ん……。[嘘をついた事が、と問われれば、しばし、思案の仕種。それから、ふる、と首を横に振る]ない、けど。いたいの、我慢しない、でね。かーさんみたいに。[ぽつりと呟いて。額をあわせられるのは、素直に受けた]……ぇぅ?[もっと素直に、という言葉に、少年は瞬き。夜闇の猫は、低く、喉を鳴らした。何度言われたか。多分、途中から数えるのは放棄していた事]