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報告なんて在るのかな
[然し先までの微笑みは消え、紅茶を離した口元は三日月]
其れ程迄に簡単に何か掴めるなら、彼の蛇が簡単に掴むだろう。
気短は他にも影響を及ぼす。
状況は芳しく無いが、急いたとて何か出来るとは限らないだろう。
皆が此の状況を理解して居るのだからね。
データの改竄やら、表面上の行動なんて
幾らでも誤魔化す術を持っているでしょう。
――少なくとも、この場に居る皆は。
[アヤメの言葉に、同意する様けらりと笑いを零し。]
お早う御座います、カレン。遅刻という事も御座いませんよ。
皆、気付けば集まっていただけですから。
[起きたら集まれという命もありませんでしたからね、と
小さく笑みを向けて]
ああ、部屋に下がって何をしていたか、かい。
休んでいました、としか言いようが無いネェ。
お愉しみだった連中もいるようだが。
[クツリと笑って紅茶を一口含んだ]
[レッグのメッセージに目を通し…まず考えたのは、「自分は裏切り者か?」という事。]
[12宮に裏切り者がいるとしたら、まず浮かぶのはレッグだ。だが彼の目的は、組織の規模に比すればささやかなものだ。大した波風を立てず妥協点を探すのは、難しいかも知れないが不可能ではない。]
[自分はまた、ボスと思想において差があるが、それは今に始まった事ではない。]
[レッグは、しかしもう自分も彼自身もクローディアの言う「裏切り者」の一人と見なしているようだ。]
[仮にそうだとして、クローディアは「裏切り者は3人いる」、と告げた。最後の一人は誰だ?]
[ひとつ心当たりがあるとすれば…この騒ぎの直前に届いた手紙。]
『ミレイ…どういうつもりなんだ…。』
そんなことはないとおもいますよ。
レギーナが他の人に自分からすりよっていくなんて早々ありませんから、貴方はきっと気に入られたんだと思います。
またよかったら遊んであげてください?
[余り猫の話をしていては会話の流れをおりかねないので丁度レッグから希望があったので一度そこで席をたち、何やら一杯の茶を入れてくる]
どうぞ、判官殿。きっと目が覚めると思いますので。
[笑顔でそれを差し出す。
見た目こそ中国茶だが、飲んで見れば舌に刺激と発刊作用があるだろうか。
なにせ唐辛子の入った中国茶だ]
[ディーノの言葉に肩を竦め]
あは、私ですらデータなんて何度も上書きなんてしちゃってるしね。そうじゃなきゃとっくに生きちゃいないでしょうね。
ま、裏切り者とやらも……その形跡なんて跡形なく消し去ってるでしょ。
[そうして、カレンに「おはよう」と声をかけ]
[ミュウの言葉を聴いて、]
其れは僕の事かな?
――蜂蜜味の口接けをしてきたよ
[弧を描いた口唇を、チロ、と紅い舌が舐め]
可愛い子だったよ。
今日は立てないかもしれないけれど。
…余程、朝に弱いようですねレッグ。
学生らしいといえば学生らしいですが。
[大変そうですね、と苦笑を零し。
オーフェンの告げる報告に、あぁ、と声を上げる。
何処か気だるげに、ひらりと手を上げて]
――その様な事も報告せねば成りませんか。
…先ほど、表で務めている仕事の上司に連絡を取らせて頂きました。
此処での待機を余儀なくされたので、休暇の許可を申請に。
[必要ならば確認を取って頂いても結構ですが。と
吐息を零し、プレートの最後の一口を押し込んで
カップへと再び口をつける。]
[自席である5番目の席に着くと、置かれていた紅茶に口をつける]
んー、報告すること?
特に無いなぁ。ねえトリナエスト、何かあったっけ
[そう言って後ろに付き従う自分のメイドに問い掛ける
首を横に振る彼女を見遣ると円卓に向き直り]
てことで私からも何もなし
わざわざ報告する事なんてねぇって。今まで飯食ってシャワー浴びて寝てたんだし。
[正確には飯の準備中に寝て起きてから食べてシャワーを浴びたのだがそこまで言う必要もないだろう]
[ミュウの言葉と表情には、微かに笑みを浮かべたか。
それから、肩を竦めるアヤメに一つ、頷き]
オレはそも、データ取らせてないもん。
[つまり、自身の仕事以外の行動のデータがあったとしても、それは正確ではない、と。
そう、言外に言っていて]
真っ向勝負なんかしてたら、いきてけないよねぇ?
ですが…、もしも私たちがそうだというなら。
見つかって閉じ込められた時点で二人手をとって逃避行、のほうがドラマディックだと思いませんか?
[微かに笑みの混じる声音に瞳を細め]
…ええ、確かに数が合わない。
だとしたら私たち以外にもう一人いるのか…それとも、私たちではない三人か。
後者のほうが相応しい口ぶりだったように思えますけれど。
…さぁ、何を目的にするかなんて人それぞれでしょう。
そうですねぇ…ありえそうなのは組織によって大切な誰かを奪われた、とか。
他にも、この組織を壊滅させたい…ああ、警察とかも該当しますね。
[ジョエルの言葉に、少し嬉しそうに]
其れなら嬉しいね。
とても可愛くて、暖かい。
僕の方こそ、お願いするよ。
[其んな和やかな会話の裏で、恐るべき茶が用意されている事にも、気付かない。]
嗚呼、然しデータ、ねぇ…
僕には何が書かれて居たんだろうね。
[くつと笑み。]
[マイルズやシャロンの言葉に、]
確かにな。まぁ、そこで誤魔化されるかどうかは私の部下の能力次第だ。
[オーフェンの報告に、]
ああ、把握している。仕事は少なくとも今は継続中だ。続けてくれ…。
[すでに完全に閉じきったまま、ジョエルの用意してくれたお茶を一口飲み……]
ぶふぅ!?
[盛大に噴出した]
な、何だこれ! ピリ辛どころじゃねー! ってか、辛いの苦手な人間にはピリ辛も激辛も一緒だー!
[半分逆切れである。ただ、おかげで周囲が何やらエドガーに報告と称して、行動について語っているのに気付いた]
あ?
俺はとある組織の支援者筋から頼まれた大学の学長候補の殺しを終えたばかりで、特に報告するような出来事なんざねーなー。
[クツクツと笑いながらシャロンに視線を向けて]
「昨日はお愉しみでしたね」とでも言うべきだったかい。
その気になれるなら十分に楽しむがいいさね。
別のお楽しみは…白羊のが目くじら立てそうだしネェ。
アハ、そうだね。優秀な部下であってもミスは在るだろうけどね。
無い事を祈っておこうか?
[くつっと笑って隣席の男へ目を向け――様とした時、レッグの盛大な叫びに彼を見る。]
…………辛い物が苦手なのか。
報告、ったってねぇ……ここにいた、それだけよ?
[そうして、ディーノの言葉にくすと笑って]
取らせければ改竄する必要もなしか……流石ね。
まー、どんだけ腕っ節が強くとも、それだけで生きてけるほどこの世界甘くないし、ね。
アハッ、其れでも加減しては矢張り燻って居るよ
[ミュウに三日月の笑みを見せ]
まァ、其方の愉しみは、後回しだね。
余り怒鳴られるのも喧しくて仕方ない。
[隣を揶揄う様に一度見て、其んな事を言った]
あぁ、良い提案ですね。
――今からでも、してみますか。
[くつくつと、試すような言葉と共に笑いを零す。
しかし、それは冗談めかしたものではなく何処か真剣みを帯びて]
同感です。
やはり、僕達ではない他の3人の方が居るのでしょう。
全く――やはり、面倒な事に巻き込まれたのは
どれにせよ変わり無いようですね。
[警察の方は、ある意味此れも仕事ですから
其方の方が面倒事ではあるかもしれませんが、と笑みを浮かべつつ]
オレは、プライベート詮索されるのが、何よりもキライですから?
それに、改竄とか、思いっきり手間だしー。
[にこり、と笑ってアヤメにこう返す。
それでも、碧の瞳に宿る色は微か、鋭さを帯びているか]
立ち回り失敗すれば、お先真っ暗、だもんねぇ。
幼少の砌より、苦労して参りましたとも。
報告…ねぇ?
特にこれといっては無いかなぁ。
強いて言うなら、あの子は中々良い声で啼く子だったよ。
お陰で聖書覚えちゃったよ。
なんなら今から朗読を…っていらないよねー?
[客室の扉に佳かったままククリと笑う]
私は諸君に、ボスから指示された者、私の考える組織の為にならない者、そういった標的を示してきた。
君達は、そいつらを殺す代わりに、組織から金や地位、他様々な恩恵を受けている。
我々の関係は、基本的にそれだけだ。
標的を殺す事さえすれば、他のルールは無い。諸君がどうしようが、組織はその後始末こそしても、邪魔をしたり止めるよう強制した事は無い…つもりだ。
そんな我々が、果たして裏切り者たりえるか?と私は考えている。
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