人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


小説家 ブリジット

─二階廊下→一階・広間─

そうね。
…もう、9年にもなるのね。
初めて会った時は、アーベルはすごいお兄さんに見えたものだけれど。

[頭に置かれた手と言葉>>6に、懐かしむような表情で笑みを零した。
今も兄のように慕っているのは変わらないけれど、ベッドの上から見える景色と本の中でしか知らなかった世界を教えてくれたのは彼だった。
野を駆ける楽しさも、命を奪い糧とする事実も、全て彼が聞かせてくれたから知ることが出来たのだと、それを伝えたことは無いけれど。

アーベルも同じように部屋に荷物を運んだのを見、共に階下へと降りればまた新しい顔が増えていて目を丸くした。]

司祭、様?
どうして司祭様まで…?

[エーファによく似た少女や、顔に傷のある男性もいたけれど、それよりも司祭の姿を見つけた驚きが勝り、口から戸惑いが零れた。]

(13) 2011/01/09(Sun) 00:19:36

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