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[自室にて。卓に腰掛け掌中の「あるもの」をもてあそぶ。]
強い者がいい。なるべく近接白兵戦闘に長けた者。そして賢明な者。この状況にあって、まだ冷静に戦闘を避ける事の出来る者。
そういう者に「これ」を託さねばならない。
誰…かな。
[頭の中に十二宮のリスト・プロフィルが浮かべ黙考する。]
[扉からノックする音が聞こえる。そして発せられた声に呼応するように]
あぁ、鍵は開いてるよ。少し冷房が効きすぎてるかもしれないけどね。
[言って、冷気をほんの少しだけ収める。
氷点下だった気温は一気に秋風の心地よい涼しさに変わる。]
『炎・・・かな?これはヤル気だねぇ。さぁ、どう料理してあげようか。』
んじゃ遠慮なく。
[許可を受け、温度が上がった事を確認してから扉を開ける。左手の炎を隠しもせずに室内に入り]
まあ疑ってるとかどうこう言う訳じゃねぇけど…俺と死合ってくれね?
『ふぅん・・・とりあえず、いきなり奇襲、なんてことはなさそうだ。無駄だけど。』
へぇ・・・疑ってるわけじゃない、と。それはどう云う訳かな?
[無邪気そうにこて、と首を傾げ。しかしその瞳には冷たい光]
まぁいいよ。僕も死ぬ前に君と戦ってみたいとは想っていたしねぇ。
もし仮に君が裏切り者だって言うんなら、それで手間も省けるし。
[言ってクスクスと笑い、周囲の温度を再び真冬の温度まで下げる。]
[急激に下がった温度も意に介さず]
誰が裏切り者かなんて考えても分かんねぇしだったら適当に殺ってみようかなってワケ。なら何時殺られても悔いの無いように一番戦ってみたいヤツからやろうかな〜って。
[軽い口調とは裏腹に掌中の炎はサイズを増していきその双眸は冴え冴えとした冷たい光を放つ]
ああ、お前が裏切り者ならイッセキニチョウだな。
[本当にたった今気付いたかの様に言う]
ふふっ、それは光栄だねぇ。一番戦ってみたいヤツ、それが僕だって事でしょう?
[カルロスの冷たい視線にニコ、とどこか冷たい笑みで]
僕は裏切り者なんかじゃないよ。・・・と言っても、信じろって方が無理だけどね。
・・・さぁ、どんな楽しい花火を見せてくれるの?
[暫くして、ゆるりと手を動かす。其れは白か黒か、両方か]
……行くか
[立ち上がる。身体にだるさは残っていない
……といっても痛みを抑えるもので有るのだから
少し動きは鈍いかもしれない。
其れを感じさせる様な事はないだろうが]
……行くか。
会議場に居るかな
[考えながら、*部屋を空に*]
そりゃあ炎と氷のどっちが強いか…確かめてみたいもんだろ?
[ニッコリと―それだけ見ればなんの邪気もない―笑顔を浮かべ]
バカにしてっとヤケドするぜ?なんせ、世の中にゃあ花火の暴発で死んだヤツもいるんだからな?
[その言葉が引き金だったか―]
んじゃイイカゲン寒くなってきたし…いくぜ!
[言うが早いか左手の火球を解き放った!]
・・・来なよ。
[ニヤリ、と微笑む。それと同時に火球を絶対零度の冷気を膜とした真空の空間で包む。火球は音もなくその勢いを落とし、消える]
さて。小手調べだ
[呟くと同時に懐から銃を取り出し、三回引き金を引く。
一つは心臓へ、一つは眉間へ。そして最後の一つは右の腿を狙って。時間差で放ったにも関わらず、それらは向かう対象に対して同じ距離を保つ。それと同時にカルロスの前方以外の方向全てから、無数の氷柱が襲いかかった]
ふん…中々やるじゃねぇか。
[消え行く火球を見ながら不敵な笑みを浮かべる]
だが…まだまだ甘いぜ!
[右手を振るうと全周囲に緑色をした炎の壁が立ち氷柱と銃弾を溶かす]
へぇ・・・緑色、か。
でもこれは・・・溶かせないよ?
[言うとニヤリと微笑み、次の攻撃を繰り出す。
見えない無数の「真空の刃」がカルロスの居る空間に出現し、彼を切り刻まんと襲い掛かる。同時に鋭い氷柱をカルロスの全方向へと向けたまま静止させ、先の炎を打ち消した絶対零度の真空の膜で包み込む]
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