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[アヤメの希望のブランディを垂らした紅茶を彼女の前に用意すればシャロンのほうから聞こえた注文に頷くだろう]
かしこまりました。
特に手間は御座いませんのでお好きなものをお選びいただいて構いませんよ。
冷たいほうが宜しければ冷たい飲み物もご用意いたしますので。
[ノブが死んだ、と言う言葉にはただきょとんとするだけだろう]
…あれ、まぁ。主計殿にはお疲れ様でした、とお伝えするべきでしょうかね。
恨みねぇ……まあ、私も恨んではいなかったけど、気に食わなかったのは事実だけど
若輩の私から見ても、何であんなヘタレが幹部やってるのか常々疑問だったし
[かたりと扇子をおき、紅茶の香を堪能する。]
あぁ、やっぱり貴方の紅茶は最高よね。これがあるから、ここへ来てるようなものだけど。
[シャロンにつられ、空っぽのままの席を見やりながら。]
すっきりさせたいわよね……派手に殺っちゃって、さ。
恨み、かぁ。そもそも恨まれそうな相手は……。
[右の手の人差し指と中指で軽く投げる様な仕草をし]
ぷすっと殺っちゃってるしなぁ。
後々面倒を背負い込むかもしれない火種なんてとっとと消しちゃうに限るもの。
ウラミねぇ…まあムカつくヤツだったしな。
[相性が悪いのか社会的地位の問題か性格の問題か…兎に角滅多に会わないが会うたびにイヤミや皮肉を言われたら好感など持ちようが無い]
恨みなんてもの、キチンとさばけなかったらこの世界でやってけないでしょーに。
[のんびりとした口調で言いつつタルトを口に運ぶ。
死んだノブに対しては、特別な思いいれもなく、そもそも殆ど係わり合いは持っていなかったためか、それだけで終わってしまい]
……や、やっぱりこちらの姐御の恨みは買っちゃいけないねぇ。
[アヤメの言葉に、くすり、とどこか楽しげに笑う]
恐れ入ります、小姐。
そのようにお褒め戴けるとは、恐悦至極に存じます。
[アヤメに、にこり、と微笑んで]
温かいものをストレート、ですね。
それではマルコポーロでご用意いたします。
[シャロンに一礼してからしばし下がり、ややしてティーセット一式がシャロンの前に用意され、豊かな香気をたたえる紅茶がカップに注がれるだろう]
[ミュウの言葉に軽く肩をすくめて見せてから、ジョエルに向き直る。]
ふむ、私にも紅茶を頂けるかな?
生憎とここのメイドには馴染みが居なくてね。
ま、恨みなんて、裁けなければ屍に成るだけだ。
[一度、退席したジョエルが戻ってきて、カップを受け取り]
有難う。
――良い香りだ。
[それからマイルズの言葉に、先よりも柔らかな微笑みを浮かべる。
良い香りに解れたのか]
心配をして呉れると云うのは嬉しいものさ。
[カップに口をつける。薄紅の口唇が柔らかな弧を描いた]
畏まりました。
本日はマリアージュフレールのマルコポーロとエスプリ・ド・ノエル、ウェッジウッドのアールグレイフラワーズの三種をご用意いたしましたがいかがなさいますか?
[エドガーの声にまずは頷き、それからラインナップを口頭で提示して後に軽く首を傾げて尋ねるだろう]
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