
でもお医者様ならそういうのもするのよね。慣れてるかもしれないんだ。
─2階→3階階段─
[どくん。それは唐突に前触れもなく訪れた。
突如襲う激痛に、階段を上っていた私はその場に蹲る。
かろうじて機能していた腎臓がメドゥーサの影響で石化。ほぼ完全に機能を停止したことを悟るも、既に手遅れ。
震える手でインシュリンのケースに手を伸ばすも、取り落としてしまい、こんこんと階段を転げ落ちていく。
激痛に顔を歪めながら這い降りて、ケースに手を伸ばし……そこで自分を見下ろす存在に気がつく。
朦朧とする意識では、それが誰であるか。そも人であるか獣であるかの区別もつかず。
某と見上げる私の首に伸びる何か。]
[…………そうして私の意識は、ブラックアウトした。]
それは───譲っちゃいけない、気がする。
[何より性別が違う]
[流石にそれは詐欺だ]
───だから、飲みたくないんだって。
[ゆっくりと息を吐き出す]
[飲みたくないからこその条件提示だ]
[そう簡単にクリアされてたまるか]
>>321
そうだな。詳しい人間を呼ぼう。
ん?いや、同行するのは構わないが……。
……ノーラ?
[そして、こちらを見上げた際、見える数値……。
それにしばし黙り込む……。]
……君も戻ったほうがいい。蛇も嫌なんだろ?
[顔を顰める。]
100歩も譲らなきゃならん位置なのか、俺は。
[ハインリヒへのぼやき。
咳き込むと、また何処かが軋む音がした。
注意深く体内に耳を傾けてみるのだけれども、
何処から音が鳴っているのかわからない。]
―――…お前は。
時間が有限だってわかってるなら、
こんな小さなことでごねずに…
諦めず――…生きようと、しろよ。
その為の薬で…、その為に俺は…
[チリ、と脳裏に何か掠めたような気がして。
アーベルへの声は悲哀を堪えるようなものになった。
――――…ルの時も。今と同じように。
……何時?…………思い出せない。]
[噴出して、咳きこんだハインリヒに、
ひょいっと片方の眉をあげた。
よもや、それでパーセンテージが進んだとは思わずに。]
……時間が有限というのは、分かるけどね。
[だから――僕は、あの人に触れた。
ふっと、アーベルの言葉に、すとんと降りる答え。]
ま、僕は初めてでもないし。
医療行為のMouth To Mouseだと思えば、なんとも。
[けれど、あの人に想う気持ちと、今のアーベルへの行為は、
また別問題でもあるので、望まれば躊躇いなく口移しは出来る。
苦笑を浮かべて、ベアトリーチェの頭を撫でた。]
……嬉しいんだか、嬉しくないんだか、わからん事を。
[は、と零れ落ちるのはため息。
続いた、悪戯めいた言葉に、更にそれは重なって]
……お前、俺をなんだと思ってる。
それに、だな。
[ゆっくり、目を開いて。
言葉は、不自然に途切れさせながら。
霞む視界にいろを捉え、手を伸ばす。
抗われぬなら、腕の内に捕らえようと]
時間が…ないのよ、ダーヴィッド。
[数値を見たなら解るはずだと彼を見て必死な顔。
松葉杖をつけば先ほどより迷惑をかけず歩ける。]
この奥…屋上と繋がる扉があるはずなの。
それが見つかっていないのなら
――この先、このフロアにはまだ何かあるという事。
さっき…蛇をまた見たわ。
嫌いよ。大嫌い…、でも――
誰かの死を見るより、ましだわ。
[咳き込む声にびくりと肩を震わせる]
ツヴァイさん、大丈夫? アーベルさんだけじゃなくてツヴァイさんだって飲んだ方がいい気がするのよ。
でも、まだ苦しい時のためにとっておいたほうが、いいのかな。
[傾けた顔。ブリジットが名前を口にすると、逆に首をかしげた]
アーベルさん、時間は、少ないかもしれない。でも少ないなら、その時間を少しでも延ばしたいと思うよ。
治る可能性があるんだったら、なおさら。
アーベルさん、あきらめてるの?
>>329
わかったよ……。
[ふうっと息をつくと、立ち上がる。
そして脇に置いてた斧を手に取った。]
行くと決めたからにはすぐに行く。
[そして、研究室を出ていく。]
嬉しくないならもう言わない。
[気持ちは変えようがないけど。]
なにって、おとこのひと。
[ライヒアルトの目が開けば、天鵞絨をじっと見つめ、動かずに捕らわれる。]
それに、………なに。
[こくん、と、小さく唾を飲み込んだ。]
───?
[微かに]
[途切れたような気がした]
[ハインリヒの声]
俺に莫迦だって、さっき言ったのは君だろう。
[ブリスの声に小さく]
[わらう]
───治りたいと願う人が使うため、だろ?
[自然な意見]
[それは至極もっともな答え]
[エーリッヒの妙に割り切った答え]
[苦笑する]
[ゲルダの隣に座って、ぼんやりと何かを考える。
言葉を伴わない思考は、とても散漫で。
あちら、こちら。
まるで気まぐれな蝶のように、飛び交っていく]
[障害児教育の、訓練を受けた教室の名前]
[自分の人生を変えた、偉人の映画]
[あの世界的に有名な鼠の名前はなんだっけ]
[パソコンに写っていたのは何語だろう]
[大好きな詩人の、最期の句はどこにある?]
[悩む令嬢の姿に、
接吻けという行為事態が初めてなのだろうか……
などと余計なことを考えて。
女の子で初めてって、重要だろうしなぁ……
と更に思って。
ちらり、見つめるのは、アーベルとハインリヒ。
こう見えても、結構、他人の色恋沙汰には聡い
――と自分では思っている。
天井を仰いで、頭を掻いた。]
―研究室→3階奥へ―
助かるわ。
[私の身に何かあれば少女が気付いてくれる気がしていた。
先ほど見えた蛇は時間が経ったからか姿はなかった。
ほ、と胸を撫で下ろしたのもつかの間。蛇が二匹落ちてきた。
ひ、と悲鳴を上げるのと斧で叩き潰されるそれは同時だろう。
逃げるようにこつこつと先へ進めば
上り階段と石像がひとつ、奥にも何かある。]
…この石像、何か…持ってるわ。
諦め、かな?
[少女の問いかけ]
[首を捻る]
[わからない]
長さの問題じゃ、ないさ。
[長くても怠惰な人生]
[短くても実りある時]
[自分がどちらを選ぶか]
[ブリジットが悩んでいるのが見えた]
[苦笑]
[左の眸がチクリと痛んだ]
もう一回言う───薬は、いらない。
−回想−
[飾りピンを返すときにヘルムートは何か言葉を飲み込んでいた。
気を使わせてしまったようだ、少し悪いことをしたなと後悔した。
]
箱が溶けていたですか、ならば今度は耐熱機能付で作りましょう?
秘密は、暴かれては大変で、しょう。
時間をもらえれば、最高の一品を作り、上げ、るです。
[ヘルムートの真面目な顔を見る。
この人はいつも真剣なんだろう。
自分に無いものを持つヘルムートが少し羨ましかった]
>>337
上り階段か……。
[それを見上げる。
屋上のそれと同じくらいの大きさに感じた。]
屋上へかもしれないな。
[そして、何か持っているという石像の元に……。]
……カード?
[外そうと試みるが、……そのままでは……無理そうだった。]
…ん、
[感覚は遠いけれども、それでもちゃんと伝わる温もり。]
ごめん、せんせ。
も、…だいじょぶ。
[先程の言葉は意識にしっかり染み込んでいて、振り払うように頭を振っても出て行ってはくれない。
けれど、彼の前では口に出せない。
…残ることを、望んで見殺しにされる事を、
受け入れてしまいそうな人だったから。]
みんなのとこ、戻ろ?
[もう言わない、という言葉には、ん、と頷き。
続いた、疑問の答えにはふ、と笑む]
そう。
だから、それなりの意地も、ある。
それに。
触れられるのを期待するなら……自分から、触れる。
[静かな宣。
頬に手を触れて。
不意をうつよに、詰める、距離]
−現在・6の部屋−
[ヘルムートとの会話の後は黙って会話を聞き続けた。
周りから見たら不自然に見えたかもしれない。
しかし、自分の意見はもう話した、後は聞くだけのつもりだった。
それに、じっとしてれば体の痛みもましに放っていくだろうという考えもあった]
しかし、変人ばかりです、ね。
[鎮痛剤を駄々っ子のように嫌がるアーベルを見て呟いた。
自分を棚に上げているのは言うまでも無い]
[こん]
[小突かれて、いい音がした]
[石化が進んでいる証拠だろうか]
どうかな───わからない。
[治りたくないのか]
[思考の半分くらいは痛みと怠惰によって麻痺している]
来いといわれたから、それだけだ。
[眼を閉じる]
───遅かれ早かれ、人は死ぬんだ。
[いつ死ぬか]
[どう死ぬか]
それなら今、死んでも構わないと思ってる。
―3階奥―
――…壊せと。
殺せと、言うの…。
[カードを握る石像を見つめて、見つめて瞑目。]
…それが――…罪なら
私は…背負うわ。
[唇を引いて、松葉杖を軽く持ち上げ石像の手の部分を
目がけて振り下せば、ガラリという音と共に崩れるだろう。]
[自分を構成する、色々な要素がぽろぽろ剥がれ落ちていく]
[別に医学を志したわけではないけれど。
統合教育の制度下で、知っている。学んでいる。
メドューサが治っても、けして回復しない箇所のこと]
[自分が自分でなくなる前に、死にたいと思う。
けれど、今、ここにいる自分は、オトフリートなんだろうか。
―― かくありたいと、そう願った、
あのコルチャック先生と同じ道は歩めなかったのに。
本当のオトフリートは、はるかな過去で死んでいるのではないか。
それなら、ここで、自分は生きなければいけないのじゃないか]
[思索の淵から呼ぶのは、隣にいる人の声。
そっと、顔のあるだろう位置を覗く]
げン き、出まった……?
[戻ると言う彼女に頷いて、そっと手を差し出した。
その手の温度を確かめて、彼女が望むなら、階下まで手を引こうと]
●業務連絡●
Cの石像がもっているキーカードは屋上に続くものです。
またそのカードをパソコンに刺すことで、ロックがかっているドアがすべて解除されます。ヘリのドアも含みます。
アーベルさん……。
[その声色に潜む感情に又涙が出そうになった]
どうして? どうして生きようとしないの?
もう、あきらめたの?
生きてれば、もっと写真だって撮れるのに。
[寂しいと思った。生きることをあきらめたように写る彼の言葉が。
ぼんやりと重い体。鈍痛が、左胸に落ちる]
アーベルが死にたいなら、それはそれでいいと思いますです。
でも、周りの人の気持ち考えてみてはいかがでございます?
[ブリジット、
ハインリヒ、
ベアトリーチェと順番に指差した]
ノーラ待て、僕が……
[だが、彼女はすぐにその石像の腕に松葉杖を振りおろす…。]
…………ッ
[舞いあがる砂埃。
そして、必死な形相のノーラを見る。
だが、勢いに押され、とりあえずカードを崩れた中から拾い上げようとする。]
…うん。
[その手をなるべく力を入れて握る。]
センセの、こっちの手。
やわらかくて、あったかい。
[命ある証を、しっかりと感じた。]
生きるも、死ぬも───あるがままに。
[エーリッヒに伝えられることはそれだけ]
[生き急ぐでもなく]
[死に急ぐわけでもない]
[治療薬でない物を飲んだところで]
気休めは、欲しくないだけ───ッ
[右の眸]
[まるくなる]
[その手は頬を叩かなかったけれど]
[聞こえた声]
[ユリアンのほうを見る]
───。
[嘆息]
[人と触れる事を拒否するようになったのは、いつだったか、と。
ぬくもりを感じつつ、ふと、そんな事を考えた。
思索は短く、すぐに思い当たる。
なくしたときだ、と。
『そらいろ』の庭をねだって。
完成を待たず、そらにきえたものを]
……こういう温かさ、は。
悪くない、な。
[詰めた距離を、再びあけて。
紡いだのは、こんな言葉]
…時間が、ない の。
[はぁ、と肩で息をする。黒い髪が僅かに乱れる。
繰り返す言葉、けれどそれは自分の事ではない。]
そのカードが道を開いてくれる、わ。
ダーヴィッド、…上に。
上に行ってみましょう。
ツヴァイさん、口移すなら。
僕からした方がいいような気がするんですけどね。
[ついでのように、お節介。
――こんな状況だから、
これ以上ブリジットの精神を不安定にさせても、
という配慮もあったけれど。]
───遅かれ早かれ、人は死ぬ。
今、死んでも構わない…程度の気持ちなら。
[ブリジットから水を受け取ると包装された薬を開けて]
ちょっとくらい遅くなるのも、構わないだろ。
それにこれは延命の薬じゃ――ない。
残念なことに…。
[ただ、痛みを緩和するだけ。ただそれだけ。
それすら期待する効果が選べるかはわからない。
『――――――――。』
気休めは欲しくない。
アーベルの言葉に感じる既視感。
それを言ったのは、誰だったか。
思い出そうとして、咳がひどくなる。]
●業務連絡●
どなたか未コミット状態のようです。
よろしくお願いします。
また揃わない場合は、満足いったところで、睡眠解散。
村立が明日朝コミットアンカー代理します。
ノーラさんも休まれてください。
[重い心音が、頭に響く。まだ大丈夫だと言い聞かせて深呼吸を二度。
糸が、揺れた気がした]
ノーラさん……?
[何も見えない。ぶれたように写る、糸はまだちゃんと視えていて、無事なことはわかった。けれど、何かあったのだろうかと心配になる]
[彼女の握力を、感じる。
先だって、指きりの形が戻らないのを見た記憶。
照らし合わせて、少しいびつながら、笑顔になった]
ん
[良かった、と目を細める。
つないだ手を、空いた手でそっと撫でてから立ち上がった]
む むり、無理、は、だめです、よ。
ほっぺ、約束、おぼえ、て、ます。
[声音と握力から、多分大丈夫だろうと思いながら念を押す。
そして、彼女が望む場所へとともに向かおうと]
ノーラ
どうして、そんなに?
[素直に戸惑う言葉…だけど、
彼女の言葉に押されて、そのまま階段上へ……。
言われた通りにカードキーを差し込むと…
カチリと、開錠した音が……]
───薬は、いらないったら。
[何度も繰り返す]
欲しく、ない。
[何でそんなに飲ませようとするのか]
[理解できない]
鎮痛剤なんか、いらない。
[痛くても耐えられるんだから]
[だから]
[離れても、しばらくはぼうっとライヒアルトを見ていた。]
……あ、うん。温かいね。好きよ、ライヒ。
[微笑んだ目尻に涙が浮かんだ。]
[糸が遠く離れる感覚、けれどそれが切れる感覚はしない。
少女の体が僅かに重くなった気がして心配した。]
ベアトリーチェ…
[少女の事も心配して、慣れない松葉杖で階段を昇りながらだったが一度だけ振りかえった。]
え?
[どうしてそんなに。
解らない、ただ、いつもみたいにじっとしてられなくて。]
…生きたいから。かしら。
[階段を上りきれば扉があり、カードの差し込み口が見えた。
カチリ、音とともに扉は開かれて隙間から――風が吹いた。]
[あるがままに――
自分と同じ生き方だと思った]
結局は好きなようにすればいいと思いますです。
僕は人に説教できるほど偉くないです、ここでも好き勝手やってますです、から。
ただ、アーベルの生き方だと周りが邪魔するでしょうから、がんばってくださいです。
[自分も同じように生きてきた。
だから止める権利など無かった。
だから、思いとどまるようにあえて応援してみた]
[ 嗚呼。
見殺しに、 なんて 聞いた所為か
眩暈がする 気が した。
波立つ。ざわつく。
何の所為なのか分からないままだ。]
―― ……
[唇を引き結んで
ふいとアーベルとハインリヒから顔を逸らすと
亜麻色の髪を翻しそのまま6の部屋から出て行った。]
うん、無理しないよ。
だって、わたしがいなくなったら、
[俯き、止まる言葉。]
みんな、病気よりも先に飢え死にしちゃいそうだもの。
[クスクスと冗談まじりに笑う。
けれど、それは本音でもあって。
食糧の仕分けと小分けを急いだのは、動けなくなる前にすこしでも役に立ちたかったから。]
みんなは、二階?
[手を繋いで、肩を並べて歩く。]
───だか、ら
[固]
[おかしい]
[まだ右のいくつかは大丈夫なはずだった]
[自分に何が起こっているのか]
[把握したく、ない]
[遠ざかっていく足音]
[溜息]
───最悪、だ。
[小さな呻き]
あー、タイミング悪いです?
[ハインリヒの行動を見た瞬間に眼を逸らした。
逸らした方向からゲルダが現れるのを見て額に手のひらを当てた]
アーベルは予想以上に大変でしたです。
頑張れです。
[眼を逸らしながら再び応援の言葉を投げかけた]
[意識がベアトリーチェに向いた直後。
ハインリヒがアーベルに接吻けた。]
あ〜……。
[唇を引き結んで、去って行くブリジットに向けて困り顔。]
ツヴァイさん、フォロー頼みます、よ。本当に。
それとも、何も分かってないなら、僕が行くべきですか。
[追うべきか否か。
迷うように扉の方を見れば、ゲルダの驚いた顔が見れるだろうか。]
……そ、れ。あります、ね。
[一瞬、言葉が止まったから。不安そうに彼女を見て。
ついで、出る明るい口調に、自分もつられたように、笑う]
でも、へき、です。
しぐな さん、なお 治 治り、ます
[根拠のない、断言。
繰り返せば繰り返すだけ、実現しないだろうかと。
そうして、2Fの6の部屋まで降りていく]
[そこで、展開される、光景は。
人口呼吸に見えて、動揺した。
動かない、青年。心配そうに眉をひそめる]
だじょ、で、す、か?
……奇遇だな。
[さっさと薬を流し込むと、アーベルに同意して]
強情張ったらそういうもんだっていう、
いい人生経験になったろうよ。
[ケホ、小さな咳を零して口元を拭う。
足音が遠ざかるので振り返ると、ゲルダの姿。]
>>368
生きたい……か。
[それまでの見てた彼女からは想像がつかなかった言葉……。]
今、君は、とても生きたいんだね。
[そして、屋上に出る。
そこには、ライヒアルトとシスターの姿が見えただろうか。]
[声が、どこか遠くで聞こえるようだった]
うん、大丈夫。
[糸の先も、自分も]
でてったのは、誰?
[足音が去っていく。周りの声は、遠い。新たにゲルダの声が聞こえた]
―屋上―
…ダーヴィッドは、違うの?
[生きたいと願いを口にすれば感情は呼応するようだった。
冷たい夜の風、扉の隙間から星空と2人の男女の姿。
見覚えのある、ヘリポート。]
…繋がったわ。
って、お邪魔…かしら。
[カードキーを眺めているのなら自分も見てみたいと言う。]
―屋上―
[ぼうっとする様子と、言葉。
何となく、笑った。ごく自然に。
それから、頬に添えていた手をずらして、浮かんだ滴をすくい取る]
……ああ。
だから、なくしたくない。
[紡ぐ言葉は、決意を帯びる。
静かな宣、風は戯れに、新たな来訪者の元へそれを運ぶか]
そう。大丈夫なら良かった。
……ベアトリーチェさんも、大丈夫?
[耳の良い彼女が、去った人が分らないというのに、
違和感を感じて。
近寄って、腰を落としながら云う。]
出て行ったのは、ブリジットさんだよ。
[そっと少女の髪に触れようと、手を伸ばした。]
―屋上―
[そして、屋上には、さっきも見た、ヘリの姿があった。
そこに駆け寄って、カードキーを刺すところがないか探してみる。]
そうはうまくいかないか……。
[しかし、カードキーを眺めているうち、ふと、さっき扱ったパソコンに、カードを刺すところがあったような気がして…]
ノーラ、ちょっと僕はさっきの部屋まで戻るよ。
[踵を返す。]
―3階―
[蛇の影はない。キマイラも見当たらない。
研究室がある側の廊下を越えたあたりで立ち止まり
俯いて片手で顔を覆った]
…… … ッ …
[どうして泣きそうになってるのか、
いらつくようなのか、
眩暈がするのか分からない態で。]
……無様だ …わ
[もう一度唇を引き結ぶ。
頚の数値が下がっていることは、知らない。
ふと――風が吹いた。何処から。]
出て行ったのはブリジット、です。
[ベアトリーチェ>>380に答える]
だれが、追うべきです?
皆分かってるとは思うです、だけど本人は分かってないですかもね。
[青い髪の毛の方を見つめた]
…ぇ、……ぁ。
[見開いていた目を、ぱちぱちしばしば。]
えっと、その…
大丈夫だよ、わたしそう言うの偏見とかないから。
うん、こういう環境だもの、そう言う関係になったりとかそう言うこともある、よ、ね?
[支離滅裂なことをいいつつ。]
えぇと、お幸せに?
…祝福、するよ?
[完全に誤解しやがってました。]
>>381
違うなら、君を手伝ったりはしないよ。
ただ、君が、
君は今、とても、前向きだからね。驚いただけだ。
何か生きたい理由が増えたのかなって…。
[そして、カードキーを一旦ノーラに渡したかもしれないが…パソコンで試すからと返してもらっただろう。]
[青年にまだ生身の部分があるのを見たり、
かすかでも動いているのを知ると、ほっと息をつく]
[部屋の隅で、邪魔にならないようじっと見ていた。
何かを頼まれればその通り動いただろうけれど、自分で出来ることは見つからず]
[かなりの時間が経ってから、ようやく自分のなすべきを思い出す]
……かるめ、さ、知ってます、か
[カルメンがこの部屋にいるのなら隣に行くだろうし、
いないのならば、またふらりとどこかへ探しにでようとどこへともなく出て行くだろう**]
先生の、声もする。
でも。
[両手で耳を押さえる。空気の音がした。次いで耳鳴り。一枚ガラスを隔てたような、遠い声。
音が消えてしまったら、と頭をよぎる。その可能性を考えたくなくて、立ち上がった。
ユリアンの声やエーリッヒの伸ばした手にも気づかずに]
追ってくるの。
─ 6階で集合した時にした話題 ─
[6の部屋に集合した時、タイピンの中に隠して持ち込んだ物の話は、その場に居た全員にした。]
この施設に入る直前に、匿名で私の秘書の元に送られて来た物だ。
誰が寄越したかは、調べが付かなかった。
本当は、専門書類が一緒だったが、それは失われてしまった。
当時、私は、蔓延する石化病に対して、
生産出来る抑制バンドの増産と配布体制の法案。
実際以上に、増産が出来ない理由を──あの時の私は探っていた。
施設と政府側の金銭に絡む癒着と──ね。
見付けたと言うべきか、与えられたと言うべきか。
メモにあった投与薬物ともしかすると、関連があるかもしれない。
ヘリの飛ばし方を調べる事が最優先としても。
これの成分分析が出来れば、と考えている。
都合良く治癒薬や、投与されたらしき薬物と関連が分かる、
精製方法が分かる等の解決に近付くかは不明だが。
ゲルダ、無理にフォローしなくて、もいいです。
ツヴァイはきっと我が道をいく人です。
[>>388に]
ぎりぎり間に合ったから平、気です。
でも僕に向かってきたら、首輪引きちぎるです。
[欠伸をしながら答えた]
要らないよ、こんな人生経験───。
[明らかに声のトーンが下がった]
[溜息]
こんなんなら痛い思いするほうが、まだマシだ。
[眼を瞑る]
…お嬢さんにゃ、ちょっと目の毒すぎたか。
[一つ咳をすると、立ち上がる。
ゲルダに紺青の視線を向けて]
…どっちに行った?
[階下か、階上か。ブリジットの行方を訊く。]
[涙を拭ってくれた優しい手も、言葉も。]
うん、……嬉しい。けど、恥ずかしい。
[消え入りそうな声で言って、赤くなった顔を左手でおおった。
身動ぎして緩んだ腕。離れがたく思うけどそっと離れ。]
三階と、繋がったのかな。
[二、三歩離れて掌で熱い顔を扇いだ。]
―屋上―
[赤髪の彼を見送り、一度だけ星空を見上げた。
すぐに既にいた男女へと顔を向けて]
星は…2人を祝福しているわ。
[こつ、と松葉杖をついて近くで見ていなかったヘリの方へ。]
死ぬ前にいい経験です、ね?
ついでに、最後になる前に女性を追いかける経験でもしてくるといいかもと思いませんです?
[>>392を見て]
ベアトリーチェはよい子です、ね。
―3F―
[顔を上げて、ほんの少しだけ眼を細めた。
此処を見ていない。
そのまま伏せる。]
……――
[――知っている。
こんなことがあった。知っている。]
……知ってるわ
[ぼんやり呟く声に色はない。
ゆるく、手を握り締めた。]
[立ち上がる前、アーベルの頭を軽く小突いて]
なら…生きて戻って。
その厭な経験をいい思い出で上塗りしてくれ。
[男の言葉は変わらない。
諦めるな、生きようとしろと。
薬を投与したことに後悔はない…筈なのだ。
だから――アーベルには謝らない。]
[周囲の会話、出てゆくブリジット。
経験はなくても流石に感じるものがあった]
…ツヴァイさんって…。
[呆れたように言って近くの壁際に退いた。
今はもうどこにいても邪魔にならないのだけれど、癖のように]
[まだ、振動は伝わる。声だって聞こえる。聞こえにくくなったのは、重く響く心音に邪魔されて。
足音の先を追って、階段にたどり着く]
知ってるわ。ここは、一度上ったもの。
[後ろからエーリッヒが追ってくるのだろうか。響く足音。
一段目だけを確かめて、後は覚えた幅で足を登らせるだけ。いつもより速く。
それでも、通常の人よりは遅いかもしれない]
―研究室―
[屋上が開いたことをみんなに報せるのが先か、他の未知の部屋の探索も引かれたが、
素直に研究所に戻って、またパソコンの電源を入れた。* ]
あ〜……ツヴァイさんが、行かれます?
[分かってない風な人が行って大丈夫なんだろうか
――少しだけ探るような視線をハインリヒに送る。]
ベアトリーチェさん、ストップストップ。
[でも行くなら本人の方がいいんだろうと思えば、
先に行く少女を引きとめる。
声で止まらないなら、手をその腕に伸ばして。]
─屋上─
[消え入りそうな声>>399には微かな笑み。
離し難いに変わらずとも、止めようとはせずに]
……どうやら、道が更に繋がったらしいな。
[そちらを振り返り、呟く様子はいつもと変わらぬものの。
向けられた祝福、という言葉>>400には、さすがに微苦笑が掠めたが]
こんな状態で───生きろって?
[左はほぼ使えず]
[まともに前も見えず]
[眉間に、皺]
[喉を通って行った水分]
[少しだけ潤った喉]
[そう言えば、何も食べずに薬を飲まされたが]
[まあ、いいか]
[最早、妙な諦めの境地]
[ゲルダの前に歩いていく。
目の前で両手で音を鳴らした]
落ち着くです、別にたいした事じゃないです。
ただ、男同士が口ぶつかっただけです。
[そのままゲルダの反応を待った]
…えぇ。
3階と屋上は繋がったわ。
後の問題は…これかしら。
[手をヘリコプターに添えて、こつ、と小さく音を鳴らす。
下腹を撫ぜるナターリエ。嫌な予感がして眉を寄せた。
それを今ここで口にすることはないけれど――]
─ 少し前の6の部屋での出来事 ─
[階段でヘリポートへ向かう、ナターリエとライヒアルトが一度三階から降りて来た時に眼を開いた。
緩慢な動作と顔色と、嬉しそうな表情の落差が目立つナターリエに、今度は微苦笑を浮かべず見送った。視線が少し、彼女が会釈をしようとした時に押さえた場所>>223に流れて揺れた。
政治家としては若者でしかないヘルムートも、子どもが居ても不思議は無い年齢だったゆえ。]
(そもそも、修道服は借り物かもしれないか。
年頃の女性なら──恋等が、
生きる事の重要事項かもしれない。)
ヘリポートの確認に?
空が綺麗だった。
[それだけをナターリエではなく、ライヒアルトに言った。最近は花柳界の女性以外とは交流が無い。普通の若い女性の心情には疎い自信があったので、あえてナターリエには話し掛けず。
その時、部屋にまだカルメンが居たならば、彼女をじっと見詰めた。]
[ケホ…咳が、零れる。
アーベルの言葉にそうだ、と言えばいいのか。
違う…と、言えばいいのか。
ただ、眉を寄せて。]
[ゲルダの頭をポンと叩いてアーベルを頼むと呟くと
3階へと向かう。]
/*
ううう、ありがとう。
事情あって、
村立、キャラ、ぎゅん太 の三つのIDを操作しておるのじゃ。
ううう、何度誤爆しそうになったことk
……行き来はしやすくなった、と。
[ノーラの言葉>>412に、天鵞絨を彼女の来た方へと向け。
それから、ヘリコプターへとゆっくり向けなおす。
焦点合わせに手間取る間に、眉を寄せる様子は見過ごして]
……しかし、本当に。
こんなものまで用意してあるとは……。
[いい根性だ、という言葉は。
声にはせずに、飲み込んだ]
/*
というかみんなもっとメモで叱ってくれよおおお!!!
のーりあくしょんこえええええええ
うわああああああごめんんんん
…ふぇ。
[目の前で響く音にめをぱちくり。]
たいしたこと、じゃない。
…そっか。
ユリアンはいつもしてるのね?
[もう、訳がわからない]
[使える薬で少しでも、誰かを救えるのならば。
その為に、薬を作って。
1人でも…多く、助けるために…護る為に。
―――けれども。]
―――…ケホ、
[感じる苦みは、含んだ薬の所為だけではない。
エーリッヒとリーチェの姿が見えると眸を細めた。
その場で止まるように制して、]
[上へと向かう。]
[後ろから聞こえた声。かすかに。
階段を上る途中、一歩踏み外す。杖で身体を支えようとしたところで、後ろから伸びた手に抱きとめられた]
だ、れ?
[判らず聞いたが、その温かさは知っていた]
エーリッヒさん?
[息を吐く。ゆっくり。心音が、治まってくる]
……中に?
[扉をさしての言葉>>416。
屋上をゆっくり、ゆっくりと見回す]
……そう言えば、まだ見てない部分もあった、な。
ここにいても、埒が開かないようだし……未踏エリアを見て回るのも、あり、か。
えーっと、何を言い出しやがりますか?
僕はしませんです、きっとツヴァイがそういう趣味なだけです。
[逆効果だった。
場は混乱するばかりである]
─ 現在・6の部屋 ─
溺れた人間に人道的に人工呼吸する。
ハインリヒがしたのはその種の仕事だよ、ゲルダ。
恋や愛ではなく。
で、ユリアンは 造る 創る人だ。
[回りの声]
[うるさい]
[最初はただの拒否だけだったはずだ]
[イライラする]
[何でこんなことになってるんだ]
[それもこれも全部]
おとーさんのばかやろう。
[とっくにブリジットを追いかけて行った男]
[見えなくなってから、詰った]
[───だから薬なんていらないって、言ったんだ]
―3階―
[階段を登りきると先程は感じなかった風を感じた。
何処かが外界が繋がったのだろうか。
探るように、探すように、辺りを見ながら歩いて。]
風を追った先に落ちた、白い花。]
わっ、あぶなっ……。
[間一髪で足を踏み外した少女を抱きとめる。
背中に衝撃を感じた。それでも
――嗚呼、神様。
まだ、この腕を動かすことができたことに感謝します。
心の中で思う。
はっと息を吐いた時に、咳をしながらハインリヒが階段を上がっていった。
制する仕草に、頷く。そして]
うん。僕はエーリッヒだよ。
ねえ、もしかして、耳が聞こえにくくなってる?
[少女を抱きかかえたまま、耳朶の近くで、ゆっくりと尋ねた。
先程から感じていた違和感は、だれ?と尋ねられた時、強まった。]
誰かが、こっちに。
[寂しいと思ったから、心が揺れた。
来て欲しくはないと思ったから、心が揺れた]
………。
[二つの思いが揺れて、何も言えないままに意識を巡らせる]
うん、行ってみよ。なにか面白いもの、あるかな。
[また二、三歩進んで振り返る。ライヒアルトが傍まで来るのを待つ。]
入って右ね。ありがとう。
[忠告をくれるノーラにお礼を言って、扉を入って右を見る。崩れた石像があった。]
………
あ、あっち、かな。
[奥を指差す。左に扉、右に折れる道があった。]
[聞こえた咳。それが誰かもわかる。やがて上へと向かうその足音を、エーリッヒの腕の中で聞いていた]
音、戻ってきた。
[耳に聞こえた風の音。階下からは話し声もしていた]
そうね、私が行ったら、邪魔だったわ。
でも。
[ブリジットを追ったのは、ただ理由が必要だっただけ。音を確かめたくて、声のする場所から逃げたかった。
矛盾。
聞こえなくなっていく声を、聞きたくなかった]
造るものなんです? 僕
[自分であまり意識したことは無かった。
だけど、周りから見ればそうなのかもしれない……]
素直に飲んでおけばよかったです、ね。
そうすれば気持、ち悪い思いもせ、ずにすんだです。
[アーベルに向き直ってケラケラと笑った]
―屋上―
私はもう少しここにいるわ。
星空は…久し振りだから――
もう少し見ていたいの。
[半分本音と半分口実。
肉体に無理をさせて疲労が襲ってきていた。
2人がここから去っていくのならヘリの傍で見送る形となるだろう。]
…、…
[見えるはずのない糸の先に助けを求めるようにそれを揺らしてみた。返事はあるのだろうか、と。]
嗚呼、ペルセウスが見えるわね。
―3階―
[唇はまた 引き結んで。
違う方向からの足音には、びくりとした。]
……――、 …
[靄のかかったようだった眼は
思案の底から引き上げられた。]
…だれ
―研究室―
>>406
[パソコンにカードキーをいれると、
どうやら館内の見取り図らしきものが現れる。]
………とりあえず………
[全指定をして、OpenLockのコマンドを押した。]
───っ。
[表情を顰める]
[天井から落ちてきた埃]
[右の眸に違和感]
地震なら───下も、揺れる
[地震だとまず自分は助からないだろう]
[ヘルムートの呟きを聞きながら]
[ぼんやり思う]
……面白いものって、なぁ。
[ほんの少し、呆れたように言いながら。
ここにいる、というノーラ>>433に、わかった、と頷いてゆっくりと歩き出す。
歩くのに支障はないが、視覚の不安定さが足取りを危うくするのは否めない。
それでも、転ぶ、という不名誉はどうにか免れ、扉の先へ]
……さて。
とりあえず、いけるほうに進む、か?
[言いつつ、天鵞絨を向けるのは右手の道]
[かけられた声に頷いて]
うん、でも、もう大丈夫だよ。
でも……。
[その先は言葉に出来なかった。病気が進んだら、もっと聞こえなくなる時間が長くなるのだろうとわかったから]
もし、呼んで私が返事をしなかったら、――。
ううん。
[いいかけてやめる。そのときがきてほしくなかったから]
そうか、戻ってきたなら良かった。
君の耳は、多分人より敏感にできてるから。
少し疲れてしまっていたのかもね。
[音が戻ってきたとの言葉に、安堵の吐息を吐く。
続いて、空咳が一つ。でも、微笑んで。]
お邪魔だなんて。
ベアトリーチェさんは、おませさんだね。
[彼女の裡は知らぬまま、自分と揃いのような金糸を撫ぜた。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新