― →館 ―[林檎の木の傍らに未だ人影>>1があったならば、風邪を引くぞ、と一声掛けて。自分は館の玄関まで来て、呼び鈴を鳴らす]毎度の届け物に来た。[立場的には同じか、もしくは上である筈の館の使用人に対しても、上から目線な物言い。しかし応対する側は慣れたもので、突き出された品は無事受け取られ]ああ、ではそうしよう。[ついでにお茶でもと勧められるのも、それに応じるのもまた、いつものことだった]