─ 夜 ─
侍祭さん、頼みがあるんだけど。
[各々が客間へと戻る頃、ライヒアルトを呼び止めて密やかに頼み事をする]
ちょっと気になることがあってさ。
後で部屋に話しに行っても良いか?
[ライヒアルトの部屋で話をしたいと願い出た後、周りを気にしながら声を潜めて]
……ユリアンのことでさ。
昨日、様子おかしかったろ? アイツ。
今日だってまた倒れちまったし。
昨日のこと、今朝色々話聞いてみたから侍祭さんにも聞いて欲しいんだ。
現状だと、こう言うこと話せるの侍祭さんしか居ねーし。
[目立たないようにライヒアルトの手の甲を指差せば、他の者には聞かれたくないと言うのも伝わるか。
どうにか了承を得ると、また後で、と約束してその場は別れた]