― 中庭:木の傍 ―[泣いている女性にも、頭を垂れて。キリルの挨拶に、頷きを返した。空になっていたカップは、既に手元から消えている]お願いしたい。――…レイス、と。[名乗りは、自分を片手で示して。名をうかがう視線を向ける。それから、皆が次々にお菓子を取る様子を、微笑みを湛えて見て――…グレゴリーが赤い毒々しいものを食べる様子に、一歩と言わず数歩、下がる。ただ、他の人に注意を促す事はない。そうして口から吐かれた火に、視線を反らすのだった**]