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暴れないよ、時と場合によっては。
[ユリアンを見てフッと微笑みながら言った。
響くerror音。]
リディもダメ、か。誰かハッキングとか、できる人いないかな。
[夕暮れ。冷たい空気。今から夜に向かうのだろうと、風の当たる頬に手を当てる]
ヘリ、ドアが開かないのね。
[ヘリを開けようとしたらしいダーヴィッドの声が聞こえた]
他には何もないの?
あの、廊下の突き当たりはどこに通じてたのかな。
ここに来る階段も結構長かったから、間にもうひとつ階があるのかも。
なら、そこから上がってくる扉は?
それとも、私たちが入ってきたところだけ?
[ここで歩き回るのは危険だと、アーベルの手は離さずに]
[不意に、階段の向こうに視えたのは、ノーラへと続く糸。先ほどよりも近い場所]
ノーラさんも、上がってくる、のかな。
なら、他の人も来るよね。
[途中で蛇が出ないといい、と思いながら、それでもまだ少し外の空気を感じていたくて、その場に*留まった*]
/*
おけ、把握した。
長かった。
ええと、
ハインリヒと、エーリッヒとブリジットとノーラとヘルムートが団子なんだな。そして、若干脳の石化はいろいろな人と被ってることだけ把握した。
まあ、きっとアルジャーノン系は私だけ、と思いたいが、進行状況が微妙なので、あれでそれ。
[共に隠し扉から上にとしている人々が、
医大生の青年が先に行く素振りに、何を思うかは知らない。
でも、先頭にというのは譲らない気で。
――それは、蛇のことがあればこそ。]
僕には、そういう力がないから分からないけれど。
人生に無駄なものは、何一つないなら……。
きっとその感覚にも意味があるんだと思うよ。
[一歩を踏み出そうとした時に、返る応えに微笑む。
燈したランプの火は、どこか星の瞬きに似て。
緑は、星を視るという新緑を見つめた。]
え、あ……僕を?
[そして、続く言葉に瞬く緑。
視線の意味を知って、少しの苦笑。]
じゃあ、やっぱり、
ノーラさんには隠し事できないのかな。
[それは困ったな……と、
本当にそう思ってるのか怪しい態で呟き]
……どうして僕を視たのか聴いてもいい?
[続いて、負の感情は滲まない、ただ穏やかな声音で尋ねた。]
―― 4の部屋 ⇒ 二階廊下 ――
[生きたいのか死にたいのか。治りたいのか、治りたくないのか。
自分で自分が分からない。分からない時間が、増えた]
……うごきま せんと。
体の調子は、わるかぁないんですから。
[ぱしんと両手で頬を叩いて、起き上がる。
左頬の痛みより、右頬の痛みが遅れてくることに顔をしかめた。
毛布を片付けると、扉を開ける]
………えと。ここ、どーこでしたっけ?
[自分がどう動いて、何を見たのか。少し、遠い。
物を整理しようと、目を閉じて深呼吸した。
左手奥から、喧騒が聞こえる]
―― 6の部屋 ――
[人の声に誘われるように、奥の部屋へと向かう。
そこには、幾人の人が残っていたろうか]
[首の痣を隠そうと、シャツの一番上のボタンをとめようと思うが、上手く止まらず襟口が広がるだけ。あきらめた]
……す、みませ
かるめ さん こっち来ませんでした か?
[舌のもつれに加えて、喉の痣による掠れの残る声。
上手く言葉が出せないもどかしさに眉をしかめながら、そう聞いた**]
[彼が先頭を譲らないのなら、その後ろを位置どって
糸を手繰り寄せるように上を目指す。]
…えぇ、私はこの繋がりを大切にしたいわ。
[無駄なものはない。消えた星も輝く星も、全て。]
[光が照らす中、静かに表情を緩めてエーリッヒを見た。
苦笑いが映れば、ふふ、と小さく息を吐いて]
元々…貴方は嘘が下手よ。
[そう言いながらも続く問い――答えは、ただ、そう]
貴方をもっと知りたいと…思ったの。
― 屋上へ続く階段 ―
[ノーラと会話を交わしながら、階段を昇る。
それは、丁度オトフリートがやってきた頃だろうか。
風向きの関係か、先頭に立っていたからか、
彼の声は自分には上手く届かなかった。
もし、届いていれば、彼の病状の進行に、密かに眉を寄せたか。
後ろに続く人が、呼び止めるなら引き返すだろう。]
嘘が下手……それって、医者として致命的ですよね。
[ノーラの評価に、再び苦笑が漏れる。
ある意味で、医者に向いていないというのは、自覚はあったけれど。]
あはは。貴女みたいな美人さんにそう云われると、嬉しいな。
知って、どう思いましたか?
[知りたいといわれて、返す言葉の調子は、あえて軽い。]
嗚呼
… ――いかないと
[階段の向こう、
眼を向けて謂う。
こえのいろは――――。
行くのなら
共に歩むだろう。
白いいばらの花が*咲いている*]
…致命的?
[そうかしらとそんな口調でエーリッヒへ言葉を返し
薄暗い階段の途中、ランプの光が夜空に輝く星に似ていた。]
医師は腕も大切よ。
そして患者を思いやる心も…
それは貴方には備わっている。
[軽い笑い、更に続く問い。逆に見られている気がした。
上からの風を受け揺れる髪を耳にかけて彼を見上げる新緑は]
…知って――
[一度、瞳を閉じて、瞼の中の闇から星空を浮かべながら]
――…少しだけ後悔と、安心をしたわ。
─三階・休憩室─
[子供扱いに対する少女たちの反応は、一切取り合わなかった。
ただ、天鵞絨に一瞬、懐かしむようないろを過ぎらせただけ]
……パソコン、ね。
仕事上、色々と使ってはいたが。
その手は、そっちの方が得意だろ。
[ゲルダとユリアンからもたらされた話には、思案の素振りの後、リディをちらりと見たりしつつ。
ユリアンの、メイスの人が暴れる、という言葉には面白そうに笑んだとか。
ともあれ、案内されるまま、研究室へと足を向ける]
─三階・研究室─
[やって来た研究室では、まずはリディに任せ]
……失敗。か。
[響くビープ音とエラー表示に、微かに眉を寄せる]
……この手は、専門外なんだが……な。
パスワード、ね。
[小さく呟くと場所を空けてもらい。
しばし、目を閉じて思案する]
……駄目、か。
そう、単純なものでもなかったか。
[零れるのは、ため息一つ。
ともあれ、自分も場所を空けて]
……どうにか、情報を引き出したいところなんだがな……。
[小さく呟き、近くの壁にもたれかかる。
少しでも負担を減らそう、という無意識の働きか、ごく自然に*目は閉じて*]
― 屋上へ続く階段 ―
オトフリートさん、大丈夫ですか?
[ノーラの言葉で、オトフリートの存在に気がつく。
少し心配そうに眉を潜めた。
休んだほうがいいと、同意を乗せ。
向かう先にカルメンが居るなら、伝えるからと。]
腕は、実際の所は海の者とも山の者ともつきませんよ。
まだ、学生ですから。
[頭も努力でどうにかなる範囲にしか届かない。
再び前を向いて、歩み始めながら、
卑屈までは届かない声音を響かせる。
でも、人を想う気持ちは否定しない。
――正規の医者でなくとも、
自分の存在が少しでもこの状況で役立つなら。
過去の柵など、どれほどのものか。]
あまりに平凡で、後悔と安心かな?
でも、安心を上げることが出来たなら、良かった。
[カルメン――その名の人が、云いながら思い浮かぶ。
この状況故の、あれは狂気だったのか。
オトフリートの出現で思い起こされる場面――ナイフの。
どんなに心の底を攫っても、
自分の中に、あのような狂気は今ないから。
それを彼女が視たなら、それはそれで良かったと想う。]
/*
ノーラが占い師?あれ、じゃブリジッタは何者?狂人?そこ?
ま、いーや。
えーっと、疑いあうファクターがいるのかな、そうか。
狼は「治りたくない人」ということでクスリのせいにしないつもりだったけど、クスリのせいにしてもいーかな?そしたら個人的にやりやすいです。よーし。
―屋上へ続く階段―
…卵は可能性を秘めたもの。
諦める事は…嫌いでしょう?
ただ、医師というものに
貴方の心が向いていないのなら
……話は違うのでしょうけれど。
[彼の家がどうだったか、知らない。
けれど仄かに見てしまったかもしれない。
深く視た彼の星は――白い輝き。
染まらぬ色であり、染まりやすい色。
清き光の煌きを確かに感じられた。]
…深く視ようと思いそれが現実となった事を後悔したわ。
思いがけない力に、これでも驚いたのよ。
[安心できて良かった、そういう言葉に心が動かされる。
気付いている。病のせいか人に触れる事を避けていたのに
彼と少女だけは、と思っている偏ったこころ。
声色は優しく静かに響きブリジット達にも聞こえているのかもしれない。]
…――星が
[階段を上る足取りは遅いけれど、見上げる先に薄暗くなり始める空が見えるだろう。]
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