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[青灰簾石]
[アクリルなのかよくわからない、透明のケージカバーの向こう]
[瞬く]
何。
[何が起きたのかわからない]
[冷たい機械の中]
[膝を抱えていた手を持ち上げた]
[瞬く]
[開いた?]
[押し上げて、体を起こした]
[───頭が、痛い]
[うたかたのように浮かぶ、眠る直前の記憶。]
…" "…。
[確かに口にした言葉、唇がそれを形作ると]
[また悲鳴が聞こえ、今度は身を起こした。]
[続々と起き出す気配を感じながら、さて、どうするか、との思案に耽っていたものの。
唐突な悲鳴>>29は、その思索を半ば強引に断ち切った]
……やはり、俺の錯覚ではなかったか。
[今更のよな呟き。
かすみがちな視界の見せた錯覚か、という甘い思考が砕かれる]
……落ち着け。
大声を上げれば、それだけ、消耗するだろ。
起き抜けで、負担をかけるな。
…なんで、なんで?
どういうこと…???
[床には淡く塵が積もっていた。
まるで、暫らく手入れのされていないような状態に思える。]
ね、お医者様は? 看護士さんたちは…?
[おろおろと辺りを見回す。
冷凍睡眠装置から目覚める人々に不安そうに問う。]
[少女の視界は闇。その目に光を映すことはない。病ではなく先天性のもので、光のない世界が当たり前だった]
確か、そう。病にかかってここに居たの。
あれからどれくらいの時間が経ったんだろう?
[突いた手を押すと、それは開いた。身体を起こして耳を澄ます。その目が開くことはない。
縁に手をかけて指で辿った場所に、自身の名前が刻まれていた。
Beatrice=Grey(ベアトリーチェ・グレイ)の文字。簡素な水色の服と不釣合いな首輪には02の数字があった]
[バンドに刻まれた数値を確かめる。]
Lv.3まで、もう少し、か。
[成長期に節々の痛みに悩まされたことだけはある、
長い四肢をぐっと伸ばした。
長い眠りの為だけでない、ずしりとした重さを腕に感じながら、
押しあける装置の扉。]
……これは。
[身を起こしたことで、広がる視界。
周囲の様子を確かめ、緑の眸を瞬いた。
あわてて装置から降りるのは、女性の悲鳴が聞こえたから。
降り立った、足に感じるのも砂のような重さ。]
…なぁにが、起きてる?
[それは悲鳴へ向けての言葉だったのか、
眸と同じ色の髪を緩く掻きながら、欠伸交じりの第一声。
覚醒したての紺青はまだ視点が定まりきらない。]
[だって、眠る前の記憶が確かならば。
そしてこれが夢ではないのならば。
本来なら聞こえてくるのは――歓声の筈なのだ。]
[口を押さえていたので、受け身を取れなくて。>>32声が聞こえた時には傾いだ右半身を強かに打ちつけていた。]
い……っ。
[誰かが叫び声を上げて注意を引きつけてくれたから、転んだ事に気づいた人が少ないかもしれないと期待しながら、倒れたまま、痛みが引くのを待った。]
砕けてる……?
[隣のカプセルへ、視線を向ける。]
…!!
[息を飲む。
其処に「ある」のはもはや人ではない。
口を手で覆って、辛うじて声は無く。
ただ、一歩だけ後ろへと退いた。
頚に巻かれた装置がやけに冷たく感じた。]
[押し上げる]
[結果的には、肩を使った]
[僅かだけど───関節が、軋みをあげている]
───どう、した。
[掠れた声]
[掻き消される]
[白い残骸。砂礫。砕けた]
[青灰]
[瞬く]
どう───なってる。
[この、悲鳴と結果の示す意味は]
なにが、ね。
その答えを的確に出せるものが、ここにいるとは、俺には思えんが。
[欠伸まじりの声>>38に、淡々とこんな言葉を返す]
……恐らく、アラートを出しているものは。
期待、できんだろ。
[諭した理由の何割かは、騒がれるのが苦手だから、というものもあったのだが、それは当人のみが知るところ。
ダメに、という言葉>>41に遠回しの同意をしながら、小さく息を吐いた]
……大丈夫ですか?
[かけた言葉は悲鳴を上げた女性にか、
倒れている女性にか。
コールドスリープの影響か、霞みかかった思考の所為で、
そこに起きている人々が知り合いだったとしても、
まだ思い出せないまま。]
起きれますか?
[叫んでいた女性が、誰かの言葉で落ち着いたのをみて、
倒れている女性に近づき手を差し出した。]
…… どういうことなの?
[震える手、握り締めて押さえつけるよう。
あちらこちらからぽつりぽつりと声がする。]
……、 居ない…
[誰が とは口にしないまま呟き。]
…ミスター・ハインリヒ
貴方も 起きましたの。
[何処か間延びしたような声に聞き覚え。
いつだったかの対面ぶりか。声を掛けた。]
[差し出された手>>44、病気故普段は血色が良くはない顔色が赤くなり、きゅっと唇を噛み、右手を庇いながら自分で身をおこした。]
……大丈夫。ありがとう。
[そう言って頷いた。]
/*
すりあわせなし。よしよし。
楽しみだわ。
・救いの手は振り払う
・同情の眼は睨みつける
・自分の足で歩こうとする
・雁字搦め
高飛車ですし、こうですね。
/*
あ。移動できる場所少ないから、自動的に多角会話に。
……いい加減、慣れるべき、か?
ダミー込み17人村……多弁、多し
生き残れるか、私!?
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