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[彼女の鼓動がゆっくりと落ち着いていくのを感じる。
やがて、カルメンが体を離した。
特に追わずに、ただじっと彼女の目を探す]
はい。なんでしょう?
[見上げてくる彼女に、目を細めて聞いた]
─三階・休憩室─
[唇を尖らせる様子>>532に、くく、と低いながらぽんぽん、と軽く叩くよに頭を撫でてから、手を離す]
そこで勝ち負けを出しても仕方なかろうに。
……ま、それはともかく、だ。
上に来たのは、手がかり探しが主体。
ピアノのリクエストは、次の休憩まで取っておくのが無難だろうな。
[口調を改め、静かに告げる]
……奥に行った連中も気になるしな。
[言いながら、奥へと向いた天鵞絨には何かを案ずるような色が浮かんで**]
―階段―
…は、ッ。
[少し急いだだけで息が上がり、肩を上下させた。
膝をついて少ししてからエーリッヒと追いつくだろう。]
…行かないと?
[静かにブリジットに尋ねるように呟く。]
[昼と夜の間、と聞いて夕暮れだろうかと思う]
ここが外ってことは、屋上?
それとも今まで地下にいたのかな。
カプセルに入るとき、地下に行った覚えはなかったから、やっぱり屋上かも。
アーベルさん、空のほかには?
何もないの?
[例えば、この建物の周りに。連れて来られた時は外に何があるのかまで聞かなかった。
聞いておけば良かったと思う]
風、気持ちいいね。
[音を追うように階段へ向かうと、エーリッヒとノーラの姿。
そして…]
…ブリジット…。
[逃げた少女の姿も。咳が、零れる。]
[せんせいの様子を、微笑のまま見る。
心中考えている事とは真逆の、表情。]
さっきは、ごめんなさい。
驚いた、……よね?
[問う間も、自身の右肩を右手で撫ぜたり。
左肩を左手で撫ぜたりしながら。]
[行かないと…そう繰り返すブリジットの姿に
階段を登って近付き。]
[…今度は手を伸ばすことなく。
代わりに廊下の先を指し示すように目配せをする。]
……行こう。
[歩みを促すように立ち止まった。]
いや───建物の中だ。
[空の他に]
[辺りを見回す]
[ダーヴィッドは先に発見していただろうか]
───ヘリコプター、だ。
[手をつないだまま、写真を撮る]
[空を飛ぶ機械]
[外壁のほうへ向かうには、流石にまだ危ない気がした]
―階段―
[俯いたまま、頚を横に振る。
荷物はもう、見ないようにしていた。
していたのに。]
いかないと …むかえにきて
くれないわ
[切れ切れ、色の無い声。
安定を保つためのただひとつ。
表情は見えないだろう。]
…、いみが ないなんてことはない
ないはず なの
[カルメンの両手が、落ち着かなく動き回るのを見る。
問いかけに、真顔になった。
少し、逡巡の色を見せてから――]
はい。驚きまし、た。
今でも、誰かあ石になるところ みたいですか?
[核心に踏み込んでみた]
―階段―
…ブリジット。
[表情が見えない彼女を新緑は見詰め、階段を一歩のぼる。]
星はその命が尽きるまで
輝きを消す事はない。
…それと同じ。
全てのものに意味はあるわ。
だから――信じて行きましょう?
[階段の先、更に上へ視線を*向けた。*]
[右肩を右手が撫ぜ降ろし、左手が左肩を撫ぜ降ろし。
交互に行う緩やかな動きは変わらない。
真顔に対して微笑を保ち相手の声を確り聴いて――]
……ええ。
[ゆっくり肯定し]
見たい、と思う。
でも見たいよりも、
………見たく、ないから。
だから、見たい。
[最後は微笑がやや、苦笑気味に]
政治家 ヘルムートは、シスター ナターリエ を投票先に選びました。
ヘリコプター?
なら、みんながきたらそれに乗ってどこかにいけるのかしら。
みんなで、乗れるのかな。
[風の音に混じってシャッター音が響く]
でも、空もあってヘリだってあるのに、建物の中なの?
吹き抜けになってるのかな。
えー、とまた人が増えてるです。
[目の前に走らない少女の姿]
で、パソコン詳しい人いないです?
僕は苦手です、難しいです。
早くしないときっとメイスの人が暴れます。
[周りの人に助けを求めた]
/*
もっと握ってくれた人の手を細かく描写したい。
アーベルさんの手はどんな手だろう。
と思うのだけど、意図しない描写になるといやだよね、と思ってできてないの。
いや───俺たちがいたところが、ね。
[上には何もない]
[上に何かあってヘリコプターはたぶん飛べない]
───全員乗れれば、だけどね。
[呟いた声は、僅かに]
[苦い*]
[帰ってくる肯定の言葉。
迷いが湛えられているのか、ゆれて、でもしっかりとした肯定]
わかりまし た
[左の眉がぴくりと動いたけれど、表情の変化はそれだけ。
そっと手を伸ばし、自身の肩をなでおろす彼女の右手を取ろうとした。もし、抵抗がないならば、そのまま彼女の手を自分の首に当てさせるだろう。抵抗があったなら、シャツの襟元を緩めた上で]
……では、またそれが我慢できなくなったら。
私のこれを、はずしてください。
ていこは、しません。
―― でも。
その時はかわりに、ひとつだけお願いをきいてください。
[まっすぐ綺麗な蒼を見て]
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