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―寮・自室―
[目覚めると日は暮れていた]
…………………腹が減ったな。
[一昼夜寝ていれば当然だ。それは自分でも判っていたので、ベッドを降りると、部屋の隅に置いた段ボール箱から、カップ麺を引っ張り出す]
……………
[カップ麺と睨めっこすること約三分]
……お湯がいるな。
[到達した結論に従って、部屋を出た]
―自室→炊事室?―
−体育館裏−
[夏期休暇で人が少ないのをいい事に、
地べたごろんと寝転がり、夜空を見上げる。
じっと目を凝らしていると、1つ2つ、煌めきが目に映った。
伯母の家はよくも悪くも“都会”だったから、
星はネオンの光に隠れてしまっていたけれど、
ここは周りにビルも少なく、空気は澄んでいるように思えた。
傍らに置いていた空のペットボトルが、
風に揺れられて倒れ、転がっていく]
[校舎玄関に立つ。
生徒会室の在る方角を一度仰ぎ見て、視線を戻した。]
(こんな時間に明かりが……作業中かな)
[校舎の外からは、部活の練習も終えて
しかし明日の授業の心配も無い生徒達の
陽気な声が聞こえる。]
(いまは自分の演奏する音も気に入らない)
……くそッ
[下駄箱を殴りつけた。]
(調律の狂ったピアノの演奏を
ずっと聴いてるみたいな気分だ……)
[共有スペースのテレビの前で、チャンネル争いをしている男女を見つける。背後で苦笑している寮母に会釈した]
お湯、貰えますか?
[手にしたカップ麺を見せて尋ねると、彼女は快く備え付けのポットの場所を教えてくれた]
……と。
[歩いている途中で、また電子音。
足を止めて、携帯を開く]
……七恵姉さん……。
[さっき送ってきたばっかりじゃないかあ、と。
思わず呆れたような呟きをもらしつつ、足を止めてメールに目を走らせる]
『と、うん、第一印象は凄くいい感じだよー?
きっと、マコとも気が合うと思うから、気が向いたら会いにおいでっ。
……あ、ところで、さる筋からの情報なんだけど、伝説の男が帰ってきてるみたいねー。
もし会えたら、アタシがよろしくって言ってた、って言っといてー。忘れられてるかもしれないけどさw』
……何ソレ……。
[ほんの少し首をもたげて校舎の方に視線を移すと、
幾つか灯りが点っているのが見えた。
3年通っているとは言え、すぐにはどこかわからないけれど、
ほとんどは部室だろう。喧騒は遠い。
しかしそれも、時間が経つにつれて、1つ、2つと消えていく]
…ふぁー………。
[なんとなく、気の抜けた声をあげた。
心地好いのか、疲れているのか、よくわからないような。]
もどしてってばーっ
「寝てただろ?」
そんなことない!
[むぅぅっと頬を膨らませ――はっとして寮母さんを見れば
その視線の動きによって男子生徒の姿を発見。
にしては大きいような?
と首かしげ]
ねえ亘ー?あの人しってるー?
[こそこそひそひそ。小声です。]
[方向的に、フユと同じく寮へ戻ろうとしているのだろう男子生徒を見付ける。]
ああ。
(あの子も実家へ帰らないで、
残るのか。名前何だっけ……)
[カップ麺をテーブルに置いて、椅子に腰掛け三分間]
……………
[マイコのひそひそ声は聞こえていたかもしれないが、特に気にする様子もない]
……ま、家の方はいい雰囲気なら、良かったけどね。
[そんな呟きをもらしつつ、携帯を閉じて。
……ふと、視線を感じたような気がして一つ瞬き、そちらを振り返る]
…………。
[直後に硬直した……なんて事は、あるかも知れない]
[三分後、おもむろに、カップ麺の蓋を開ける]
…………………
[一分経過の後、こちらをじーっと見ている二人の方へ顔を向け、口を開いた]
……箸、持ってないか?
[忘れてたようだ]
…ぉぁぅぉぁ。
[ことばにならない。
さして痛みはないが、いかんせん、圧迫されて息が詰まった。
反応のないショウを見下ろして小首を傾げるのは、…仔犬。
腹の上に乗ったまま、尻尾がゆらゆら、揺れている]
………っはー。
おーまーえーなー!!
[がばっと勢いよく起き上がって、両手で仔犬を掴む。
きゃぃん!と声があがるのも気にせず、わしわしわしわし]
いきなり飛びつくなっつーの! おしおき!
[さらに、肉球をぷにぷにぷに。
いやいや、というように首を振るが、勘弁してやらない]
[大股に歩いていたフユは、男子生徒……マコトが硬直している間に追い付く。
マコトの挙動をいぶかしむ。
訝しげに見た所為で、元々あまり平和な顔つきをしていなかったフユの目つきが、余計に剣呑になった。]
[目を細めつつも寮のほうへと進んで行く。即ち電子音と共に歩みを止めた人影にも近付くことになるわけで。]
…ああ。
[普段見る時と違い竹刀があるせいか、判断がやや遅れた。直後振り返った彼が微妙に硬直したのにも恐らくは気付いていない。]
今晩和。
[挨拶しながら浮かべる笑みはあくまで人当たりの良さそうな。]
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