………。
[続く内容に、少しだけ目を細める。
たしかに、怖くないわけでは、ない。紅茶を淹れるのも、むしろそれをしていたほうが日常のように思えて、快く引き受けたのであって。
この場所で目が覚めた直後の、自分が本当に消えてしまうかも知れない感覚は、もう、二度は味わいたくない。]
怖くない、と言うと。嘘になります。
…でも、ベルさんが居てくれましたから。
[辛いだろうに、自分を抱えて、アナスタシアを探し。
休む今も、こうして居てくれる。
気恥ずかしいのと、ふわふわしたのと、少しの罪悪感で、不思議な気分だった。]