─ 三階・展望室 ─
そうですね。
でも、今はこれで済ませておいた方が精神衛生上良くないですか?
[溜息混じりの言葉>>0:222にさらりと返すのは、自分自身この屋敷の主人がただの好事家だと思っていないもの。
警戒を笑顔に潜ませながら、移動しようと踵を返したところでまた強い稲光が展望室を照らして。
何かを払うようなベルナルトの素振りには気付いたものの、それを問う事はしなかった。
代わり、すり替えられた話題の方に意識を向けて。
名も聞いていないという所で聞ける事は少なかったが、言いよどむ様子にぱちりと瞬き。
続いた言葉に、更に幾許か瞬きを増やした]
ワケあり、ですか。
なら、あまり詮索するような事は言わぬ方が良さそうですね。
私も不要な詮索はされたくありませんし。
[暗に自分も訳有りという様な事を言って微笑みながら、歩みは緩めることなく階下へ向かった]
─ →室内庭園 ─