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―部屋6―
担ぐには、重いよ。
[苦笑]
[理解している]
[だから遠慮する]
───なま、え?
[今更]
[もう一つ]
アーベル───アーベル=シャハブレッド。
[答えて瞼を閉じた]
[少しだけ、疲れていた]
───見張りなんか、いらない。
[ユリアンの声]
[おどけたもの言い]
[ささくれた気持ちには]
[煩わしく]
[棘のある口調]
[どうしてどいつもこいつも]
[薬で薄れていく感覚]
[溜め息]
[瞑目]
[たどたどしい、声]
[違和感]
───薬が、嫌いなだけだ。
[死に急いでいる]
[そんな風に見えるのだろうか]
[ただ、薬が嫌い]
それだけ、だ。
[嘆息]
[欠伸をしているユリアンへ]
[聞かれたから、答えるだけ]
―― 2階廊下 ――
[廊下にでると、すぐ左に進む。
眼鏡が落ちそうになって、ずりあげる]
[最初の左の扉を開けた。中に、入る。
その部屋にある、全ての扉を開ける。
棚の扉、机の扉、かまわずに]
[覆う茨が手をつつく。
ぶつりと血が出ると、眉をしかめた。
怪我をさせた元凶を、むんずとつかんで手繰り寄せる]
うるーーあ ご、い
[左手で、ぶんぶんしばらく振ってみた。
にらんで、喉から音を出す。
しばらくして、アシンメトリーに笑って茨を撫でた]
[扉を出る。また、左に進む。
次の左の扉を開けた]
[幾人かの人影。半面の、笑顔を作る]
あー えーぐ
[低い、高い、声]
―― 2F6の部屋 ――
子供扱い、するな。
[大人しく]
[言われなくとも動くのがきつい]
[口には出さないけれど]
[同じ事]
[眉が依る]
───さっさといっちまえ。
[最後に掛けた声は、それだった]
[瞼が、重い]
[鎮痛剤のせいだろうか]
[何も食べていないからだろうか]
[酷く]
―3階廊下?ヘルムートの横―
>>241
援軍?火?
[ブリジットが奥の部屋で蛇と攻防していることを報せてくる。
火を使う…には、眉が寄った。
ブリジットが行ってしまったあと……]
……火は、あまり賛成できない……。
そもそも、無理してそんな部屋に入る必要もないかと思うのだが…。
[ヘルムートに、何もなかったかのような顔で問うが……。
自分の記憶が確かならば……。
そう、自然に、相手の顔色を窺うような目になってしまう。]
─三階・奥の扉前─
[問いかけに返るは、如何様な答えか。
いずれにしろ、薬の事を聞けたなら、そうか、と小さく呟いて]
……とりあえず、ここで固まっていても仕方ない、か。
まだ、見ていない場所もあるし。
そっちを見てくる。
……あんまり期待はできんが、冷却系のものが見つかれば、御の字、だからな。
[そう、言い置いて、歩き出す。
大雑把に叩き込んだ間取り。
それが正しければ、後一つは部屋があった気がしたから]
[どれぐらい意識がなかったのか]
[覚えていない]
[回りを把握しようと]
[視線を巡らせて]
[落ちてきた声]
───おとー、さん。
[まだ見えるはずの右の視界]
[何故だかキラキラしていた]
[光の拡散]
[息を吐き出す]
[ゆっくり]
[ゆっくり]
[休憩室の近くを横切る際、何か気配があった気はしたが、何か出る事もなく。
その先の扉へ向けて、歩いていく。
扉には、鍵のかけられている様子はなく、容易く中へと踏み込めた]
─ →三階・実験室へ─
……ん。
予想通りというべきか、これは。
[扉を開けた先。
目に付くのは、実験用と思われる機材たち]
……ここになら……アレが、あるかもな。
―3F・奥の部屋前―
[ノーラから短剣を受け取る]
ありがとうでございます。
あらら、二人は行っちゃい、ました、か〜。
じゃ、僕は中にいってきます、です。
火と冷却があるとは限りません、です、し。
少しでも減らすです、中でノック、したら開けてくれると嬉しいです。
[短剣を手に持ち口に鞘をくわえた。
そして刀を抜いて逆の手に持って中へと踏み込んだ]
[左の目が、きょろきょろ動く。
ベアトリーチェ、ブリジット、ゲルダの順に視線が止まる。
姿勢が伸びた]
こーち、はー
べーい ゆらー と びー
[ひらひらと1人1人に左手を振る。
手首に、持っていたちぎれた首輪のバンドが当たる。
首をかしげた]
[そうして、大柄な男が仰向けの青年の処置を終えるまでそばでぼうっとして――]
[ノーラに声をかけられ、振り返って微笑む。]
ありがと。
[部屋につけば、書類の束を見るとは無しに見ている。]
えっと。彼女は顔を上げ、挑発的に髪をかきあげた……、書きかけの小説、かな。
[途中で物語が切れているので机に書類を戻した。]
……何があるんだ、一体。
[呆れたように言いながら、天鵞絨が辿るのは、薬品関係の置かれた場所]
……この規模なら、液体窒素くらいは常備してそうなもんだが。
[こちらはこちらで、何を探しているのやら]
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