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―― 4の部屋 ――
[呼吸が荒い。ぐるぐると酸素が体の中を駆け巡る。
誰かに、呼ばれた気がした。
手の中がじんわり暖かくなって、その熱がゆっくり体内に浸透していく]
[徐々に、荒れ狂う頭の痛みが引いていく気がした]
―三階、研究室―
[人が来るのを待つ間、無意識にキーボードで文字を打ち込んでいた。]
あ、え。
[エンターキーを押してしまい、画面に《error》の表示と、警告音が。]
そりゃ、そうだよね。あってるはず、ない。
[苦笑しながら操作する。パスワード入力画面に戻った頃に、休憩室から移動して来た人たちが来た。]
あ、あたしダメだった。後お願い。
[椅子から下り、メイスを持ってユリアンに向ける振りをしながら、部屋の隅へ。視線は床に落としている。]
―2F廊下→部屋6―
[そのまま重い足取りで奥の部屋まで辿り着いたのなら、隠された扉の奥。風の流れを感じる先へと行こうとするだろう。
ブリジット、ハインリヒ、ヘルムート、エーリッヒ、階段で会った人たちがそこにはいたかもしれない。正面の階段の方へ向かった者もいたかもしれない。]
―― ン
[鼻にかかったような息が漏れて、ゆっくりと意識が浮上した。
ぼんやりとした天井。瞬きしてゆっくりと鮮明になる。
身を起こそうとして、かかっていた毛布がぱさりと落ちた。
肩肘ついてその意味をしばらく考えて]
[ぽふり、と再び頭が毛布に落ちた]
[部屋の中に、カルメンの気配はない]
………なんて事、、、
[声が、かすれた。喉の筋肉が痛む。自分で触れると、軽くあざになっているのか指の動きとともに痛みが推移した]
[自分が、何故あんなことを言ったのか分からない。
もっと、彼女の話を聞かなければいけなかったのに。
いつもならそうしていたし、出来る自信があったから追ってきたのに]
[頭痛が治まった後の思考は、ゆっくりクリアに流れて。
先刻の思考の途切れ途切れの思考の流れを、追えない。
自分を殺せと唆した瞬間は、
確かに彼女に殺されるのが酷く甘美な誘惑に思えたのだ。
今思うと、たちの悪い挑発でしかないのに]
―― なあ、ふぇひな、さん
ああた、一体なにがしたいのですか
/*
ト書きの日本語が酷いのは、仕様ですか。
はい、仕様です。
主語遊びをした後、消さないまま投下するから二重主語になるのだとあれほど。
/*
空気読めなくてごめんなごめんな。
このままだと動いてくれてるカルメンorオトフ処刑に
なりそうな気もするし、それも情緒不安定が理由とかで
クスリに繋がらないまま片付いちまいそうな気もしちまってな…!
今後互いに疑っていく切欠にあまり広げていけない気がしたん だ…すみませ。
何よりこのままだと俺が自然死処刑を選択しそうだtt
あ〜……、これは防腐剤、その手がありましたね。
一階にも、蛇が……。
例え、肉食でなくとも、
起き抜けに出なくて良かったと思うべきでしょうか。
[ちらりと赤いドレスの女性を見やる。
彼女だけに限らず、先ほどのパニックを思い起こせば、
不幸中の幸いだったと。]
― 回想/了 ―
[ゲルダとユリアンに先導されて、私は研究室へやってくる。
そこに居たのは、まあ予想していた人なわけで。]
メイスの人ってやっぱあんたか。
暴れるとかそんな短気な行動に出るようには思えないんだけどねぇ。
[そう言って、ユリアンに首を向ける。何気にチクりであるが気にした様子はなし。]
……んで、パソコンてそれのことか?
[そう言って、パソコンの画面を覗き込む。]
なるほど、パスワードがかかってるってわけ、ね。
ちょっと、貸してみな。
― 現在軸/6の部屋 ―
[そして向かう先は、6の部屋。
風が微かに、上から流れてくる。
この先にベアトリーチェも居ると。
そ先ほど医務室で星詠の人が云っていたことを思い出す。
そこで、ふっと疑問が浮かぶ。]
ノーラさん、なぜ、ベアトリーチェさんがこの先にと?
先ほどの話の、深く人を視るってことと関係あるのかな。
[よもや自分が視られたかもしれないことには気がつかぬまま。
ランプに火を燈し、蛇の件もあればこそ。
自分が先に登ろうとしながら、尋ねた。]
/*
と、とりあえず、自分が世間から隔絶されているのだけ把握。
みんなどこで何やってるんだ。
そして、別に疑いあいはいらないなあと思ったり。
吊って病死じゃなかったのか。
[だが、エンターキーを押して出てきたのは、ビープ音とエラーの文字。
ぎしりと背凭れにもたれ掛かると、]
あー、駄目だな。
やっぱ、即興で組んだプログラムじゃセキュリティ突破は苦しいか。
わりいな、私じゃちと手に負えそうにねぇや。
[そのまま後ろに上体反らして、部屋にいる面々に*告げた*。]
[繋いだ手は温かかった。それが安心を誘ってくれた。
その手が離れ口元へと行けば新緑は陰る。
ただ、蛇の話となり、緑の視線が向けばじとりと見返すだろう。]
―→部屋6―
…あの子との不思議な関係は私の力とは無関係。
けれど…繋がっているのは――確かのようね。
ベアトリーチェも…私と同じ感覚を持っていたから。
[ランプの橙の光を見、金の髪も染まるのを見上げて]
私が…ここで深く視たのは―――
[そのまま視線を固定する。「あなたよ」と。言うように]
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