飛ばれると届かなくなりますから。[軽く横へとステップを踏んで飛来する輪を避ける。ロスを惜しんで最低限しか避けないため、頬に朱線が走った]――Korridor.[指さす先、エリカに向けて氷の道が伸びてゆく。その上を身軽に駆けて空中を駆け上がった。踏めば砕けてゆく足場でも、相手に迫ることは出来る]今回は受け切れますか?――Kuehle.[相手と同じ高さまで駆け上がり、白く染まった氷刃を左腕へと振るった。強い冷気を纏った刃は触れるもの全てを凍りつかせようとする]