―一層・スタート地点―[全員揃うまでの休息時間。荷物の中から飴玉を出して一つ、口に放り込む。蜂蜜とハーブを混ぜて作るそれは、生まれた一族独特のもの]ん……傷?あー、このくらい、学科実習じゃいつもの事だし、大した事ねぇよ。[ほったらかしの傷の事をナターリエに指摘されても、出てくるのはこんな言葉。呆れられる事請け合いの態度だが、本人悪気なし。だから返って質が悪い、とも言うが]