47 【いばらの王 blue-side】
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教員 オトフリート
[首を振る。首を振る]
[注射器が封を切られそうになると、首を振る。
いらだつ]
[ただ、手は出したまま。
つかまれそうになると、鋭く奇声を上げて払おうとするけれど]
写眞家 アーベル
───クスリ。
［少しだけ表情が硬い］
［それはさっき打たれた薬の事なのか］
［問いかけるようにブリジットに向かう視線］
副作用───攻撃性。
［息を吐き出す］
［まだ、不快感が収まらない］
政治家 ヘルムートは、写眞家 アーベル を投票先に選びました。
写眞家 アーベル
投薬───「された」？
［過去形］
［それは］
今の薬じゃ、なくて
［右の手がゆっくり］
［左の腕をさする］
［不快感］
［奇妙な］
［眩暈にも似た］
職人見習い ユリアン
大丈夫で、す。
これぐらいで倒れる僕じゃないで、す。
それに、まだ、生きてるです。
手がかりを先に探してください。
[二人の手を振り払おうとした。
精一杯の力を込めたつもりだったが、どれぐらいの力が篭っていたかは定かではない]
【独】 研究員 ハインリヒ
［―――視界が、ぶれる。］
［何故、皆薬を受けてくれない…］
［…何故。―――――…も。］
［ただ…、ただ、ただ護りたいだけなのに。］
［何故――…それが、叶わない。］
星詠み ノーラ
[ナターリエが足に塗った液、冷たさも痛みもどこか遠い。]
…
[気になったのかその紙を開いてみれば長い間握られていたせいか色あせて文字も読みにくかった。
それでも目を凝らして、それを視れば――はっきりと文字が見えた。それが自分に投与された薬のせいだとは気付かないままそこに連ねられた文字を見る。]
『ファイル名：ゼルギウス
――― パスワード：Pegasus』
[書かれていた文字、その意味。考えて、沈黙を守った。]
シスター ナターリエ
[ノーラに大丈夫そうと言われて消毒薬を塗りながら。]
そっか、エーリッヒも頑張ってたんだ。
[小さく笑って。一番最初に手を差し伸べてくれた事を思い出した。あの時の事、謝りたくなって。でも後の祭りで。]
ユリアンも、消毒しよ。ちょっと染みるだろうけど。
[ノーラのが終わってユリアンをみた。]
星詠み ノーラが「時間を進める」を選択しました。
研究員 ハインリヒ
[オトフリートの首振る所作に眉を寄せる。
こちらの苛立ちも表情に滲み出たか。]
[ただ…、ただ、護りたいだけなのに。]
[その為に作っているのに…]
…何故、薬を打とうとしない。
[そうすれば…助かるかもしれないのに。]
……何が、言いたいんだ。
[『どうせ助からない。』…そう言ったのは誰だったか。]
【墓】 娼妓 カルメン
[少女達と楽しそうに明るく振舞う緑の瞳。
様子を微笑と共に見つめた。
此方へ向かう、緑の瞳。優しい言葉が続く。]
ありがとう。
だいじょうぶ。
[謂って、小さく頷いた]
消防士 ダーヴィッド
[議員とともにユリアンを運び出す。
そして、ライヒアルトの指示通り、屋上方面の床に彼を下ろした。]
ユリアン……まず、蛇、とるからな。
[足に絡みついたそれを一本ずつひきはがしていく。
蛇は血に染まっている。それは頭をつぶしたのもあるけれど……]
…………
[ユリアンの怪我の箇所を訊ねる。]
植物学者 ライヒアルト
[中に踏み込めば、すぐに蛇の近寄る気配。
足元を確かめつつ、一つ、深呼吸をして]
どれだけいるのかは、しらんが。
……しばらく、大人しく、してろっ！
[容器の中身を、部屋の奥へ向けて文字通りぶちまける。
大気の冷えるのを感じつつ。
酸素が失われる前に、とすぐ、部屋の入り口へ取って返した]
盲目 ベアトリーチェ
先生に、打つのね？
なら、邪魔しない。
[注射を打つらしいと気づき、身体を避ける]
アーベルさん、大丈夫？ 薬は打ったのよね。
気分、悪いの?
[アーベルの声から不調なのだろうかと心配して]
そのお薬、あのヘリから出てきたんだって、聞いたの。ノーラさんが、持ってきてくれたんだ。
[そのノーラの心配はなくなったようで、今までと変わらない糸がそこにあった]
植物学者 ライヒアルトは、教員 オトフリート を投票先に選びました。
教員 オトフリート
[足が、とん、とん、と動く。つま先が床をける]
[ぱたりと手を下げて。
そして、目の前に立つベアトリーチェをそっと押す。
注射器の方へ]
むー
あー おー いー
[低い、唸る声。不快。歯をかみ締める]
【墓】 娼妓 カルメン
[遠く、異質な声が届く。
衝動が、強く惹かれるはずだった、音。
それも今は、これ程に、遠い。
『世界』の行方を見る蒼は、緩やかに瞬いた。]
写眞家 アーベル
回復───
［治癒ではないのか］
［期待をそこまでしていたわけではないが］
［人数分］
［眉間に皺が寄る］
───ッ
［鋭い叫び］
［思わず顔をしかめた］
［耳に痛い］
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