……あ……は。[わかった。みつけた。……気がついてしまった。色々な言葉が、意識を過る。やけに気分を高揚させている自分と、見たくなかった、気づきたくなかった、と泣きそうな自分が内側でせめぎ合う。思わずその場に座り込むと、黒猫が案ずるように鳴いた]…………へーき。やら、なきゃ。[それが約束だから、と呟く。宣した相手が、既にその命の花を散らしているとは知らぬまま。上着を羽織、お守りだからと祖父から渡されていた銀色の短剣をその懐に入れて。黒猫を抱えて部屋を出た]