――――――――――!?[突き立てた、黒江の体から流れ出たのは、血ではなく桃色の花弁。まるで覆うように、黒江の体を包み込む。黒江の唇が動いたような気がした。だけど声は聞き取れずに。きょときょとと戸惑っているうちに、包み込んだ花弁はゆっくりふわりと散ってゆく。全部が風に吹かれて飛んでいったその跡に、黒江の姿は消えて無くなっていた。]