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"0721"?
[いったい何の語呂合わせだろうと首を傾げつつ、ぽちぽち…]
あれ?
あ、違ったね"0712"かぁ。
[もう一度、打ち込みなおし。]
[ぴこん、と可愛らしい音がして。]
わ!開いたよ!
[やったぁと小躍りしながら室内へ。]
えっと…
[暗い室内を見渡す。壁際に流し台とコンロ。]
キッチン…かな?
電気何処だろうー?
[壁に手をついて照明のスイッチを探した。]
>>751
[女性の視線がふと、自分の手に注がれているのを感じ、はっと手を下ろす。]
あ、…いや、
[無意識だったことで少し動揺した。今はなんともなかったのに……。
ちょっと胸の手を頭に当てて、ふうっと息をついてから]
大丈夫です。僕は……
[名前を名乗り、相手にも訊ねた。]
鍵は大丈夫そうですね。…何かここのことがわかる手がかりがあればいいのですが……。
[取り繕うように話を振り、首のバンドはさすがに隠すように…。]
ん?
ん…何、語呂合わせって言ったろう?
語呂合わせで4つの数字…
それで施設職員の好みそうな単語。
ゲマトリアの秘法という暗号形式があってね。
文字を数字に変換する暗号さ…。
アルファベットで「07」番目と「12」番目の単語…
組み合わせるとGL…"GoodLuck"、だ。
[それは研究員達の間でよく使われていた言葉。
幸運を祈る、この病に対する研究に、幸運を。
眠る前の患者達にも囁かれたものかもしれない。
ぴこん、と。正解音のような開錠の音が鳴ると
やはり…と口端を上げて笑った。**]
“Good Luck”……
[呟く。永い眠りの記憶の向こう、
誰かがそんな風に、謂っていただろうか。
それを聞いて、自分は――]
食料があれば、助かりますわね。
[強引に、思考を断ち切った。]
Good Luck…。
うん、いい言葉。
[にっこり笑って頷く。
スイッチを探り当てると煌々と明るくなる室内。]
わたしたちが大丈夫だったんだもん、きっと冷凍庫も大丈夫!
[足元に気をつけてとの言葉に頷いて、奥へと。]
[バンドには名前も記されているのかもしれない。
けれどそれは見えなかった。数字もどちらも]
イレーネ=エンゲルスです。
…みんな、起きたばかりで本調子じゃないから。
[動揺されてしまい、ちょっと首を傾げてからそう続けた]
エーリッヒさんも、あの人も、凄いですね。
あんな簡単に思いつけないわ。
[感心したようにそちらを振り向いた]
>>758
ええ、そうですね。
[体調についての話題として避けたくなっていた。
だが、エーリッヒやハインリヒに対してすごいと感心するイレーネに心からの同意を示しながら……]
どうも、彼らは学者畑の人間らしい。常人では思いつかないですよ、どちらも。
[開錠のきっかけになったパスとして聴こえた言葉は、とても自分ではたどりつけない。]
……貴女は学生さんですか?
[まだ、少しあどけなさの残る表情を見て、そう問うてみる。]
エーリッヒさんはお医者さんの卵だって聞きましたけど。
ギリシャ神話とかまで、知識の幅も広いですよね。
[暗号は使い慣れていれば思い出せたかもしれないが。それでも即座に記憶の引き出しから引き出せるのは尊敬に値した]
はい、音大でピアノを弾いていました。
ダーヴィッドさんは?
>>761
医者の卵ですか。
[その言葉にエーリッヒをチラリと見遣った。]
そして、イレーネさんはピアニストの卵というわけですね。みなさん、学が深いですね。
僕は勉強は全然駄目です。職業は消防士でしたよ。
[そして、ふと、彼女も自分も過去形でそれを話していることに気づく。
ただ、そのことにため息はもう出なかった。]
うん、冷凍庫は大丈夫だね。
[温野菜や肉類、魚介類なんかを見つけて。
簡単に食べられるパスタやグラタンなんかも。]
こっちは…
[冷蔵庫を開けてみて、すぐにぱたりと閉めた。]
うわー…見なきゃよかった。
[とってもうんざりした顔。]
―部屋A―
こちらは缶詰などがありましたわ。
クッキーのような保存食もあるようね。
冷凍庫は…、無事で
[うんざりした顔がちらと見えたので、冷蔵庫については聞かないことにしたようだった。]
……暫くは、なんとかなりそうですわね。
学が深いというか。
私はずっとそれしかやってこなかったから。
[小物入れを抱えた左の指先に小さな痛み。
右手で包むように押さえた]
消防士さん。
危険と隣り合わせの、立派な職業じゃないですか。
[過去形のことには気づかないまま、しばらく会話を*続けていた*]
うん、これだけあればしばらく大丈夫だと思う。
久しぶりのごはんだから…食べやすくておなかに優しいのがいいよね?
[しばらく冷凍庫とにらめっこしたあと、大きめのお鍋を洗いはじめた。]
>>765
ええ、自分の仕事に誇りをもっています。
[だけど、だから、時々、少し、無頓着になる。
命のこと。
他人のじゃない。
自分の………。]
ああ、部屋開いたようですね。どちらも。
[しばらくは他愛もない会話をしただろうか。そして、開いたドアを指差した。**]
―部屋A―
ええ、そうね。
――何を作りますの?
[鍋を用意する様子を、覗き込む。
ハインリヒもそれを見ていただろうか。
経験があるなら、手伝いもしたかもしれないが]
シチューらしきもの、かなー?
[鍋に水を張って、冷凍してあった鶏肉を煮はじめる。]
調味料、調味料〜…ん、お塩は大丈夫そう。
[アレコレ探しては一喜一憂。]
[目覚めると、ベアトリーチェはいなくなっていた。額の汗を拭う。]
………方舟。
[呟いて。床をじっと*見つめている*]
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