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─二階・(5)の部屋─
……ま、そこを否定はしないが。
[疲れている、といわれれば、こう返す他なく]
……真面目に受けた方がよかったのか?
[天上を見上げながらの言葉には、軽口めいた口調で問いを返す]
/*
眠い。
誰かカルメンが来たら起こしてくれないかな。
そして、ノーラとベアトリーチェはこんなに酷い無茶振りを拾ってくれてどうもありがとう。
いや、今思っても無茶振りだった。
全てはこっちにピクシーよこしたランダム神の責任です。
ということにしておく。
とりあえず、最大限空気は読んだ、はず。
能力者に当てたけど。
[うきうきとガラス瓶に詰める青紫と紅色のシロップ。
冷凍のラズベリーとブルーベリーを見つけて、蜂蜜を加えて潰して煮込んだもの。]
何かにかけてもおいしいし、冷たい水で割ってもいいなぁ。
お茶もコーヒーも駄目になっちゃってたもん、こういうのなくちゃ。
[氷を入れたグラスに、とろりと垂らして水で薄める。]
…うん、おいしい。
[一口味見して幸せそうな顔。]
疲れてる時になにしたって、いい結果は出ないから。ゆっくり休んでから頑張って。
[笑って、次の問いには頬をかく。]
あの時は、誰でも良かった。自分が女として機能するのか確かめたかったから。だから、遊んでくれても良かったんだけど、ね。
今は、あなたとは遊べない。
[視線を落として、ライヒアルトの手が傷ついているのを見て、頬に当てていた手を伸ばしてそっと触れ、労るように撫でた。]
[廊下をまっすぐに歩いていく]
左が、さっき着替えた部屋、かな。
こっちから、声がする。
ナターリエさんとライヒアルトさん、かな。
見つかったんだ。
[良かった、と呟いて部屋の前を通り過ぎる。扉を開けた6の部屋に誰かいるのに気づくとそちらへと足を向けた]
頑張る、か。俺にできる事なんて、たかが知れてるが。
[他に抜きん出ているのは、植物に関する事だけ。
幾度となく飛び出した野外採取で鍛えられ、人並みよりは身体能力もあるが、逆に言えば、それだけで]
……誰でも、ってな。
[返された言葉に、天鵞絨はやや細められ。それから、小さなため息]
……俺とは、ね。
どちらかというと、誰とも、の方が……。
[そこで言葉は一度途切れ]
……平穏な気がするが。
[何が、とは言わずにこう続け、紅の残る手に天鵞絨をむける]
……軽く、引っかいただけだ。手当てしとけば、すぐに消える。
[6の部屋奥の扉近くまで歩いていく]
作業してるのは……ダーヴィッドさん?
何をしてるの?
[杖の先が何かに当たる。手で触ると、人の形をしていて、石像なのだと分かる]
ここにも、あったんだ。さっき気づかなかったな。
[どこか遠くから、何か叩く音がしたが、その場を動かず]
あたしも、できる事なんかないよ。でも、黙って死を待つのは嫌。
[武器を持つなんて考えた事もなかった。]
………ライヒがそう言うなら。誰とも
[そう口にした所で階下から聞こえる音。]
なにかあったのかな。ね、行ってみる。
[ライヒアルトの手から手を離し、手に移った紅を舐めた。]
/*
素で返されたΣ[驚くなら振るな]
……むう。
別に、地雷ぶん抜かれたわけでもないんだが。
妙にPCが惹かれているな。
くろねこにしては珍しい現象。
>>318
[入ってきたのは小さな少女。ベアトリーチェに気がつく。]
……蛇が入ってこないようにね。蛇が嫌がる防腐剤を塗っているんだ。
蛇が嫌いで仕方ない人もいるみたいだしね。
リーチェも蛇は好きじゃないだろ?
[手は休めないけど、些かゆっくりになるか。]
……その点は、同意だな。
[黙って死を待つつもりはない。
享受する意思があるならば、そも、ここには来なかった。
続いた言葉に、天鵞絨は数度瞬き。
それから、そうか、と小さく呟く]
……何か、大事だったら問題だしな。行ってみるか。
[頷いて椅子から立ち上がり、ジャケットを羽織り]
……舐めても、不味いぞ。
[紅を舐める仕種には、冗談とも本気ともつかない口調で突っ込みを一つ]
[ダーヴィッドの声に、邪魔しないようその場に留まったまま]
蛇対策なのね。
うん、ノーラさんは蛇が嫌いだったみたいだし。
私は、蛇はそんなに嫌いじゃないけど、噛み付いてくるならこない方が嬉しいな。
だって、それで蛇が殺されるのは、仕方ないけど、いい気分じゃないもの。
こなければ両方嫌な気持ちにならなくて済むもの。
うん。
[頷く。死ねない理由が変わりつつあるのは気づかないふりをする。]
行こう。何事もなければいいけど。
[置いていたメイスを掴む。]
確かに美味しくはないけど、不味くもないよ。お腹、空いてるからかな。
[ライヒアルトの後ろについて歩く。]
>>322
そう、ノーラが本当に嫌いみたいだからね。
まぁ、あれ一匹だけなら、問題ないんだけど。
蛇がきたら、絶対に触らずにそっと逃げるんだ。
あと、死んだと思っても、やっぱり触っちゃダメだ。反射器官が生きてるとやっぱり噛まれるからね。
[と、そこまで言ってから、相手が盲目の少女だったことを思い出す。でも、まぁ、問題ないと思った。]
リーチェは生まれた時から見えないのかい?
[何事もなければ、という言葉に頷いて、鞄を肩にかける。
中身の増えた鞄は、少しだけ、重い]
……それもそれで、どうかと思うんだが。
ああ、上を調べに行かねばならんのだし、胃に何か入れた方がいいな。
[などと言いつつ、階段を降りて。
音が聞こえてきた、と思しき場所──厨房を覗き込む]
……何か、あったか?
[おやつに呼ばれたとは、さすがに思っていないわけだが]
[顔を出した園芸屋さんににっこり笑う。]
えっとね、おやつ作ったから休憩しよ?
[冷凍もののホットケーキも解凍したらしい。]
あ、パイシート無いかな…パイ焼きたいなぁ…
死んだら、声もしないから分からないの。
でも、さっきの蛇は、血の匂いがしたからわかったよ。
[ダーヴィッドに目のことを聞かれると頷く]
うん。生まれたばかりの時は覚えてないけど、でも、他の色を知らないからきっと生まれつきね。
人の目は、光を映すから見えるけど、私の目はその反射がうまく行ってないんだって、聞いたの。
今の医学ではどうにもならないんだって、お医者様で言われたわ。
「今」の医学なら、見えるようになるのかな。
[あれからどれだけ経ったのか分からなかったが、やっぱり無理な気がした]
─厨房─
……おやつ?
[向けられた笑顔と言葉に、思いっきりきょとーんとした。
同時に、緊張が程よく緩んだような心地もして。
知らず、笑みがこぼれる]
……疲れた時には、甘いものがいいというし。
悪くない、か。
というか、料理とか菓子作りとか、よく気が回るなぁ……。
[パイ焼きたい、という言葉には、素でこんな感想がもれる]
さすがに、誰のでも舐めたりしないよ。あたしも、探索ついて行くから。
[ぶん、とメイスを振って階下へ。なんかいい匂いがした。ひょっこりライヒアルトの後ろから顔を覗かせる。]
あ、美味しそう。
[目を輝かせて。ゲルダの声が変わっているのを心配そうに見たが、なにも言わなかった。]
じゃ、いただいちゃおう。ありがとう、ゲルダ。
[厨房に入って椅子に座って、壁にメイスを立てかけてからフォークを掴んだ。]
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