―エーリッヒの住居前―
……。齧られたら、痛そうだね。
[リスの歯は固い木の実も砕ける程に丈夫だと、いつか本で読みました。
そんな風に言われて>>7しまっては、やっぱり我慢するしかなさそうです。
それに痛みだけじゃなくて、病気の心配も……なんて事を考えていたら、大きな手が僕の頭に触れました]
……。
[最初の頃は不思議だった彼の口調にも、今では違和感を感じない程すっかり慣れてしまいました。
慣れ過ぎて、時々男の人だってことを忘れてしまいます。
だからこういう風に撫でられて、そのことを思い出すと、やっぱり少し照れくさい様な気持ちになるのでした]